『猫ペーン第一話』 GM:猫口@

メイン 見学

PC1:"イヅナ" ビアンカ・ブラックロゥ キャラシート PL:森田
PC2:"パラディウム" レナード・ナイトレイ キャラシート PL:明寝マン
PC3:"フォーリング・アシュ" ターセム・ジュノ キャラシート PL:カムリ

  • プリプレイ
  • OP2:王家の終わり、共和国の始まり
  • OP3:動乱の裏で蠢く者
  • OP1:出会い
  • OP0:合流
  • MI1:束の間の休息
  • MI2:"道化"
  • MI3:仮面の裏側
  • MI4:地上の天使たち
  • MI5:真意
  • CR:カソビアの騎士
  • ED1:鐘の音
  • EDM
  • ED2:アルゴの船出
  • ED:ターセム・ジュノ
  • ED:ビアンカ・ブラックロウ
  • ED:レナード・ナイトレイ

  • ■トレーラー

     少年は次代の王候補であった。
     天使の貌を持つ王子であった。
     年相応にあどけない子どもであった。

     少年の両親は旧き王族であった。
     厳格なる統治者であった。
     心優しき家族であった。

     しかし、東風に吹かれた焔は、
     少年の両親と肩書を焼き尽くし、
     少年は”誰でもなくなった”。


     逃げた少年に残されたのは、
     街のアウトロー。
     忠実なる侍従。
     謎めいた女工作員。

     立ち上がった少年を待ち受けるのは、
     王政の復古か。
     人民としての慎ましやかな日常か。
     それとも、さらなる絶望か。

     導くのは、君たち三人だ。

    GM:というわけで
    GM:ようやく始動出来ました…猫ペーン!
    ビアンカ・ブラックロウ:いえいいえーい!
    ターセム・ジュノ:いや~~~これを楽しみに生きて来た
    ビアンカ・ブラックロウ:食いにきたぜ
    ビアンカ・ブラックロウ:美少年を!
    ターセム・ジュノ:フフフ…逆に食われることになるかもな…
    GM:欲望のまま喰らってくれ…!
    GM:というわけで、第一話のトレーラーは上記の通り。
    レナード・ナイトレイ:守ります
    GM:故あってタイトルは伏せさせてください
    ターセム・ジュノ:な、なんだなんだ
    GM:自己紹介に行きマシュ
    ターセム・ジュノ:頑張りマシュ
    GM:PC逆順!ターセムさんから!
    レナード・ナイトレイ:マシュ……
    ターセム・ジュノ:アアイ!
    ターセム・ジュノ キャラシート
    ターセム・ジュノ:「- - 落っこちながら吸う煙草は、クソみたいに旨いんだ。覚えておきなよ、ふふ」
    ターセム・ジュノ:ターセム・ジュノ。プロフィール不詳、好きな映画監督の名前を継ぎ合わせた偽名、ふらふらと色々な所に現れる
    ターセム・ジュノ:怪しい煙草と映画好きのお姉さんです。
    ターセム・ジュノ:ダウナーではかなげな美貌と、スタイル抜群の肢体を持ちながら 日常生活はわりとダメダメ。
    ターセム・ジュノ:しかし…その正体は、現段階ではCIAの特別工作員ということになっています。
    ターセム・ジュノ:そんな彼女の能力は、オルクス能力による煙草の煙の質量化と操作。
    ターセム・ジュノ:早い話がモラウさんみたいな仕事人タイプです。
    ターセム・ジュノ:ダウナーで人を食ったような性格ですが、気に入った相手にはこの煙草の煙を吹き掛けるという癖があるみたい。
    ターセム・ジュノ:能力的には潜伏者型のマルチサブアタッカー。
    ターセム・ジュノ:妖精の手と潜伏者で大体の戦況に対応します。ゆくゆくは範囲も取りたいな。
    ターセム・ジュノ:今回は猫口さんのショタを食ったり食われたりできるということでめちゃくちゃ楽しみに来ました
    ターセム・ジュノ:命を懸けて戦います!よろしくお願いします!
    GM:よろしくお願いします!ではハンドアウトは…こちら!
     PC3:ターセム・ジュノ
     シナリオロイス:キュクロス家第三皇子
     君はCIAの工作員としてカソビアに潜入している。
     この国のあり方は数か月前、激変した。
     西カソビアの蜂起、王家の打倒、新政権の樹立…。
     無論、アメリカと比べれば粒のような国家ではあるが、
     武力による革命は周辺諸国への悪影響になりかねない。
     君の任務は王家の人間の捜索と保護、
     現政権の政治方針の報告。
     とある酒場で第三皇子らしき少年が現れたという報告を受けた君は、
     すぐさまセーフハウスを発った。
    ターセム・ジュノ:「ンフフ。いつもだったらSIAの管轄任務だろうけど、今回は特別ってわけだね」
    ターセム・ジュノ:「煙みたいに、なるようになるさ。ユーゴのどたばたを再現するわけにもいかないし、じっくり見極めさせて貰うよ」
    GM:プロっぽい一言を戴けました
    GM:是非食えない工作員の動きを期待してます!
    GM:では次、PC2のレナードさん!
    レナード・ナイトレイ キャラシート
    レナード・ナイトレイ:「―――は、レナード・ナイトレイ。皇子の盾として、その身を捧げます」

    レナード・ナイトレイ:レナード・ナイトレイ。幼い頃、その身を哀れに思った王族……仕える皇子の両親に買われた元奴隷の長身家臣
    レナード・ナイトレイ:名前も拾われた後に"王を守護する騎士であれ"と意味を込めて名付けられたもの
    レナード・ナイトレイ:しかしながら、私生活では立場を気にせずに育てられていたこともあり
    レナード・ナイトレイ:対外的な場面では兎も角、身内しかいない場合は姉のように接しています
    レナード・ナイトレイ:お姉ちゃんです
    GM:おねえちゃん…
    レナード・ナイトレイ:性能はバロサラガード屋
    レナード・ナイトレイ:ダメージ軽減から判定縮小、カバーリングまでそつなくこなしていきます、守護らねば……
    レナード・ナイトレイ:能力的には暗黒物質を振り回します、宇宙の神秘ですね
    レナード・ナイトレイ:普段から自分にも能力を使ってなにやらしているそうですが、何かが起こるまでは秘密です
    レナード・ナイトレイ:今回は皇子を守護りつつ、皇子を幼少期から知っているというアドバンテージでイニシアチブをとっていきたいと思っております
    ターセム・ジュノ:アグロおねショタってわけかよ…!
    レナード・ナイトレイ:どけ!私はお姉ちゃんだぞ
    レナード・ナイトレイ:という訳で、全力で守護者を務めようと思います、よろしくおねがいします
    GM:イニシアチブ、握っていこうな
    GM:よろしくお願いします!
    GM:ハンドアウトはこちら!
    GM
     PC2:レナード・ナイトレイ
     シナリオロイス:フィーディ=キュクロス
     君はカソビア王家キュクロス家に仕える騎士である。
     君と王家の命運は三日前、激変した。
     守るべき王と王妃、王子たちを失い、
     一人生き残った第三皇子フィーディ=キュクロスとともに
     迫りくる追手を躱し逃げる日々が始まった。
     ある日深手を負った君がセーフハウスで意識を取り戻すと、
     皇子が傍にいない。
     テーブルの上には書置きがあった。
     「僕たちを助けてくれる人を探しに行きます。」

    レナード・ナイトレイ:皇子~?!
    GM:皇子はどこへ…もしかしたら別のおっぱ…お姉さんとしっぽりしているかもしれませんね…
    レナード・ナイトレイ:おねえちゃんゆるしませんよ!
    GM:では最後、PC1のビアンカさん!
    ビアンカ・ブラックロウ:おっしゃあ!
    ビアンカ・ブラックロウ キャラシート
    ビアンカ・ブラックロウ:PC1の大役を預かりました、ビアンカちゃん19歳です!
    ビアンカ・ブラックロウ:カソビアを裏表から仕切るコミュニティのひとつ、バイキングの末裔『舟渡』の出身ですが
    ビアンカ・ブラックロウ:本人はそうした血筋からも背を向けているはぐれもの
    ビアンカ・ブラックロウ:他の勢力とねんごろな折衝に力を注いでいるコミュニティの人々は
    ビアンカ・ブラックロウ:自由を謳歌する海賊のモットーに反していると考えているからです
    ビアンカ・ブラックロウ:つまりはクラシックなアウトローを気取る無頼の女剣士!
    ビアンカ・ブラックロウ:仕事は傭兵ですが、興味の乗った相手からしか仕事は受けません
    ビアンカ・ブラックロウ:どんなおもしれー依頼主が迎えに来てくれるのか、PLも胸がいっぱいだぜ
    GM:胸もおっぱいだぜ
    ターセム・ジュノ:猫口!
    ビアンカ・ブラックロウ:性能は武芸の達人とハードワイヤードによる固定値型!雑魚の攻撃をはじく程度の回避もできます
    ビアンカ・ブラックロウ:いっぱいおっぱい僕元気
    GM:固定値が強すぎる!
    ビアンカ・ブラックロウ:戦闘中の挙動はシンプル、寄って行って斬るだけだ!
    ビアンカ・ブラックロウ:以上!よろしくおねがいしまーす!
    GM:よろしくお願いします!
    GM:ではハンドアウト!
     PC1:ビアンカ・ブラックロゥ
     シナリオロイス:謎の少年
     君はカソビアに生きる女傭兵だ。
     動乱渦巻くカソビアは君の稼ぎ所でもある。
     用心棒、決闘の代理人…仕事はいくらでも転がっている。
     そんな仕事を終え酒場で飲んでいると、
     一人の少年が酒場に入ってきてこう言った。
     「護衛を、依頼したいです。」
     舞い込んだ新たな仕事を君は受けることにした。
     その選択が多くの運命を変えることを知らず。
     
    ビアンカ・ブラックロウ:開幕ショタ!
    ビアンカ・ブラックロウ:こいつはホットスタートだぜ
    ビアンカ・ブラックロウ:ここでおっぱじめてしまっても構わんのだろう?
    GM:はえーよ!!
    GM:店の中やぞ
    ビアンカ・ブラックロウ:気持ちいいこと我慢するのはもったいないにゃ~~
    ターセム・ジュノ:レナード!この痴女をどうにかおし!
    GM:ではこんなPCたちでキャンペーン、やっていこうと思います
    GM:皆様よろしくお願いします!
    レナード・ナイトレイ:は、お任せください!
    ビアンカ・ブラックロウ:あーいえー!
    レナード・ナイトレイ:よろしくおねがいします!
    ターセム・ジュノ:やるぜ~~!!
    ターセム・ジュノ:よろしくお願いします!

    GM:登場PCはレナード。登場侵蝕をどうぞ
    レナード・ナイトレイ:1d10+29
    DoubleCross : (1D10+29) → 2[2]+29 → 31



    GM:”カソビアはいい国だ。”
    GM:そう君の主は言ったが、今や国民の六割は首肯しないだろう。
    GM:周辺諸国との外交の失敗、政治的腐敗という内外の病を抱えているのがこの国の現状である。
    GM:国を左右する権力が無くとも、”王家”として上に立つ以上は槍玉に挙げられる。
    ヨハン=キュクロス:「今度は厚生大臣の不祥事だ…。議会の言い訳も聞き飽きたが、」
    ヨハン=キュクロス:「それでも私が釘を刺しに行かなければならない。」
    ヨハン=キュクロス:「留守の間、フィーディを任せたよ。レナード。」
    ヨハン=キュクロス:ヨハン=キュクロス。キュクロス家当主にしてカソビアの国王である。
    レナード・ナイトレイ:「……承りました。命を懸けて、皇子の身をお守りします」
    レナード・ナイトレイ:私にとっても、父親同然の人物だ
    レナード・ナイトレイ:状況が厳しくなり、誰が何処に目を光らせているか不明な今、固い接し方しかできないけれど
    フィーディ・キュクロス:「お父様、行ってらっしゃいませ。」
    フィーディ・キュクロス:傍らの少年が父に声を掛ける。

    フィーディ・キュクロス:鈴の鳴るような愛らしい声。
    フィーディ・キュクロス:透き通るような白い肌と華奢な四肢。
    フィーディ・キュクロス:翼が生えていれば天使と見紛うかもしれない。
    フィーディ・キュクロス:そんな美少年である。
    レナード・ナイトレイ:皇子のことも、彼が赤子の時から知っている
    レナード・ナイトレイ:姉弟のように今まで過ごしてきた、私の守るべき主である
    ヨハン=キュクロス:「主教。留守の間に”正教会”の調整を。」
    フェニス主教:「かしこまりました、国王。」

    フェニス主教:フェニス=キュクロス主教。フィーディの叔父に当たる人物であり、
    フェニス主教:本家キュクロスから離れ”正教会”の主教として宗教組織の調整を行う人物である。
    フェニス主教:「微力ながら王が留守の間、私も皇子を守りましょう。」
    フェニス主教:そう言ってフィーディの肩に手を置き、太った指で撫でる。
    レナード・ナイトレイ:「……フェニス主教のお力添え、感謝いたします」
    レナード・ナイトレイ:……彼とは、あまり話したことはない。素性もあまり知るところではないが
    レナード・ナイトレイ:皇子の叔父たる人物、信頼しないという訳にはいかない
    フェニス主教:ヨハンとは対照的にあまり容貌は良くはない。
    フェニス主教:脂ぎった顔に太った腹は聖職者のイメージからはかけ離れているだろう。
    レナード・ナイトレイ:「……さ、皇子。こちらの部屋に」
    フィーディ・キュクロス:「ん…。」
    フィーディ・キュクロス:か細い声を上げる。おそらく主教の指が首筋を掠めたせいだろう。
    フィーディ・キュクロス:「そうだね。父上を困らせてはいけない。」
    ヨハン=キュクロス:「帰ったらまた一緒に本を読もう。」
    ヨハン=キュクロス:「ふふ、私がいないからといってさぼるなよ。」
    ヨハン=キュクロス:フィーディの白銀の髪を撫でる。
    ヨハン=キュクロス:御者に指示を出して、車を回させる。
    レナード・ナイトレイ:「陛下……どうか、お気をつけて」
    フィーディ・キュクロス:寂し気にレナードの手を握る。
    レナード・ナイトレイ:「皇子……大丈夫。静かに陛下をお待ちしましょう」
    レナード・ナイトレイ:そう言って小さな手を優しく、強く握り返す
    ヨハン=キュクロス:手を振って車に乗り込んだ。
    ヨハン=キュクロス:その瞬間、
    ヨハン=キュクロス:全ての運命が変わった。
    GM:    カ    ッ
    GM:白い閃光が視界を埋め尽くした直後、けたたましい爆音が響く
    レナード・ナイトレイ:「なッーーー?!」
    レナード・ナイトレイ:反射的に皇子を庇う体勢を取る
    GM:    ーーーーーー  ズズ  ゥ ン ………
    GM:意識を取り戻すのに10秒。
    GM:それが車爆弾だと理解するのにまた10秒。
    GM:君は20秒を費やして状況を把握した。
    レナード・ナイトレイ:「これは……どういう……」
    GM:君の目の前には、
    フィーディ・キュクロス:呆然と燃える車の前で座り込む少年の背が見える。
    フィーディ・キュクロス:「お、父さん……お父さん?」
    レナード・ナイトレイ:「皇子は、無事……っ陛下は―――陛下の身は?!」
    フィーディ・キュクロス:「レナード、お、お父さん、が」
    フィーディ・キュクロス:その手に持っているのは、
    フィーディ・キュクロス:先ほど君たちに向けて振られていたヨハンの右手だった
    フィーディ・キュクロス:「たすけて、お父さんを、たすけて……」
    レナード・ナイトレイ:「ぁ―――陛下、の……?」
    レナード・ナイトレイ:そう言って、車の方に目を向ける
    レナード・ナイトレイ:……その手が振られていた筈の、場所へ
    GM:そこには、
    ヨハン=キュクロス:衝撃で絶命したヨハンの死体が転がっている。
    レナード・ナイトレイ:「嘘、そん、な "父、様"……」
    レナード・ナイトレイ:膝からその場に崩れる。護る為に鍛え上げられた身を、何一つ活かすことも出来ず
    レナード・ナイトレイ:……目の前で、護るべき主だったものが……父親だった姿が、転がっている
    GM:絶望する君の耳に、銃声が聞こえてくる。
    レナード・ナイトレイ:……激鉄の音が、沈んだ意識を無理やりに浮上させる
    GM:周りの御者や異変を聴いて駆けつけてきた兵士たちが、
    GM:謎の戦闘部隊に銃撃され、次から次へと死んでいく。
    フェニス主教:「皇子、この場はお逃げくださ──」
    戦闘部隊:目の前に戦闘部隊が立ちはだかる。
    レナード・ナイトレイ:奥歯が砕ける位歯ぎしりしながら、無理やり顔を上げ立ち上がる
    戦闘部隊:彼らは一斉に弾倉を変えてから、フェニス主教を蜂の巣にした。
    フェニス主教:悲鳴を上げてうつ伏せに倒れる。
    レナード・ナイトレイ:「し、主教……?!」
    戦闘部隊:「王家の人間だ。」
    戦闘部隊:弾倉を変えてから、皇子に銃口を向ける。
    レナード・ナイトレイ:「貴様、等……!」
    フィーディ・キュクロス:未だにショックが抜け切れていない。呆として銃口をぼんやり眺めている。
    レナード・ナイトレイ:焦るな、冷静に状況を見据えろ。自分が今すべき事、出来る事は―――
    レナード・ナイトレイ:"何があっても王族を―――皇子を、守り通す"
    レナード・ナイトレイ:声をかける前に、身体は動いていた
    GM:銃声の合唱
    レナード・ナイトレイ:瞬発的に皇子を抱え込み、真横へ跳ぶ
    GM:しかし、その銃弾は皇子を捉えることなく、
    GM:レナードの身体が受け止めた。
    レナード・ナイトレイ:「ぐ、ぅ―――」
    GM:──君は、奇妙なことに気付く。
    GM:銃弾を受け止めてバラバラになるはずなのに、未だに五体満足でいる。
    レナード・ナイトレイ:鮮血が飛散する、砕け散るはずの身体は、何故かまだ皇子の盾となって此処に在る
    レナード・ナイトレイ:何故かは分からない、其処に思考を回す事は今は重要ではない
    レナード・ナイトレイ:―――ただ、都合は良い
    レナード・ナイトレイ:自らの命が終わるまでに、未だその身体を皇子の為に動かせるなら
    レナード・ナイトレイ:地を踏み砕く、それだけの力を込めて
    レナード・ナイトレイ:「っ、あ、あああぁぁぁぁ――――!」
    レナード・ナイトレイ:四方は囲まれている、なら、手段は一つだけ
    レナード・ナイトレイ:敵の層が薄い場所へ、銃弾から皇子の盾となりながら突っ込んでいく
    戦闘部隊:「こいつ、」
    戦闘部隊:「”オーヴァード”かッ!?」
    レナード・ナイトレイ:「―――退けぇ!」 鬼気迫る表情、少年に少しでも触れれば噛み砕かんとする威圧を込めて、叫ぶ
    戦闘部隊:「くっ……!」
    戦闘部隊:割れるように道が開いた
    レナード・ナイトレイ:―――その身体は、自分が思っている数倍も速く、戦場を駆け抜ける
    レナード・ナイトレイ:一瞬で兵士の海を抜け、王宮の外へと走っていく
    戦闘部隊:「あの女…!」
    戦闘部隊:「追うな!対レネゲイド部隊でなければ歯が立たん!」
    戦闘部隊:「我々は他を始末するぞ。」
    GM:──────
    GM:──────
    GM:───
    GM:敵を完全に振り切るのに、2日を要した。
    GM:それが君の限界だった。
    GM:粗末なモーテルにたどり着いた瞬間、君の意識はすっと途切れ──
    GM:気が付くとベッドに寝かされていた。
    GM:服も着せ替えられている。
    レナード・ナイトレイ:「――――」
    GM:ゴミ箱には血に塗れた包帯が数枚捨てられており、
    GM:君の看病に掛った時間を物語っている。
    レナード・ナイトレイ:(……此処は、何処、だ?)
    GM:時刻は午後7時。
    GM:モーテルのテーブルには簡素な食事も用意されている。
    レナード・ナイトレイ:未だに痛む身体を余所に、ベッドから起き上がる
    レナード・ナイトレイ:(……そう、そうだ。王宮に襲撃があり、皇子と共に逃げて、それで……)
    レナード・ナイトレイ:「……! 皇子……!」
    レナード・ナイトレイ:焦りながら周囲を見回す
    GM:皇子の姿はここにはない。代わりに、テーブルの食事の隣に書置きがある。
    レナード・ナイトレイ:「……不覚。たかだか二日程度で気を失うなんて……!」
    レナード・ナイトレイ:頭を押さえながら、周囲の状況を確認に入る
    レナード・ナイトレイ:「食事と、これは……」
    GM:「僕たちを助けてくれる人を探しに行きます。」
    GM:筆跡は皇子のものである。
    レナード・ナイトレイ:自分の身体を見る、包帯と血の痕。しかし傷は何故か塞がっている
    レナード・ナイトレイ:一先ずの安堵。皇子を無事に守り通し、追っ手を撒き切った
    レナード・ナイトレイ:筆跡も皇子のもので、食事もまだ暖かい。書面の通りだとしても、まだ近くに居るのは間違いない
    GM:がさ   がさ
    GM:歩いた拍子に、足元の紙を踏んでしまった。
    GM:新聞である。
    レナード・ナイトレイ:足元に気付く、新聞。紙を見るに概ね数日内のものだろう
    レナード・ナイトレイ:「……30秒だ、直ぐに探しに行かなければ」
    レナード・ナイトレイ:片手で食事を手に取りながら、もう片方で新聞を手に取る
    GM:主な記事は二つだ。
    GM:『カソビア、共和国化。 キュクロス王家はジェット機で逃亡中、事故により一人を除いて全員死亡。』
    GM:『共和国政府、組閣。 内務大臣にフェニス=キュクロス主教就任。』
    レナード・ナイトレイ:……その場に居合わせたなら分かる明らかな嘘。裏で情報操作に手を回している者が居る、それに
    レナード・ナイトレイ:(フェニス主教……?!)
    レナード・ナイトレイ:あの場で撃たれ確かに倒れたはずだ、その彼が……?
    レナード・ナイトレイ:「んっ……何やら裏がありそうなのは、間違いなさそう」シチューを飲み込みながら、先ずすべきことを思考する
    GM:まずすべきは、皇子を追うことだろう。
    GM:この辺りは潜伏しやすい場所である反面、治安も悪い。
    GM:一人で動くのは正体を隠していても危険だ。
    レナード・ナイトレイ:「……さて」30秒、食事を終え、情報を確認し。横に畳まれ置かれた穴だらけのスーツを羽織る
    レナード・ナイトレイ:「……お姉ちゃんが探しに行くから、どうか無事でいて……フィーディ」
    レナード・ナイトレイ:柔らかな言葉とは裏腹に険しい表情をしながら、扉へと向かい進みだす

    GM:ロイスのみ可能
    レナード・ナイトレイ:フィーディ・キュクロス 〇庇護/偏愛
    レナード・ナイトレイ:以上!

    GM:シーンプレイヤーはターセムさん
    GM:登場侵蝕をどうぞ
    ターセム・ジュノ:出ます!
    ターセム・ジュノ:36+1d10
    DoubleCross : (36+1D10) → 36+9[9] → 45


     カソビア西部港湾地帯 ホテルの一室

    GM:国を一種の生命体とするならば、
    GM:諜報員はウイルスのようなものだろう。
    GM:するりと体内に入り込み、遺伝情報を好きなように書き換え、
    GM:宿主の生死すらも操ってしまう。
    GM:君の感染源はアメリカ合衆国であり、君というウイルスにはCIAという名がある。
    GM:ホテルの一室で、君は夜景を眺めながら情報を収集している。
    GM:不意に、ノックの音がした。
    ターセム・ジュノ:レミントンM870――ターセムは『キャメル』と呼んでいた――それの組み立てに要する時間は、おおよそ5.8秒。
    ターセム・ジュノ:フタコブラクダのような銃身を持つ、ソウドオフのショットガン。フォアエンドを起こし、マガジンチューブを噛ませる。
    ターセム・ジュノ:足音を殺し、近づく。ドア越しに銃身を構えたまま、『Lazy fox`s?(のろまな狐は』合言葉を照合する。
    ???:「chasing dogs(犬を追っている
    ターセム・ジュノ:「――around the Casbia lake(カソビア湾のほとりにて」ガチャリ、とドアを開ける。
    ???:現れたのは東洋人の男。
    ???:長い黒髪を後ろで束ねた長身痩躯の男である。
    リー・コウ:─  李洪。中国系アメリカ人。  ─
    ターセム・ジュノ:「Mr,コウ。接触はもう少し先のはずだったけど、何か不測の事態でも?」
    ターセム・ジュノ:金髪を?き上げ、男を出迎える。
    リー・コウ:「先に起きた王宮の銃撃事件。」
    リー・コウ:「あれはテロではなく武力革命だ。」
    リー・コウ:「カソビア共和国の樹立が宣言された。」
    リー・コウ:テレビを点ける。
    GM:『……ここに、我々はカソビア共和国の成立を宣言するものである。』
    GM:『王家の人間は我々との交渉に応じようともせず、国外へ逃亡した。』
    ターセム・ジュノ:「おいおい、これじゃあ……諸国民の春の焼き直しじゃないか。モサドが黙ってないんじゃないかい」眉を軽く揚げる。
    GM:『無血による政権交代は非常に望ましい事だが、』
    GM:『王家の人間との対話が実現できなかったのは唯一の心残りである。』
    ターセム・ジュノ:「……ヨハン猊下はここで逃げ出すタマじゃあないだろう。ハメられたのか?」
    ターセム・ジュノ:「CIAとしても、懐柔できなくて非常に困っていたんだ。物語の中から出て来たみたいに人品高潔なお方だからね」
    リー・コウ:「工作員を総動員して情報を集めている。」
    ターセム・ジュノ:「支局の人員も全員集めた方が良いね。既に大ごとだ」
    リー・コウ:「既に、」画面を指差す。
    リー・コウ:演説をぶっている男の後方に、
    リー・コウ:フェニス主教の姿がある。
    リー・コウ:「フェニス=キュクロスはあちら側に抱きこまれたらしい。」
    リー・コウ:「脅迫されているのか、あるいは自分から王家を売ったのかは分からないが…。」
    ターセム・ジュノ:「”正教会”が陥落したってことだね。あちら側のコネは、あまり当てにしない方が良いか」
    リー・コウ:「指令が出た。」
    リー・コウ:携帯を弄りながら呟く
    ターセム・ジュノ:「アイアイ。私もまた、彼と同じ部品の一部だ」肩を竦める
    ターセム・ジュノ:「存分に働かせて貰うさ。なにをやれって?」
    リー・コウ:「難を逃れたキュクロス家の捜索と保護。」
    リー・コウ:「それと、新政権の内偵だ。」
    ターセム・ジュノ:「……レナード・ナイトレイにコンタクトする必要があるって、中央の方に伝えといてくれるかい?」
    リー・コウ:「了解。しかし、出来るのか?」
    リー・コウ:「彼女も行方不明だろう。」
    ターセム・ジュノ:「No prob.新政権の方も、前者に付随する形でこちらが受け持つよ」
    ターセム・ジュノ:「我らがホワイトハウスにおわすビッグゲームの主も、”手札”が多い方が良いだろ?」
    ターセム・ジュノ:「内偵と並行して、王子の捜索と保護を行う。しかる後、政権を簒奪するか保護するかを、きみらが判断する」
    リー・コウ:「……よし、それで───」
    リー・コウ:会話を遮るように携帯が鳴る。
    ターセム・ジュノ:顎で出るように促す。
    リー・コウ:「────」
    リー・コウ:「いや、待て。」
    ターセム・ジュノ:「……」
    リー・コウ:端末をターセムに見えるように机に置く。
    ターセム・ジュノ:端末を取る。
    リー・コウ:「件のレナード・ナイトレイを発見した。」
    ターセム・ジュノ:「手が早いね。場所は?」
    リー・コウ:「ここから2km南。南西に向かっている。」
    ターセム・ジュノ:「……少しまずいね」
    ターセム・ジュノ:手早く紙ナプキンに地図を描き付ける。
    リー・コウ:「我々に感づかれているということは」
    リー・コウ:「王家を打倒した側にも感づかれているということだ。」
    ターセム・ジュノ:「……レナード」
    ターセム・ジュノ:「レナード・ナイトレイは生きている。ということは、王子も無事であり……そして、南西に向かっている」
    ターセム・ジュノ:「……”船渡”だ」地図を描き終える。
    リー・コウ:「公的には、フェニス以外死んでいるはずだからな。」
    リー・コウ:「都合が悪いだろうよ。それ以外の人間が生きていたら。」
    ターセム・ジュノ:「そうだね。多分、あそこのゴロツキ共に助けを求めに行ったとか…そんなところだ」
    ターセム・ジュノ:「王子はまだ小さいはずだよね?そんなに思い切ったことが出来るのは、大分驚きだけど」
    リー・コウ:「逸材でないことを祈ろう。」
    ターセム・ジュノ:「どうかな」くすりと笑う。
    リー・コウ:「あまりに切れる傀儡は、扱いに困る。」
    ターセム・ジュノ:「……それも、面白いんじゃないかい?」瞳の奥には、錬達したリーでさえ見通せない、煙のような闇が広がっている。
    リー・コウ:「僕は面白くない。」
    ターセム・ジュノ:「ンフフ。今の発言は長官には黙っていてくれよ。降官されたら困る」
    ターセム・ジュノ:「きみは真面目な奴だからなあ。この仕事には向いている」
    リー・コウ:「そちらは任せた。ターセム。」
    ターセム・ジュノ:「ああ。私も”船渡”に向かう」
    ターセム・ジュノ:「……そうだ。ついでに、彼女に接触しておこう」
    リー・コウ:「僕に向いているのは、掃除くらいだ。」
    ターセム・ジュノ:「……いつか私の煙草の灯も消してくれるのかい?」
    リー・コウ:「そもそもこのホテルは禁煙だ。」
    リー・コウ:「決められた場所で吸ってくれ。」
    ターセム・ジュノ:「嫌な国だなあ、カソビア」
    リー・コウ:帽子を被り、部屋を出る。
    ターセム・ジュノ:溜息を吐く。
    リー・コウ:部屋の滞在時間はおよそ10分ほど。
    リー・コウ:ターセムの部屋の傍に置かれた掃除道具入れを押しながら、
    リー・コウ:掃除夫はホテルのエレベーターに乗って姿を消した。
    ターセム・ジュノ:「……あれが”掃除屋”かあ」煙草を吸うのを忘れていた。
    ターセム・ジュノ:「全く、あんなのが子飼いになってるだなんて……冗談じゃないぜ。いくら積んだんだ?」
    ターセム・ジュノ:「まあ、いいや。”船渡”ならこちらも用があったところだ」
    ターセム・ジュノ:マホガニーのテーブルに置いた、一枚の写真を見る。
    ターセム・ジュノ:猛獣めいた黄金の瞳と、燃える夕陽のような赤毛。
    ターセム・ジュノ:…ビアンカ・ブラックロウ。十九歳、170cm、54kg。山羊座、血液AB型。
    ターセム・ジュノ:”船渡”の出身でありながら、コミュニティに属さない、無頼の一匹狼。
    ターセム・ジュノ:レナード・ナイトレイだけではなく、彼女を味方に付ける必要があった。浮いている駒としても、内情に詳しい協力者としても。
    ターセム・ジュノ:「さて」ポケットから取り出したマルボロに火をともし、ブルゾンの内側に『キャメル』を押し込む。
    ターセム・ジュノ:「カソビア探訪の時間と洒落込もうか」そのまま、全てを煙に巻くように、ホテルからも、カメラからも、消える。
             「”フォーリング・アシュ”、任務開始だ」
              煙に欺瞞された彼女の姿を、煙草のわずかな薫香だけが映している。

    GM:ロイスのみ可能
    ターセム・ジュノ:”作戦目標”カソビア国第三王子 ○P:興味/N:監査中
    ターセム・ジュノ:以上!

    GM:シーンプレイヤーはビアンカさん
    GM:登場侵蝕をどうぞ
    ビアンカ・ブラックロウ:1d10+37
    DoubleCross : (1D10+37) → 2[2]+37 → 39


     バー”セプテム”

    GM:政治、経済、戦争……
    GM:場末のバーでは酒の肴にもならない話題だ。
    GM:君たちの国の頭がすげ変わろうと、
    GM:結局のところ、君たちはその日のパンの為に駆けずり回ることに変わりはない。
    フェニス主教:『私は王や王妃の乗る飛行機に搭乗することを拒みました。』
    フェニス主教:『私がカソビアに残り、国民の皆様の声を聴くことこそが、』
    フェニス主教:『王族に残された最後の責務だと思っているからです。』
    GM:バーの隅に設置されたテレビから流れる映像を、
    GM:バーのチンピラや荒くれ者は半ば諦念的に、半ば冷笑的に眺めていた。
    ビアンカ・ブラックロウ:「んん~」
    ビアンカ・ブラックロウ:「んんんん~~」
    ジーン・ブーン:「どうしたよ、ビアンカ。」
    ビアンカ・ブラックロウ:その荒くれたちの中に
    ジーン・ブーン:バーのオーナーであるジーン・ブーンが目の前の女に尋ねる。
    ビアンカ・ブラックロウ:ひと際浮いた姿の女が一人、パブのカウンターに座って首をかしげている。
    ビアンカ・ブラックロウ:薄く赤みがかったブロンド髪に、ヴィンテージめいた革のジャケット。
    ビアンカ・ブラックロウ:白抜きの『無頼』という文字が背中一面に箔付けられている。
    ビアンカ・ブラックロウ:このバーにいる誰もが知る由もないことだが
    ビアンカ・ブラックロウ:『無』の文字が左右逆だ。
    ビアンカ・ブラックロウ:「よし」
    ジーン・ブーン:こちらはベリーショートの髪に緑のメッシュを入れた、背の高い女である。
    ビアンカ・ブラックロウ:「ブンちゃん、あたし決まったよ」
    ビアンカ・ブラックロウ:少女のあどけなさを残した顔だちをキリリと引き締め
    ジーン・ブーン:「名字は好きじゃねえって言ったろ。」
    ジーン・ブーン:「ジーンって呼べ。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ナマズの上げたやつと羊のケバブ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「あとシーザーサラダに、ロッキーマウンテンオイスター」
    ビアンカ・ブラックロウ:「飲み物はいつものガス入りアップルレモネード!」
    ビアンカ・ブラックロウ:「細かいことは言いっこなしにゃ~」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ブンちゃんの方がかーいいんだもん、ねー?」
    ジーン・ブーン:「ビアンカのいつもの!!」厨房に指示を出す。
    ビアンカ・ブラックロウ:傍らの荒くれたちに笑顔で愛嬌を振りまく
    ジーン・ブーン:「そういうこと言ってると取って食うぞ。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ブンちゃんこわ~い」
    ビアンカ・ブラックロウ:「こないだのキャビンアテンダントさんがジェラっちゃうんじゃにゃいの~?」
    ジーン・ブーン:「フラれた。つーかキャビンアテンダントって時間合わなすぎだろ。」
    ジーン・ブーン:煙草に火を点ける。
    ビアンカ・ブラックロウ:「ありゃま」
    ビアンカ・ブラックロウ:「みんなー!ブンちゃん失恋したってー!」
    ビアンカ・ブラックロウ:「寂しがってるとこがねらい目だよー!」
    ビアンカ・ブラックロウ:大声で店内に吹聴する
    あらくれども:「誰が狙うかよ」「そのCAだって俺たちが連れてきたのを寝取ったんだろうが。」
    ジーン・ブーン:「紹介してくれよー適度にユルくてカワイイ子。」
    あらくれども:「金輪際しねーよ!!」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ノリ悪いな~もっと一夜の過ちに身を焦がれてみなって」
    ビアンカ・ブラックロウ:「痴情のもつれって最高の酒の肴じゃにゃい?」
    ビアンカ・ブラックロウ:ちゅぞーとレモネードを吸い上げる
    ビアンカ・ブラックロウ:お酒はのめない。
    ジーン・ブーン:「じゃあ一晩付き合ってよ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「え~」
    ビアンカ・ブラックロウ:「じゃあ半年食べ放題」
    ジーン・ブーン:「たけ~~~~……風俗行った方がマシだろ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「潰れないように手加減するつもりなのに~」
    GM:パ  リ ィ ン!!
    ビアンカ・ブラックロウ:「前みたいに揚げ油までぜーんぶ飲んじゃったりはしないってば」
    ビアンカ・ブラックロウ:「あんときはさすがに胸焼けしたし」
    GM:不意にガラスの砕ける音。
    ビアンカ・ブラックロウ:「にゃ?」
    チンピラ:「うるせーんだよ…浮浪者みてーのがピーチクパーチクよぉ…。」
    ビアンカ・ブラックロウ:座ったまま椅子を回してくるりと振り返る
    チンピラ:酒瓶であらくれの一人を殴ったのだ。
    ビアンカ・ブラックロウ:「にゃはっ、仕上がっちゃってんね~」
    ジーン・ブーン:「ビアンカ、よしときなよ。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「いいぞー!やれやれー!」
    ジーン・ブーン:「腕の入れ墨、”舟渡”だ。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「……げー、ほんとだ」
    あらくれども:「てめっ……」「よせ…相手見ろ!」
    ビアンカ・ブラックロウ:「縁取りが錨のだから、ルカ叔父さんとこのかな」
    ビアンカ・ブラックロウ:「まだどこのどいつだかわかんないのに代紋あげちゃって」
    チンピラ:「そうだ。分かったら帰ってママに甘えてろ、ガキが。」腕の代紋を見せつける。
    ビアンカ・ブラックロウ:「……ほんと、節操ないんだからにゃあ」
    チンピラ:”ルカ”の代紋といえば”舟渡”でも特に武闘派が揃っている。
    ビアンカ・ブラックロウ:ぶくぶくと、不満げにコップの中へとあぶくを吹き込んでいる。
    チンピラ:非合法な取引を行う以上、どうしても武力を誇示する必要があるのだ。
    チンピラ:でなければ”ナメられる”。それは裏社会での死を意味する。
    ビアンカ・ブラックロウ:「……」
    あらくれども:あらくれどもが酒場を退散するのと入れ替わるように、
    ???:一人の小柄な少年が店に入って来る。

    ???:少年は先ほどの喧嘩で騒然とした店内を見回しながら、
    ???:ビアンカの隣に座った。
    ジーン・ブーン:「注文は?」
    ???:「ミルクを。」
    チンピラ:「来る場所間違えてんじゃねえのか?」
    チンピラ:後ろでチンピラたちが哄笑する
    ???:その笑い声にもかまわず、ビアンカに視線を向ける。
    ビアンカ・ブラックロウ:隣の少年には我関せずというように
    ビアンカ・ブラックロウ:フリットやケバブを次々口に運んでいく
    ビアンカ・ブラックロウ:手品のように、大皿の上の料理は消えていく。
    ???:「傭兵か、用心棒ですか?」
    ビアンカ・ブラックロウ:「……」
    ビアンカ・ブラックロウ:「あげないよ?」
    ビアンカ・ブラックロウ:ささっと腕で皿を囲い込むようにして
    ビアンカ・ブラックロウ:にらみつける。
    ???:「いえ、大丈夫です。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「にゃるほど」
    ビアンカ・ブラックロウ:その答えを聞くや否や
    ビアンカ・ブラックロウ:ちょい、と串の一つを少年の方の皿にのせる
    ???:「………お願いがあるんです。」
    ???:「護衛の依頼を受けてくれませんか?」
    ???:皿を受け取りつつ、ビアンカの目を見て告げる
    ビアンカ・ブラックロウ:「イエスって言われると、ノーって言いたくなる」
    ビアンカ・ブラックロウ:「いらないって言われると、押し付けたくなっちゃう性分にゃんだなあ」
    ???:「僕の依頼はどちらですか?」
    ビアンカ・ブラックロウ:「んー」
    ビアンカ・ブラックロウ:「まずそれ食べなよ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「見ての通り、ここにいるやつってみーんなオフなんだから」
    ビアンカ・ブラックロウ:「いきなり仕事の話から入らないのは礼儀ってやつ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「覚えといて損はないよ、王子様」
    ビアンカ・ブラックロウ:にこっと微笑みかける
    ???:「…………!」
    ???:「内密に、願います……」
    ???:はむ、と串を頬張る。
    ビアンカ・ブラックロウ:「にゃっはははは!」
    ビアンカ・ブラックロウ:「内密っていうか、どうせここに来るまでに気付かれてるよ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「自分がどれだけネットニュースとか新聞に写真が載ってるかとか」
    ビアンカ・ブラックロウ:「想像しない感じ?」
    ビアンカ・ブラックロウ:「キミってかわいいにゃ~」
    ???:「………。」フードを深くかぶり、赤面した顔を隠す
    ???:「変装、したつもりなんですけど。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「にゃは~照れてる照れてる」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ん~おまけしてハロウィンの仮装パーティってとこ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ジェリービーンズの用意があればよかったんだけど」
    ビアンカ・ブラックロウ:くすくすと笑う
    ???:「改善します………ごちそうさまでした。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「いかがでした?庶民のお味は」
    ビアンカ・ブラックロウ:カウンターに肘をついて反応を伺っている
    フィーディ=キュクロス:「おいしかったです。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「でっしょ~?」
    ビアンカ・ブラックロウ:「美味しいものを食べるのが人生だよ、うんうん」
    フィーディ=キュクロス:「胡椒の香りがお腹まで満ちて…好きな味です。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「あたしもそう思う、スパイシーなのがいいんだよね~」
    ビアンカ・ブラックロウ:「さて」
    フィーディ=キュクロス:「………。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ひとつ共通点が見つかったとこで」
    ビアンカ・ブラックロウ:「女の子のエスコートは、こういうとこから本題に入るものだよ、王子様」
    フィーディ=キュクロス:「ご教授、ありがとうございます。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「キミを何から守ればいいのかにゃ?」
    ビアンカ・ブラックロウ:きぃ、と椅子の上にあぐらをかいたまま
    ビアンカ・ブラックロウ:前のめりに顔を近づける
    フィーディ=キュクロス:「……分かりません。ただ、王族を害そうとする人間がいるようです。」
    フィーディ=キュクロス:「いつの間にか、僕も死んでいることになっていますし。」
    GM:テレビに映る、”王族最後の生き残り”であるフェニス主教を見る。
    ビアンカ・ブラックロウ:「へえ……てことはやっぱり」
    ビアンカ・ブラックロウ:「案の定、あのギトギトマッシュルーム大臣の言ってること、口から出まかせだったわけだ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「さしずめ王族を亡き者にして、権力を我がものとしようとしたってとこかにゃ」
    フィーディ=キュクロス:「……。」
    フィーディ=キュクロス:こくりと頷く。
    ビアンカ・ブラックロウ:「え、マジ?」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ウッソ、そんなことある?」
    ビアンカ・ブラックロウ:真顔。
    フィーディ=キュクロス:「え?」
    ビアンカ・ブラックロウ:「カオが嫌いだから口から出まかせ言ってただけなのににゃ~」
    ビアンカ・ブラックロウ:「びっくりしちゃうね!」
    ビアンカ・ブラックロウ:けらけら笑っている。
    フィーディ=キュクロス:「一応、僕の叔父なんですが…」
    ビアンカ・ブラックロウ:「でも敵でしょ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「少なくとも味方じゃない」
    フィーディ=キュクロス:「…………はい。おそらくは。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「だったらもうそういうの、考えない方がいいよ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「今までの君とあの主教がどういう関係だったかとか」
    ビアンカ・ブラックロウ:「向こうが気にしてくれない以上、キミも気にする必要ないって」
    ビアンカ・ブラックロウ:「血がつながってるとか、つながってないとかね」
    フィーディ=キュクロス:「そう、しないといけないのは分かってはいるんですが…。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「……」
    ビアンカ・ブラックロウ:「いやー、しっかし」
    ビアンカ・ブラックロウ:「面白い話だにゃ~」
    ビアンカ・ブラックロウ:「最高にスキャンダラスでエキサイティングなトピックス!」
    ビアンカ・ブラックロウ:「その時歴史が動いたって感じだよね~うんうん」
    ビアンカ・ブラックロウ:「楽しそうで大変結構」
    フィーディ=キュクロス:「……………。」
    フィーディ=キュクロス:返答を待っているのだろう。じっと座り、ビアンカの目を見据えている。
    ビアンカ・ブラックロウ:「で、キミの護衛だっけ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「あのキノコ一味の追手から、キミを守ればいいわけだ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「うん、それはヤダ」
    フィーディ=キュクロス:「そう、ですか。」
    フィーディ=キュクロス:「あなたが一番頼れると思ったんですが。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「王子様のお眼鏡にかなったのは嬉しいけど」
    ビアンカ・ブラックロウ:「キミがあたしのお眼鏡にかなってないよ」
    フィーディ=キュクロス:「……やはり、僕のような子供では報酬など望めそうもないからですか?」
    ビアンカ・ブラックロウ:「違う違う」
    ビアンカ・ブラックロウ:「報酬のことなんてどうでもいい」
    ビアンカ・ブラックロウ:「そうじゃなくてね」
    ビアンカ・ブラックロウ:「……キミはあの男から逃げて」
    ビアンカ・ブラックロウ:「何にも悪いことしてないのに、大事なモノ奪われて、怯えて」
    ビアンカ・ブラックロウ:「それで逃げて、逃げて、逃げて」
    ビアンカ・ブラックロウ:「どうするの、それで」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ただ生きたいだけ?」
    ビアンカ・ブラックロウ:「そんなつまんない話、付き合いたくないよ」
    フィーディ=キュクロス:「…………。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「我が身可愛さで保身に走る男に尽くすほど」
    ビアンカ・ブラックロウ:「乙女の青春は長くないんだにゃ~」
    ビアンカ・ブラックロウ:「キミさ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「何がしたいわけ?」
    フィーディ=キュクロス:「死なせたくない人がいるんです。」
    フィーディ=キュクロス:「僕を守って傷付いた、大切な人です。」
    フィーディ=キュクロス:「僕が死ねば、その人もきっと死んでしまう。」
    フィーディ=キュクロス:「どう生きるかは、その後考えます。」
    フィーディ=キュクロス:「大切な人の、命の保証が出来た後に。」
    フィーディ=キュクロス:「……ありがとうございました。」
    フィーディ=キュクロス:椅子を降りて、酒場の出口に向かう。
    ビアンカ・ブラックロウ:「……」
    ビアンカ・ブラックロウ:その背中を見送る
    ビアンカ・ブラックロウ:「だったら、やっぱり自分で強くなりなよ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「その方が安上がりだ」
    ビアンカ・ブラックロウ:聞こえるか聞こえないかの声で呟いて
    ビアンカ・ブラックロウ:くるりと椅子を回す。
    チンピラ:「おっと。」
    チンピラ:その前に、先ほどの”舟渡”の男が立ちはだかる。
    チンピラ:「取引はご破算か?まぁ”舟渡”くずれの女はお高く留まってやがるからな!無理もねえぜ!」
    フィーディ=キュクロス:「……通してください。」
    チンピラ:持っていたナイフで外套を斬り裂く
    フィーディ=キュクロス:「あっ……!?」
    チンピラ:「やっぱり!上流階級っぽいナリだ!」
    チンピラ:「こいつを商品にしたらさぞ高く売れるぜ!」「娼館に売り飛ばしちまってもいいな!」
    チンピラ:「なにせ、いい顔してやがる。好きモンの親父どもに大人気になれるぜ?」
    ビアンカ・ブラックロウ:「……」
    ビアンカ・ブラックロウ:黙々と料理と飲み物を口に運んでいる。
    ビアンカ・ブラックロウ:もはや振り向くことはない。
    フィーディ=キュクロス:「…………。」
    フィーディ=キュクロス:チンピラの腕の紋章を見る。
    フィーディ=キュクロス:「海の民ですか。」
    フィーディ=キュクロス:「聖騎士の流れを汲む紋章ですね。」
    チンピラ:「あ?」
    フィーディ=キュクロス:「牛の意匠から察するに、家の名は”ルカ”ですか?」
    フィーディ=キュクロス:「紋章には意味と誇りがあります。」
    フィーディ=キュクロス:「その紋章は聖騎士…民を守る戦士に許されたもの。」
    フィーディ=キュクロス:「今一度、あなた方の発言がその紋章にふさわしいかお考え下さい。」
    チンピラ:前蹴りを放つ。
    フィーディ=キュクロス:「かっ……!」
    チンピラ:「調教してから連れてくか。口の利き方がなってねえ。」
    フィーディ=キュクロス:「……………。」
    フィーディ=キュクロス:吹き飛ばされた先のテーブルにいる客に頭を下げてから、ナイフを拾い上げる。
    フィーディ=キュクロス:そして、その横のナフキンも拾い上げて、チンピラの足元に投げる。
    フィーディ=キュクロス:「決闘の礼儀もご存じないんですね。」
    フィーディ=キュクロス:「紋章を掲げた以上は、軽々に力を奮ってはいけません。」
    フィーディ=キュクロス:「人を守る時か、誇りを守る時にだけ、剣を奮うべし。」
    フィーディ=キュクロス:「今は双方を守るために、あなたに決闘を申し込みました。」
    フィーディ=キュクロス:「受けてくれますね、”ルカ”の子。」
    チンピラ:「ムカつくぜ、こいつ」「ああ」
    チンピラ:「顔以外刺せよ?」「足狙え、足!」
    チンピラ:「歩けない娼年なら逃げれもしないし好きモノが寄り付くぜ!」
    ビアンカ・ブラックロウ: ど すッ !!
    ビアンカ・ブラックロウ:少年の間合いに、男たちが踏み込もうとした
    ビアンカ・ブラックロウ:――その、瞬間。
    ビアンカ・ブラックロウ:朱鞘の太刀の束頭が、深々と先陣を切った男の鳩尾へと捻じ込まれている。
    チンピラ:「がはぁっ!?」
    ビアンカ・ブラックロウ:「はいそれまで」
    チンピラ:「このっ……!」「半端もんのクズがぁ…!」
    ビアンカ・ブラックロウ:気を失ったチンピラを振り落としながら
    ビアンカ・ブラックロウ:背中に守ったフィーディに振り向く。
    ビアンカ・ブラックロウ:「キミのナイフは、こいつらには上等すぎる」
    ビアンカ・ブラックロウ:「しまっておきなよ、いざって時まで」
    ビアンカ・ブラックロウ:がっ、ばきっ!
    ビアンカ・ブラックロウ:流暢に言葉を交わしながら
    ビアンカ・ブラックロウ:向かってくる男たちの後頭部を正確に打ち据え、意識を刈り取る。
    チンピラ:最後に残った二人が前後から襲い掛かる!
    ビアンカ・ブラックロウ: しゅ ぴん
    ビアンカ・ブラックロウ:束に手をかけ、女が身を沈めたかと思うと
    ビアンカ・ブラックロウ:微かな風を切る音だけが、その場にいた全員に届く。
    フィーディ=キュクロス:その内、背後に襲い掛かったチンピラの拳を体で受ける。
    フィーディ=キュクロス:「あなたに……その紋章を掲げる資格は、」
    フィーディ=キュクロス:「無いッ!」ナイフを深々と上腕の入れ墨に突き刺す!
    チンピラ:「ぎぃ」「あぁああっ!?」
    ビアンカ・ブラックロウ:すいと、刃を鞘に納める動きに一拍遅れて
    ビアンカ・ブラックロウ:がしゃん!!
    ビアンカ・ブラックロウ:男たちの頭に、店の照明が落下し
    ビアンカ・ブラックロウ:それがトドメの一撃となる。
    チンピラ:悲鳴を上げたチンピラが、静かになった。
    フィーディ=キュクロス:一拍置いて
    フィーディ=キュクロス:「う、ぷ……おえぇ………けほっこほっ」
    フィーディ=キュクロス:腹に深々と突き刺さった拳のせいだろう。
    フィーディ=キュクロス:えずいて店の床に吐しゃ物をぶちまける。
    ビアンカ・ブラックロウ:「あ~あ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ボンボン育ちなのに無理しちゃうから」
    ビアンカ・ブラックロウ:くすくす笑いながら、背中をさする
    ビアンカ・ブラックロウ:「ブンちゃーん!店の弁償、こいつらの財布から適当にとっといて~!」
    ジーン・ブーン:「店でやるんじゃないよ、ガキども。」ショットガンを肩に担いだジーンがナプキンを投げてよこす
    ビアンカ・ブラックロウ:「いやー、いてもたってもいらんなくてさ、メンゴメンゴー」
    ビアンカ・ブラックロウ:ナプキンを受け取りつつ
    ジーン・ブーン:「”ルカ”の連中からまたなんか言われちまうな…ったく。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「文句があるならビアンカによこしなって、伝言しといてよ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「アタシは逃げも隠れもしないから」
    フィーディ=キュクロス:「……どうして」
    フィーディ=キュクロス:「助けてくれたんですか?」
    ビアンカ・ブラックロウ:「んー?」
    ビアンカ・ブラックロウ:「そうだにゃー」
    ビアンカ・ブラックロウ:「もったいないって、思っちゃったから」
    フィーディ=キュクロス:「もったいない?」
    ビアンカ・ブラックロウ:「キミは確かにまだ、何も手に入れてないけど」
    ビアンカ・ブラックロウ:「これからすーっごく、おっきなモノを手に入れる」
    ビアンカ・ブラックロウ:「それはあのキノコ頭が欲しがった、国とか何とかなんかよりも」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ずーっとおっきなモノ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「それがアタシは、見たくなっちゃった」
    ビアンカ・ブラックロウ:「だからね」
    ビアンカ・ブラックロウ:膝をついて、深々と頭を下げる
    ビアンカ・ブラックロウ:「度重なる非礼をお詫び申し上げます」
    ビアンカ・ブラックロウ:「そして今度はこっちから、お願いさせて」
    ビアンカ・ブラックロウ:「キミがこれから何をするのか、何と戦って何を守るのか」
    ビアンカ・ブラックロウ:「一緒に見させてくれないかにゃ?」
    ビアンカ・ブラックロウ:「アタシを連れ出してよ、王子様」
    ビアンカ・ブラックロウ:恭しく跪いたまま、にぃっと、悪友のように微笑みかける
    フィーディ=キュクロス:「………はい。」
    フィーディ=キュクロス:「本当に、ありがとうございます。」
    フィーディ=キュクロス:「僕はまだ非力で、未熟だけど…」
    フィーディ=キュクロス:「あなたの見たい景色を作れるように、頑張ります。」
    フィーディ=キュクロス:「だから、」
    フィーディ=キュクロス:先ほど戦いで使ったナイフの血を拭き、
    フィーディ=キュクロス:跪くビアンカの前に立つ。
    フィーディ=キュクロス:ナイフの刃を寝かせ、ビアンカの肩に載せる。
    フィーディ=キュクロス:「今は、これで。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「Yes.my Lord.」
    ビアンカ・ブラックロウ:刃の重さをからかうように、そう応えた。
    GM:王宮もない。礼服もない。
    GM:寄る辺もない。希望も見えない。
    GM:しかし、今だけは
    GM:フィーディ=キュクロスは王であり、
    GM:ビアンカ・ブラックロウは騎士であった。

    GM:ロイスのみ可能!
    ビアンカ・ブラックロウ:依頼主/フィーディ=キュクロス/感服〇/危惧/ロイス
    ビアンカ・ブラックロウ:以上!

    GM:全員登場!
    ターセム・ジュノ:45+1d10
    DoubleCross : (45+1D10) → 45+8[8] → 53

    レナード・ナイトレイ:1d10+31
    DoubleCross : (1D10+31) → 5[5]+31 → 36

    ビアンカ・ブラックロウ:1d10+39
    DoubleCross : (1D10+39) → 6[6]+39 → 45


    GM:二人だけの叙任式の直後。
    GM:また新たな客が店にやって来た。
    ビアンカ・ブラックロウ:「あ、そうだ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「どうせなんだったらさ、もう一つ契約の証っていうのが欲しくないかにゃ~」
    フィーディ=キュクロス:「……他に?」
    ビアンカ・ブラックロウ:「んもう、とぼけちゃって!王子様だってわかってるでしょ?」
    ビアンカ・ブラックロウ:「男と女が誓いを交わす方法なんて、一つっきゃな~いの!」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ほぉらっ、っちゅ~~~~」
    フィーディ=キュクロス:「えっ…ええ……!?」
    ビアンカ・ブラックロウ:小さな体躯を押し倒すようにしがみついて、頬に口づけを……
    フィーディ=キュクロス:「ちょ、ちょっと、だめ……」
    レナード・ナイトレイ:乱暴な音と共に、扉が吹き飛ばされる
    レナード・ナイトレイ:「―――これは」
    ビアンカ・ブラックロウ:「んにゃ?」
    ビアンカ・ブラックロウ:王子にしがみついたまま顔を向ける
    レナード・ナイトレイ:周囲を見回す。怪我をした主と、それを押し倒している女
    レナード・ナイトレイ:「どういう事だ、貴様」
    レナード・ナイトレイ:一歩一歩、狼藉者へと足を進めていく。道中に倒れた男共を踏みつけながら
    レナード・ナイトレイ:「……疾くそこを退け、女」
    ビアンカ・ブラックロウ:「えー、ヤダ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ていうかどこのどなた様?」
    フィーディ=キュクロス:「レナード!」
    ビアンカ・ブラックロウ:「あー、このコが」
    ビアンカ・ブラックロウ:「王子様、お借りしてまーす」
    フィーディ=キュクロス:「寝てなきゃダメじゃないか!」
    ビアンカ・ブラックロウ:敬礼ポーズ
    レナード・ナイトレイ:「……いえ、皇子を一人で行かせるなど、騎士の恥です」
    レナード・ナイトレイ:「どのような状況でも、わが身は御傍に。で―――」
    レナード・ナイトレイ:「退け、と 言ったはずだが」
    ビアンカ・ブラックロウ:「このロイヤルでプレミアムな抱き心地、クセになっちゃうかもにゃ~」
    ビアンカ・ブラックロウ:「にゃっふにゃっふ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「……ありゃ?」
    ビアンカ・ブラックロウ:「レナードちゃんってば、冗談通じないタイプ?」
    ビアンカ・ブラックロウ:ひそひそ
    フィーディ=キュクロス:「そうかも…」
    ビアンカ・ブラックロウ:「にゃるほどにゃるほど」
    ビアンカ・ブラックロウ:「しかしそういうタイプこそ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「からかい甲斐があるんだにゃー!」
    ビアンカ・ブラックロウ:だだだだっ
    ビアンカ・ブラックロウ:フィーディをお姫様だっこに抱えたまま
    ビアンカ・ブラックロウ:店の中を走り出す!
    フィーディ=キュクロス:「レナードっ。彼女は、僕たちの協力者で…あわわ…」
    レナード・ナイトレイ:「させるかッ……!」
    ビアンカ・ブラックロウ:「悔しかったら取り返してみーにゃさーい!」
    ビアンカ・ブラックロウ:「にゃはははは!」
    フィーディ=キュクロス:「僕と騎士の契りも交わしたんだ!まだ未熟だけど…。」
    レナード・ナイトレイ:姿勢を低くし、狼藉者へと吶喊して行く
    フィーディ=キュクロス:「だから、騎士同士仲良く…」
    ビアンカ・ブラックロウ:「オウッオウオウッ」
    ビアンカ・ブラックロウ:ドリブルを阻まれたバスケット選手のように
    ビアンカ・ブラックロウ:右へ左へ体を揺らし
    ビアンカ・ブラックロウ:「へいぱーーーす!」
    ビアンカ・ブラックロウ:ぽーん!
    レナード・ナイトレイ:「はっ?!」
    ビアンカ・ブラックロウ:フィーディをレナードに向けて投げ上げる!
    レナード・ナイトレイ:「ちょ、待、貴様っ?!」
    フィーディ=キュクロス:「わあっ!?」
    レナード・ナイトレイ:そのままフィーディを受け止め、負担を与えない様後ろへと飛ぶ
    レナード・ナイトレイ:「ぐ……」
    レナード・ナイトレイ:背中を打ち付ける。店内の瓦礫が食い込むが、何故か大した怪我にはならない
    フィーディ=キュクロス:「だ、大丈夫…?あんなに傷だらけだったのに…」
    フィーディ=キュクロス:レナードの腕の中で顔を覗き込む
    レナード・ナイトレイ:「皇子、よく御無事で……ええ、私の事は心配なさらず」
    レナード・ナイトレイ:「主の身を危機に晒す判断をさせてしまい、申し訳ありません」
    ビアンカ・ブラックロウ:「にゃーっはっはっは!」
    ビアンカ・ブラックロウ:「あー、楽しかった」
    ビアンカ・ブラックロウ:そのままくるりと、踊るように手近な席に着く。
    ジーン・ブーン:「そりゃよかったな、ビアンカ。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ブンちゃんジュースのおかわりちょうだーい、喉乾いちゃった」
    ジーン・ブーン:料理の皿の代わりに差し出されたのは無骨なショットガンの銃口。
    ビアンカ・ブラックロウ:「あり?」
    ビアンカ・ブラックロウ:ハンズアップ
    ジーン・ブーン:「店内ではしゃぐなっつったろ!!」
    ジーン・ブーン:「ケツの穴増やされたくなかったら帰りやがれ!!お前らもだ!!」
    ビアンカ・ブラックロウ:「うにゃー!?」
    ビアンカ・ブラックロウ:大人しくつまみ出されて、店の外。
    レナード・ナイトレイ:「し、失礼……!」
    レナード・ナイトレイ:皇子を庇い、抱えながら外へ飛び出る
    フィーディ=キュクロス:「失礼しました…!」
    フィーディ=キュクロス:レナードに抱えられたまま店の外へ
    ビアンカ・ブラックロウ:「ンモー、ブンちゃんったらお固いんだから~」
    ビアンカ・ブラックロウ:「どーする?王子様にお尻のおっきなハニーちゃん」
    ビアンカ・ブラックロウ:「二次会する?」
    ビアンカ・ブラックロウ:うにゃうにゃと伸びをしている
    レナード・ナイトレイ:「……貴様を捕らえるのを優先したいところだが」
    フィーディ=キュクロス:「僕たちのモーテルに行きましょう。そこで事情を…」
    ビアンカ・ブラックロウ:「だいじょぶだいじょぶ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「王子様の話聞いたでしょ?アタシは味方」
    ビアンカ・ブラックロウ:「荒事屋のビアンカ・ブラックロゥ。よろしくね、ハニーちゃん」
    ビアンカ・ブラックロウ:にこやかに握手を差し出す
    レナード・ナイトレイ:「正直にわかには信じられない、が……」皇子の顔を見る
    フィーディ=キュクロス:「本当だよ。」
    フィーディ=キュクロス:レナードを安心させるようにふわりと笑う
    レナード・ナイトレイ:先程の状況……押し倒していたのは兎も角、倒れた男共、皇子の彼女に対する態度に発言
    レナード・ナイトレイ:「……非礼を詫びましょう。私はレナー……いえ、外では拙いか。レナで通しましょう」
    レナード・ナイトレイ:握手に応じる
    フィーディ=キュクロス:「僕のことも、とりあえず”フィー”と呼んでください。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「オーケーオーケー、ハニーちゃんにフィーくんね」
    レナード・ナイトレイ:「……まあ、名前をそのまま言わないならそれでいい」
    ビアンカ・ブラックロウ:「指すべすべー!爪きれー!」
    ビアンカ・ブラックロウ:「スキンケア何使ってるのかにゃ?おせーておせーて!」
    ビアンカ・ブラックロウ:手を握ったままきゃっきゃとはしゃいでいる
    レナード・ナイトレイ:「……おい、これくらいにしておけ、あまり大きい声を……」
    レナード・ナイトレイ:「一先ず、先程のモーテルに急いで……」
    ???:かつ かつ かつ
    ???:硬質な音が、アスファルトを叩く。ふわりと香る煙草の匂い。
    ???:「……おや。『セプテム』は、今日はもう店じまい?」
    ???:店の前でたむろしている三人を見る。
    ビアンカ・ブラックロウ:「うにゃん?」
    ビアンカ・ブラックロウ:「そぉいうわけじゃにゃいんだけどー」
    フィーディ=キュクロス:「いえ。僕らは諸事情で追い出されて…」
    フィーディ=キュクロス:「まだやっていますよ。」
    フィーディ=キュクロス:道を譲るように後ずさる。
    レナード・ナイトレイ:「……」(刺客か?次から次へと……)
    レナード・ナイトレイ:皇子を庇うように立つ
    ???:不思議な女だった。顔立ちは影のある美しいものだが、妙に印象に残らない。
    ???:「いや、良いんだ。私はジーンに煙草を卸しに来ただけだ」柔らかく笑う。
    ビアンカ・ブラックロウ:「しっかしこんな場末に一見さんが多い日だにゃあ」
    ???:「とはいってもね。今日は色々あったみたいだし」店の奥にちらりと見える瓦礫を見る。「日を改めるよ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ほうほう、業者サン」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ブンちゃん煙草なんか仕入れてたの?店が煙くなるのはヤダにゃ~」
    レナード・ナイトレイ:「……ならば、私達は急ぎますので」
    ???:「おや、そうかい。それは邪魔してすまない――ところで」
    ???:「そちらのスーツのお嬢さん方は、『これからどこへ』?」
    フィーディ=キュクロス:「……モーテルに帰ろうかと。」
    レナード・ナイトレイ:「……フィー、怪しい人物に行き先を教えてはいけません」
    ???:「……それは」眉を顰める。「西港湾沿いのチェリッシュ・モーテルかい?あの…門の前にサボテン飾ってる所」
    レナード・ナイトレイ:「……だとしたら?」
    ???:「あそこは止めて置いた方が良いんじゃないかな。何やら、怪しい男たちが周りをうろついてる」
    ???:心底心配そうな表情で言う。
    ???:「私は以前からあそこにも煙草を卸していたから解るんだけど、最近妙な客の出入りがあったって噂だ。多分、つけられてるよ」
    フィーディ=キュクロス:「………っ」
    レナード・ナイトレイ:「……」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ほほー」
    レナード・ナイトレイ:「貴様、何処の手のものだ?」
    ビアンカ・ブラックロウ:「お姉さん、どこのヒト?」
    ???:「おいおい」眉を曲げる。
    ???:「そりゃあ、こんな登場の仕方をしてたら怪しまれても仕方ないけどさあ。私はれっきとした商売人だぜ」
    ???:「それこそ、”舟渡”とも旧い付き合いだ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「えー?」
    ビアンカ・ブラックロウ:「お姉さんみたいなヒト、ウチの周りで見たことないよ」
    ???:「今度ルカの家に”アメリア・スピリットを知っているか?”と聞いてみると良い。きっとわかってくれるさ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ま~たルカ叔父さん?」
    ビアンカ・ブラックロウ:「あの人ってばホントに呆れちゃうにゃ~」
    ???:「そうそう。だって、”舟渡”だと煙草は高級品だろ?あのヒト、それを吸ってる所見られたくないんだよ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「八方美人もいい加減にしろってカンジ」
    ???:「色々苦労も多いたちだ。察してやってくれると、ありがたいね」
    フィーディ=キュクロス:「僕たちに害を為す気はないでしょう。」
    フィーディ=キュクロス:そっとレナードの手を握る。
    レナード・ナイトレイ:「……フィー」
    フィーディ=キュクロス:「強盗なら本題から先に入るはずです。」
    フィーディ=キュクロス:「武器を構えて、要求を言う。」
    フィーディ=キュクロス:「だからこうして声を掛けたのは、」
    フィーディ=キュクロス:「僕たちに用があるか、親切だから…違いますか?」
    レナード・ナイトレイ:「……商売人だというのなら、まずは名乗りなさい」
    レナード・ナイトレイ:「買うか売るかは、その後で」
    ???:「そちらのボクの言う通り…というと、都合が良すぎるかも知れないけど」
    アメリア・スピリット:「私の名はアメリア・スピリット。しがない煙草卸売業者さ」
    アメリア・スピリット:ポケットからしわくちゃになった販売許可証を出す。
    アメリア・スピリット:「良かったあ!これ持ってて……私って、何でか人に誤解されやすいんだよねえ」
    アメリア・スピリット:いつの間にか、パーソナル・スペースの中に入り込んでいる。人間が心理学的に心を許しやすいとされる、2m未満の距離。
    アメリア・スピリット:「君らの名前も、教えて欲しいな。一応…販路拡大のために、ということにしておこうか」
    ビアンカ・ブラックロウ:「どうする、フィーくん」
    ビアンカ・ブラックロウ:「敵か味方か判断するのは、キミの仕事」
    ビアンカ・ブラックロウ:「一応こっちは」
    ビアンカ・ブラックロウ:「いつでも始める準備、出来てるよ」
    レナード・ナイトレイ:(……恐らく偽名、といったところか。確か煙草の銘柄だろう、これは)
    レナード・ナイトレイ:「……任せます、フィー」
    ビアンカ・ブラックロウ:「個人的には」
    ビアンカ・ブラックロウ:「アタシは結構、このヒトのこと気になってきたかにゃ~」
    ビアンカ・ブラックロウ:「怪しんでくださいって言ってるのも同然なのに」
    ビアンカ・ブラックロウ:「この間合いで突っ立ってるんだもん」
    ビアンカ・ブラックロウ:「度胸があるよね」
    レナード・ナイトレイ:「……警戒心を解くためか、それとも"この状況でも勝てる"と思われているか」
    ビアンカ・ブラックロウ:「肝が太いコは好みだにゃ~」
    フィーディ=キュクロス:す、とアメリアに手を差し出す。
    アメリア・スピリット:「ええ~っ。切った張ったにはあんまり慣れてないんだよ、勘弁して……」目を細める。「おや」
    フィーディ=キュクロス:「僕はフィー。」
    フィーディ=キュクロス:「傍の二人は僕の大切な人です。」
    フィーディ=キュクロス:「御用をお伺いしたいです。」
    アメリア・スピリット:「そうかい。教えてくれてありがとうね、フィー」手を握る。
    アメリア・スピリット:「……」
    ビアンカ・ブラックロウ:束に手をかけてさえいない
    ビアンカ・ブラックロウ:相手がどんな能力者であったとしても
    ビアンカ・ブラックロウ:この間合いならば確実に先んじて殺しきれる。その自負があるからだ。
    レナード・ナイトレイ:一方、警戒心を出してはいるが……主の選択、すぐさまに突っかかる気はない
    レナード・ナイトレイ:一つでも危害を加える様子なら守り切る、この間合いならばそれだけの自信がある
    アメリア・スピリット:しばらく、その手の感触を確かめるように力を強めたり弱めたり。
    アメリア・スピリット:「……端的に言うと、”私達”には君たちを助ける用意がある」
    アメリア・スピリット:「護衛が二人ともマヌケじゃなくて助かったよ。良い騎士(ナイトを揃えているね」
    アメリア・スピリット:「それは(キングの人望故なのか、それとも歩兵(ポーンに同情したからなのかは分からないけど…まあ、そういうことだ」
    アメリア・スピリット:「どうせ君らも気付いてるんだろ?私はただの業者じゃない」
    アメリア・スピリット:守り通してきたカヴァーをあっさりと捨てる。
    フィーディ=キュクロス:「……先にそちらからどうぞ。」
    アメリア・スピリット:「”正教会”の離反勢力と言ったら解るかい?」
    アメリア・スピリット:そして、新しいカヴァーをすぐさま構成する。
    アメリア・スピリット:「今回の事件は、我々としても全く本意ではない。私は主教の真意を探るべく行動している、第三勢力のエージェント」
    ビアンカ・ブラックロウ:「にゃるほどにゃるほど」
    ビアンカ・ブラックロウ:「話が段々と見えてきましたにゃ~」
    アメリア・スピリット:「だから、きみらにくたばられたら困るわけだ。レナード・ナイトレイ、ビアンカ・ブラックロウ…それに、フィーディ・キュクロス」
    レナード・ナイトレイ:(こちらの名前を……)
    ビアンカ・ブラックロウ:「アメリアおねーさん」
    アメリア・スピリット:「ン」
    ビアンカ・ブラックロウ:「イッコだけだいじょーぶ?」
    ビアンカ・ブラックロウ:挙手。
    アメリア・スピリット:「出来る限りのことには応えよう」柔らかく微笑む。
    ビアンカ・ブラックロウ:「応えるっていうか、言っときたいだけなんだけどー」
    ビアンカ・ブラックロウ:「アタシね、度胸のあるやつは好きだけど」
    ビアンカ・ブラックロウ:「舐められるのは、嫌い」
    ビアンカ・ブラックロウ: ぱ すっ
    ビアンカ・ブラックロウ:アメリアが咥えている煙草の先が
    ビアンカ・ブラックロウ:恐るべき速さの剣閃によって切り落とされる。
    レナード・ナイトレイ:―――ため息
    レナード・ナイトレイ:ビアンカとはまだ少しだけしか言葉を交わしていないが
    レナード・ナイトレイ:彼女の性格から、こうなるのは薄々感じていた
    アメリア・スピリット:「わお」
    ビアンカ・ブラックロウ:「上手く立ち回ってるとか、勘違いしないでほしいのですにゃ~」
    ビアンカ・ブラックロウ:「出どころが分かんない相手とやりあう理由がないってだけで」
    ビアンカ・ブラックロウ:「隠し事はいいけど」
    ビアンカ・ブラックロウ:「バレバレの笑えないジョークみたいな嘘はやめてね、意味ないし」
    フィーディ=キュクロス:「ビアンカ。」
    アメリア・スピリット:「良いんだ。誠意を欠いた対応、お詫びする」
    ビアンカ・ブラックロウ:「はいはーい、後は黙ってますよーご主人様」
    ビアンカ・ブラックロウ:ハンズアップで一歩下がる
    レナード・ナイトレイ:……表情は怪訝なままだが、静かにやり取りを佇んで見ている。
    アメリア・スピリット:「……本当に、良い護衛を雇っているね」目を細める。
    アメリア・スピリット:「だが、我々の目的は先ほども言った通り、君たちの保護だ。それは解ってくれるかい?」
    アメリア・スピリット:煙草を点け直す。
    ビアンカ・ブラックロウ:「どこの誰かは言えないけど、味方だってことだよね」
    レナード・ナイトレイ:「……さて、嘘で塗れているのは先程と同様の発言から分かりましたが、害意が感じられない」
    レナード・ナイトレイ:皇子の方へ視線を向ける、彼の意志を聞き届ける為に
    フィーディ=キュクロス:「……ひとまず、保護してもらいましょう。」
    フィーディ=キュクロス:「我々があなたを頼らざるを得ないタイミングで出てきた…」
    フィーディ=キュクロス:「そういうことでしょう?」
    アメリア・スピリット:「……良い子だ」目を細め、頭を撫でる。
    フィーディ=キュクロス:「アメリア・スピリット。」
    アメリア・スピリット:「うん?」
    フィーディ=キュクロス:「素性が分かっているなら僕を子供だと思わないほうがいい。」
    アメリア・スピリット:「……」
    アメリア・スピリット:ほんの、一瞬。
    アメリア・スピリット:キュクロスを見下ろす目に、途方もない悲しみが見える。
    アメリア・スピリット:「侮るつもりは、ないさ。むしろ、その逆だ」
    アメリア・スピリット:「私は今から、君らを対等の”仲間”として扱わざるを得なくなった。それは覚えておいてくれ」
    フィーディ=キュクロス:「僕はあなたを”同盟者”として扱います。」
    アメリア・スピリット:「……施設はこちらのエージェントが確保してある。これ以上、ここに長居は無用だ。行こうか」くるりと踵を返す。
    ビアンカ・ブラックロウ:「得なくなった、にゃは、いいね」
    ビアンカ・ブラックロウ:「正直者も好きだよ」
    フィーディ=キュクロス:「ご厚意に感謝を。」
    レナード・ナイトレイ:「……はぁ」
    ビアンカ・ブラックロウ:きゃはきゃはと笑いながらそれに続く
    ビアンカ・ブラックロウ:剣の間合いから逃すことはない。
    レナード・ナイトレイ:「……では、同盟者として通しますが……"裏切り"だけは無いよう、お願いします」
    アメリア・スピリット:「……ふふ」どう猛に微笑んで。
    アメリア・スピリット:「きみらは、どうにも煙に巻けないやつだなあ」
    アメリア・スピリット:(――いつか)ぼそりと呟く。(いつか、きみの従者にして貰うのも良いかも知れないね)
    フィーディ=キュクロス:「………」さ、と先導するアメリアの傍に歩いていく
    アメリア・スピリット:「おや。彼女らの傍に居なくて良いのかい?」
    レナード・ナイトレイ:主の傍から離れないよう、その隣に付く
    アメリア・スピリット:「あ。愛されてるなあ…」
    フィーディ=キュクロス:「もし──」
    フィーディ=キュクロス:「あの行為が侮りでなく、あなたの良心であったなら」
    フィーディ=キュクロス:「それにも感謝を。」
    アメリア・スピリット:「……」
    フィーディ=キュクロス:アメリアの手を取り、両手で包み込む。
    アメリア・スピリット:「買いかぶり過ぎだ、王子」冷たく呟く。
    アメリア・スピリット:「私のことなんて、何も信じない方が……」
    フィーディ=キュクロス:「ああは言いましたが、」
    フィーディ=キュクロス:「僕の気持ちは少しだけ解れました。」
    アメリア・スピリット:ぽとり、と煙草を落とす。
    フィーディ=キュクロス:「計算付くでやっているなら、あなたには心を掴む才覚がある。」
    フィーディ=キュクロス:上目遣いで微笑む
    アメリア・スピリット:「あ……」こんなことは。
    アメリア・スピリット:(計算に、ない)
    アメリア・スピリット:「……そこまでばれちゃあ、仕方がないな」小さく、その手を握り返す。
    アメリア・スピリット:「でもね」ぐっと抱き寄せて。
    アメリア・スピリット:「私は良い女だ。簡単に、心を掴んだなんて思っちゃだめだぜ」耳元でささやく。
    フィーディ=キュクロス:「わ、あ……」
    アメリア・スピリット:「ふふ」ぱっと手を離す。今の一部始終を見ていた二人は…
    レナード・ナイトレイ:「……」
    レナード・ナイトレイ:酷い形相で睨んでいる、日に二回もこんなことがあっては仕方ない
    ビアンカ・ブラックロウ:「ありゃりゃーん」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ついさっき別の女を口説いたばっかりで」
    ビアンカ・ブラックロウ:「舌の根も乾かぬうちに次の女とは」
    ビアンカ・ブラックロウ:「英雄色を好むとはこのことですにゃ~」
    フィーディ=キュクロス:「く、口説いたわけでは……」
    ビアンカ・ブラックロウ:「フィーくんフィーくん、アタシって第何夫人?」
    レナード・ナイトレイ:「?!」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ハニーちゃんは、ねえねえ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「そこんとこハッキリしてもらわないとさ~」
    レナード・ナイトレイ:「いえ、わ、私は、その、身分が……」
    アメリア・スピリット:「王様に垂らし込まれちゃうなあ、都合のいい端女にされちゃうかな?」くすくすと笑う。
    フィーディ=キュクロス:「ふ、夫人ではなく!二人とも僕の大切な騎士です!」
    レナード・ナイトレイ:(……そう、騎士。私にはその立ち位置が最も相応しい)
    レナード・ナイトレイ:(何処まで行っても、私は元々下賤な身、故……隣に立つ者は、もっと相応しい者を)
    ビアンカ・ブラックロウ:「にゅふふ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「お楽しみが増えてしまったかにゃ?」
    ビアンカ・ブラックロウ:レナードの横顔を眺めつつ、不穏な笑みを漏らす。
    レナード・ナイトレイ:「……さ、急いで行きますよ」少し目を向けた後、意に介さず進んでいく
    GM:騒然とした街の中で4人は出会い、
    GM:運命が回り始める。

    GM:ロイスのみ可能!
    ビアンカ・ブラックロウ:アメリアさんとレナードさんに!
    アメリア・スピリット:”作戦目標”第三王子→”高難易度作戦目標”フィーディ・キュクロス○P警戒:/N:捜査続行に変更。
    アメリア・スピリット:追加で、ビアンカさんとレナードさんにロイスを取得します。
    レナード・ナイトレイ:アメリア・スピリット 同盟者/〇不審
    ビアンカ・ブラックロウ 騎士/〇未だ認めたくない

    ビアンカ・ブラックロウ:ハニーちゃん/レナード・ナイトレイ/好意〇/嫌気/ロイス
    ビアンカ・ブラックロウ:業者さん/アメリア・スピリット/賞賛〇/不信感/ロイス
    ビアンカ・ブラックロウ:以上!
    アメリア・スピリット:”腕の良い騎士”/レナード・ナイトレイ/○P:賞賛/N:警戒
    ”鼻の効く騎士”/ビアンカ・ブラックロウ/○P:警戒/N:高次警戒

    アメリア・スピリット:あ、そうだ!
    アメリア・スピリット:水晶の剣使っても良いですか!
    GM:あ、いいよ!
    ビアンカ・ブラックロウ:ちょうだいちょうだい!
    アメリア・スピリット:ヤッタ~!もちろんビアンカさんのアームブレードに!
    アメリア・スピリット:『交わらぬ:保安官気取りのセーラム』:≪水晶の剣≫
    アメリア・スピリット:ビアンカさんはアームブレードの攻撃力に+6しな!
    ビアンカ・ブラックロウ:やったー!アメリアさんしゅき~~?
    アメリア・スピリット:水晶残り二回
    アメリア・スピリット:ではこちらも以上!

    GM:全員登場
    レナード・ナイトレイ:1d10+36
    DoubleCross : (1D10+36) → 6[6]+36 → 42

    ビアンカ・ブラックロウ:1d10+45
    DoubleCross : (1D10+45) → 9[9]+45 → 54

    アメリア・スピリット:53+1d10
    DoubleCross : (53+1D10) → 53+1[1] → 54

    アメリア・スピリット:あ、水晶の分足しときます 現在58

     カソビア西部港湾地区 ”クリーン・グリーン”清掃会社

    GM:アメリアに連れられてやって来たのは
    GM:仮設住宅が数棟ある清掃会社の敷地。
    GM:”当直用””倉庫”などなど…それぞれに名前はあるが、
    GM:実体はアメリアとその仲間であるリーが用意したセーフハウスである。
    ビアンカ・ブラックロウ:「にゃっは~ん」
    ビアンカ・ブラックロウ:「今日からこちらのスイートホームが」
    ビアンカ・ブラックロウ:「男女四人が仲睦まじく暮らすスウィ~トホームとなるわけだにゃん」
    フィーディ=キュクロス:物珍しそうにキョロキョロと辺りを見回している
    レナード・ナイトレイ:「上等とは言えないが……この状況なら随分マシな方か」
    アメリア・スピリット:「清掃業のカヴァーは良い。ゴミは情報の倉庫だ」誰に語り掛けるともなく言う。
    アメリア・スピリット:「そして、都合の悪いものを隠しても見向きもされない場所でもある」
    リー・コウ:「褒めてくれて光栄だ。」向かいから東洋人の男が歩いて来る。
    リー・コウ:清掃員のツナギを着た、黒髪を後ろで束ねた男。
    ビアンカ・ブラックロウ:「えー、全然いいよー」
    ビアンカ・ブラックロウ:「追剥とか野良犬の心配もなさそうだしにゃ~」
    レナード・ナイトレイ:「……普段どんなところで暮らしているんだ、全く……」
    ビアンカ・ブラックロウ:「にゃふふ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「キミの知ってる常識とは違うトコ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「だけど、ハニーちゃんもこれからは否応なしにこっちに合わせてかなきゃなワケだしさ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「慣れといたほうがいいよ色々と」
    アメリア・スピリット:「ビアンカ、フィー、レナ。こちらはMr,コウ」
    リー・コウ:ビアンカ、そしてレナードにはわかるだろう。
    リー・コウ:相当に鍛えられた戦士だ。
    アメリア・スピリット:「見ての通り、ここの”管理人”だ」
    レナード・ナイトレイ:「ふむ……Mr.コウ。暫くお世話になります」
    リー・コウ:「リー・コウ。クリーン・グリーン社の社長だ。」
    リー・コウ:「立ち話もなんだ。社屋に案内しよう。」
    アメリア・スピリット:「ビアンカの言う通りだ。申し訳ないが、しばらくはこちらのやり方に慣れて貰った方が良いだろうね」
    レナード・ナイトレイ:「私は特に問題ない、フィーにあまり負担を掛けたくないだけだ」
    アメリア・スピリット:「ふふ。きみは主人思いなんだな」社屋に歩みを進めながら笑う。
    ビアンカ・ブラックロウ:「あ、東洋人?ニハオー、シェイシェー」
    ビアンカ・ブラックロウ:「それとももしかしてコニチハーかな」
    リー・コウ:「生まれは華北だ。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「カムサハムニダー」
    ビアンカ・ブラックロウ:リーについていく。
    フィーディ=キュクロス:「負担はありませんよ。ここは、」
    フィーディ=キュクロス:「綺麗というより新しい施設のようですから。」
    リー・コウ:「………。」一瞬視線をフィーディに向ける。
    アメリア・スピリット:「目ざといね。私が個人的に信頼している業者だ…”正教会”とは独立しているから、そこら辺のしがらみは気にしなくて良い」
    レナード・ナイトレイ:「……どちらにしても、フィーは一度しっかり休息を取ってください。無理をさせてしまいましたから」
    フィーディ=キュクロス:「はい。話をしたら休ませてもらいます。」
    アメリア・スピリット:「……」ちらり、と靴ひもをリーに見せる。
    アメリア・スピリット:結び方で簡単なメッセージをやり取りするCIAの符丁だ。
    アメリア・スピリット:『目標』『予想以上』『警戒』
    ビアンカ・ブラックロウ:「にゃるほどにゃるほど」
    レナード・ナイトレイ:目ざとく様子を見ている
    ビアンカ・ブラックロウ:「つまりは建物ひとつなんなくぶち上げられちゃうくらい」
    ビアンカ・ブラックロウ:「アメリアちゃんたちにはでーっかいバックがついてるってことだにゃあ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「そのおててうにゃうにゃも気になっちゃう~」
    アメリア・スピリット:「そう思ってくれていい。任務の都合上、”正教会”とは可能な限り接触しないが……不自由をかけることはないはずだよ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「さっきのも嘘混じりのホントって感じだったのかにゃ?」
    ビアンカ・ブラックロウ:「それともホント混じりの嘘?」
    ビアンカ・ブラックロウ:くすくす笑いながら歩く
    アメリア・スピリット:「あはは。嘘とホントをオンザロックでカクテルするのが良い女になるコツだよ」ビアンカの隣に。
    レナード・ナイトレイ:「……あまり詮索しすぎるな、虎の尾を踏むかもしれん」
    リー・コウ:「(ターセムにも御せぬ相手か)」
    ビアンカ・ブラックロウ:「お酒のめないからわかんにゃ~い」
    リー・コウ:社屋の扉を開く。
    アメリア・スピリット:「良いんだ。疑うのは当然だからね」
    アメリア・スピリット:扉の奥へと。
    レナード・ナイトレイ:「……失礼する」
    レナード・ナイトレイ:「さ、フィー。中へ」
    フィーディ=キュクロス:「ありがとう、レナ。」
    GM:応接コーナーにはソファとテーブルが。
    GM:少し離れたダイニングであろう場所には夥しいケーブルに繋がれた端末が設置されている。
    アメリア・スピリット:「コークをどうぞ」三人分のチェリー・コークを、コーナーの奥のクーラーボックスから持って来る。
    アメリア・スピリット:「下戸だと言っていたけれど、これはどうかな?」
    レナード・ナイトレイ:「……一応念のためだ、毒見をさせてもらっても?」
    ビアンカ・ブラックロウ:「え、何?」
    ビアンカ・ブラックロウ:ぢゅぞー
    レナード・ナイトレイ:「おい」
    リー・コウ:「どうぞ。」
    アメリア・スピリット:「構わない。何なら、私も一緒に飲もう……あ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「だいじょぶだいじょぶ」
    レナード・ナイトレイ:「……はぁ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「これはなーんも入ってないよ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「こういう時に見分けるコツはね」
    ビアンカ・ブラックロウ:「出されたコップじゃなくて、出すときの視線」
    ビアンカ・ブラックロウ:「割としょっちゅうあることだからさ、こういうのが慣れってワケ」
    アメリア・スピリット:「鋭いね。視線は時に言葉より雄弁だ」
    アメリア・スピリット:「とはいえ、レナの対応も間違いじゃない。何しろ、ここから先は全てのものを疑ってかかる必要がある」
    アメリア・スピリット:「だからきみたちは……」肩を竦める「良いコンビになるさ」
    レナード・ナイトレイ:「それすらも騙せる刺客が居ないとも言い切れん」
    ビアンカ・ブラックロウ:「その時は」
    レナード・ナイトレイ:「特に、状況が状況だ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ハニーちゃんが王子様を守ってくれる、でしょ?」
    アメリア・スピリット:からかうような目線で、レナードを見る。
    フィーディ=キュクロス:「レナ。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「心配してくれてありがと~、にゃふふ」
    レナード・ナイトレイ:「……ああもう、分かった」
    フィーディ=キュクロス:「状況さえ掴んでいればそんな心配はなくなるよ。」
    アメリア・スピリット:「……その通りだ。まずは、このカソビアの政況を正確に把握する必要がある」
    フィーディ=キュクロス:「僕をここまで保護したこと。それこそ、僕に利用価値がある事を物語っている。」
    フィーディ=キュクロス:「そうでしょう?」
    アメリア・スピリット:「利用価値」唇の端が歪む。「大いにあるね。もちろんだとも」
    フィーディ=キュクロス:「僕があなた方にとってどのような駒であるかも知りたいところですけど。」
    フィーディ=キュクロス:「それは互いの信頼が築かれてからにしましょう。」
    アメリア・スピリット:「もちろんだとも。同盟者として、上手くやって行こう…それでいいかい、リー?」
    リー・コウ:「……いいだろう。」
    レナード・ナイトレイ:「……信頼に足る情報を頼む」
    ビアンカ・ブラックロウ:「情報に足る信頼もね」
    リー・コウ:「…あなたは自身を駒と言ったが、あなた自身の望みは?」
    アメリア・スピリット:「Mr,コウ。それは……」
    フィーディ=キュクロス:「王に連なる者として、」
    フィーディ=キュクロス:「実力なき大望を表明するわけにはいきません。」
    フィーディ=キュクロス:「強いて言えばまず生きること。」
    フィーディ=キュクロス:「それのみに注力しなければ僕についてきてくれる皆を守れません。」
    フィーディ=キュクロス:す、と立ち上がる。
    アメリア・スピリット:「……」
    フィーディ=キュクロス:「今は駒で結構。」
    アメリア・スピリット:「いずれは、駒を動かすプレイヤーになると?」
    フィーディ=キュクロス:「そのためには駒を揃えなければいけません。」
    フィーディ=キュクロス:「僕自身も駒に含めて、ね。」
    アメリア・スピリット:「ふ。ンフフ、フ」
    レナード・ナイトレイ:「……フィー」
    アメリア・スピリット:「……一つだけ、解ったことがある」
    アメリア・スピリット:「このゲームは、君を獲られたら詰み(チェックだということだ。本質的にね」
    アメリア・スピリット:「良いだろう。私が、命に代えてもきみを敵陣まで送り届けてやる」
    リー・コウ:「(仮道伐カクは不可能だな)」
    アメリア・スピリット:「王の隣の王女にするには、少々危なっかしいコマだけどね。私は」
    ビアンカ・ブラックロウ:「じゃあさじゃあさ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「もう時間も遅いし、ややっこしい話は明日に回して」
    ビアンカ・ブラックロウ:「今日のところは親睦深めつつ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ベッドでお互いを知りあうってのはどうかにゃ~」
    レナード・ナイトレイ:「……寝るのは賛成だ」
    ビアンカ・ブラックロウ:きゅっとフィーディをかかえ
    レナード・ナイトレイ:「あまり負担をかけてコンディションを落としたく……っておい!!!」
    ビアンカ・ブラックロウ:「あ、どうせだったらシャワーも一緒にする?」
    フィーディ=キュクロス:「あはは、ちょっと待ってください…」
    レナード・ナイトレイ:「ダメだ、そうあったとしても一緒なのは私の役目だ」
    アメリア・スピリット:「No prob.私も混ざっても良いかな?何しろ彼にはいろいろなコトを知ってもらう必要がある」くすくすと笑う。
    フィーディ=キュクロス:するりと抜けつつ、リーに手を差し出す。
    ビアンカ・ブラックロウ:「やーだやーだーハニーちゃんには渡さないよーだ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「あっ、逃げた!」
    レナード・ナイトレイ:「この……!」
    レナード・ナイトレイ:ビアンカを大柄な体で遮る
    アメリア・スピリット:「み、Mr,コウ」
    フィーディ=キュクロス:「申し遅れました。フィーディ=キュクロス。キュクロス家第三皇子。」
    フィーディ=キュクロス:「これからよろしくお願いします。」
    フィーディ=キュクロス:天使のような微笑みを向けながら握手する。
    アメリア・スピリット:「……我らが同盟の締結を祝して」ぱち、ぱち、ぱち、と軽い拍手。
    リー・コウ:「こちらこそ……」
    リー・コウ:背後で喧々諤々する二人に
    リー・コウ:「着替えと寝床は二号棟にある。今日は休むといい。」

    GM:入浴と着替えを終え、皆は寝床に就く。
    GM:ベッドも勿論人数分用意されている…のだが
    フィーディ=キュクロス:「むにゃ………」
    レナード・ナイトレイ:「……さ、フィー。ベッドへ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ふにゃ~~」
    ビアンカ・ブラックロウ:「いいお湯だったにゃ~」
    フィーディ=キュクロス:「背中を流してくれなくてもよかったのに」
    フィーディ=キュクロス:「もう僕12歳なんだから…」
    フィーディ=キュクロス:レナを見上げながらこぼす
    レナード・ナイトレイ:「何かあった時の為、傍から離れる訳にはいきませんし……」
    レナード・ナイトレイ:「……それに、ふふ」
    レナード・ナイトレイ:「成長する背中を見るのが楽しみでもありますから」
    ビアンカ・ブラックロウ:「そして王子様ってば、中々にご立派なモノをお持ちで」
    ビアンカ・ブラックロウ:「かわいい顔に似合わにゃーい」
    ビアンカ・ブラックロウ:ニヨニヨしている
    フィーディ=キュクロス:「み、見ないでください…そんなとこ……」
    レナード・ナイトレイ:「……あれくらい普通だろう?」
    フィーディ=キュクロス:「レナもやめてよ…」
    ビアンカ・ブラックロウ:「えーそんなことないって、12歳でしょ?」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ロイヤルロイヤル、ロイヤルサイズよ」
    レナード・ナイトレイ:「……まあ私は、フィーが無事育ってくれればそれでいいのでね」
    レナード・ナイトレイ:「健やかに、ね。だから……さ、今日はもうお休みに」
    フィーディ=キュクロス:「うん…おやすみ、レナ。」
    フィーディ=キュクロス:ちゅ、と頬にキスしてから寝床に潜り込む。
    レナード・ナイトレイ:「……」くす、と微笑みながら頭を撫で、毛布を掛ける
    ビアンカ・ブラックロウ:「じゃ、アタシはこっち」
    ビアンカ・ブラックロウ:するっとその隣に入り込む
    レナード・ナイトレイ:「ビアンカも早く寝るといい、明日から一段と忙しくなりそうだし……」
    レナード・ナイトレイ:「待て待て待て」
    レナード・ナイトレイ:小声で詰め寄りつまみ上げる
    レナード・ナイトレイ:「ネコか貴様は」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ネコで~す」
    ビアンカ・ブラックロウ:「一度食いついたらはなさにゃ~い」
    レナード・ナイトレイ:「なら主人を安眠させるためにも少しは控えろ」
    ビアンカ・ブラックロウ:ぎゅっとくっついたままになる
    レナード・ナイトレイ:「こ、の……」
    フィーディ=キュクロス:「………」
    レナード・ナイトレイ:(……起きてしまわれたか?)
    フィーディ=キュクロス:困ったようにくすりと笑う
    ビアンカ・ブラックロウ:「ハニーちゃんがあんまりガミガミすると」
    フィーディ=キュクロス:「それじゃあ、一緒に寝てください。」
    フィーディ=キュクロス:「二人とも。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「それこそ王子様眠れないよー、リラックスリラックス」
    ビアンカ・ブラックロウ:「はいにゃ~」
    ビアンカ・ブラックロウ:頭をすりすり。
    レナード・ナイトレイ:「……………」
    レナード・ナイトレイ:「……」
    レナード・ナイトレイ:「そう、仰られるなら……」
    レナード・ナイトレイ:おずおずと逆側に入っていく
    フィーディ=キュクロス:「僕も寂しかったんです。…ありがとうございます。」
    レナード・ナイトレイ:「……そう、ですね」
    レナード・ナイトレイ:「私も……同じ気持ちです」
    レナード・ナイトレイ:「だから……まずは今日だけでもゆっくりと。私が隣にいますから」
    フィーディ=キュクロス:「うん。」
    レナード・ナイトレイ:「……決して居なくなりません。ええ、決して」
    レナード・ナイトレイ:そっと、毛布の上から手で身体を摩る
    ビアンカ・ブラックロウ:「ふにゃーすやー」
    ビアンカ・ブラックロウ:もう眠っている。
    レナード・ナイトレイ:「こちらは本当に動物の様だな……」
    フィーディ=キュクロス:やがて、フィーディも静かな寝息を立て始めた。
    フィーディ=キュクロス:しかし、
    フィーディ=キュクロス:「父……上…………」
    レナード・ナイトレイ:(寝ると歳よりも幼く見えるのだがな、普段と変わって)
    レナード・ナイトレイ:「……」
    フィーディ=キュクロス:すぅ、と頬を一筋の涙が流れて、
    フィーディ=キュクロス:枕を濡らした
    レナード・ナイトレイ:「……二度と」
    レナード・ナイトレイ:「二度と、皇子の周りの全て、欠けさせません……この命に代えてでも」
    レナード・ナイトレイ:「……さて、私も」
    レナード・ナイトレイ:「………はぁ」ビアンカの身体に半分だけ掛かった毛布を掛け直す
    レナード・ナイトレイ:「全く、随分とお転婆な新米騎士、だな……」
    レナード・ナイトレイ:そうして、数日ぶりの深い眠りに就く
    GM:3日前が別れの訪れた日であったならば、
    GM:今日は出会いの訪れた日であっただろう。

    GM:ロイス、購入が可能。
    ビアンカ・ブラックロウ:ロイスは保留!
    アメリア・スピリット:同じくロイスは保留。購入は~~…シューターズジャケット!
    レナード・ナイトレイ:ロイス保留、購入は……どうしようかな、盾?
    アメリア・スピリット:あ、ちょっと待った。その前に
    アメリア・スピリット:水晶の剣使っても良いですか?
    ビアンカ・ブラックロウ:一応ダメ元ボディーアーマー
    ビアンカ・ブラックロウ:1dx+1
    DoubleCross : (1DX10+1) → 7[7]+1 → 8

    ビアンカ・ブラックロウ:ダメ!以上!
    GM:いいよ!
    アメリア・スピリット:レナードさんは盾がいいとおも!
    アメリア・スピリット:感謝!
    アメリア・スピリット:『交わらぬ:保安官気取りのセーラム』:≪水晶の剣≫。対象は自身のショットガン。
    アメリア・スピリット:これで攻撃力+6。残り1回。
    アメリア・スピリット:浸蝕58→62
    レナード・ナイトレイ:ジュラルミンシールド!
    アメリア・スピリット:で、改めてシュージャケ狙います!
    アメリア・スピリット:4dx+3>=13
    DoubleCross : (4DX10+3>=13) → 7[1,2,6,7]+3 → 10 → 失敗

    レナード・ナイトレイ:2dx?1
    レナード・ナイトレイ:2dx+1
    DoubleCross : (2DX10+1) → 5[1,5]+1 → 6

    レナード・ナイトレイ:だめそう、以上!
    アメリア・スピリット:財産3点吐いて買います。
    アメリア・スピリット:そのまま装備!
    アメリア・スピリット:こちらも以上です!

    GM:シーンプレイヤーはレナードさん
    GM:他全員登場可能です。
    レナード・ナイトレイ:1d10+42
    DoubleCross : (1D10+42) → 8[8]+42 → 50

    アメリア・スピリット:62+1d10
    DoubleCross : (62+1D10) → 62+9[9] → 71

    ビアンカ・ブラックロウ:1d10+54
    DoubleCross : (1D10+54) → 4[4]+54 → 58

    アメリア・スピリット:ヒエ~~ッ

    GM:では情報収集項目を出しつつ
    GM:今キャンペーンのシステムのご紹介をしましょう。
    アメリア・スピリット:おっ何だ何だ
    レナード・ナイトレイ:システム!
    ビアンカ・ブラックロウ:なにぃ
    GM:■衣装システムが解禁されました。
    ビアンカ・ブラックロウ:???
    レナード・ナイトレイ:???
    アメリア・スピリット:???
    GM:これはフィーディをシーンごとに着せ替えることが出来る機能です。
    アメリア・スピリット:顧客が望んでいたものじゃん
    レナード・ナイトレイ:なるほどね
    GM:現在所持している服装は二つ。ですが使用可能なのは一つのみです。
    ビアンカ・ブラックロウ:そっちが着替えるんかい!!?
    アメリア・スピリット:何が使えるって言うんだ…
    ・王の礼装 現在使用不可
    ・逃亡者のマント PCの知覚ダイス+1、フィーディがカソビア西部”舟渡”圏内で活動可能。
    レナード・ナイトレイ:状況に応じて着せ替えようということですね
    GM:そうそう。
    アメリア・スピリット:なるほどね!確かにコスプレに必然性がある
    GM:これはシナリオが進むごとにどんどん種類が増えていくから
    ビアンカ・ブラックロウ:戦いのセンスがありますね
    GM:その分戦略性も増したりします。
    GM:着替えるタイミングはシーン開始時。
    GM:そのシーンがどんなシーンかを想定しつつ着替えましょう。
    アメリア・スピリット:楽しみ~ 衣装にもそれぞれ効果があるの良いな…
    アメリア・スピリット:完全に理解した
    GM:まぁ逃亡中に付き一着しか着れないのだが…
    アメリア・スピリット:じゃあとりあえず、今は『逃亡者のマント』を選択すれば良いってことかな?
    GM:そういうこと!
    レナード・ナイトレイ:知覚が……増える!
    GM:ちなみに全裸は出来ない。
    GM:全裸に近いコスチュームはあるかもだが
    アメリア・スピリット:聞いてないだろ!
    レナード・ナイトレイ:?!
    アメリア・スピリット:二段構えでビックリさせようとするな
    ビアンカ・ブラックロウ:倫理オブザデッド
    アメリア・スピリット:あ、質問!衣装チェンジはシーンプレイヤーが宣言した方が良いかな?
    GM:誰でも!
    GM:まあシーンプレイヤーにしましょうか
    レナード・ナイトレイ:諒解!
    GM:レナードさん、主人をお着換えしてあげてくれ
    レナード・ナイトレイ:では身を隠すため、ひとまずこちらのマントを……
    レナード・ナイトレイ:私も何か羽織っておこう……
    GM:はい!では改めて情報収集だ!
    ■情報項目
    ・カソビアの情勢 情報:噂話/6
    ・カソビアの勢力 情報:裏社会、軍事/6
    ・フェニス主教 情報:噂話、学問/7
    アメリア・スピリット:じゃあカソビアの勢力行こうかな。軍事持ってるし
    レナード・ナイトレイ:裏社会しかないけどなんとかなるかな、とりあえずフェニス主教へ
    ビアンカ・ブラックロウ:じゃあカソビア情勢!
    レナード・ナイトレイ:2dx>=7
    DoubleCross : (2DX10>=7) → 9[5,9] → 9 → 成功

    アメリア・スピリット:ズンバラリン 振っていくわよ
    アメリア・スピリット:4dx+1>=6
    DoubleCross : (4DX10+1>=6) → 8[4,5,8,8]+1 → 9 → 成功

    レナード・ナイトレイ:成功!卑猥頭の情報をください
    アメリア・スピリット:こちらも成功!
    GM:主教と言いなさい!
    ビアンカ・ブラックロウ:噂話!コネもつけるぜ!
    ビアンカ・ブラックロウ:4dx
    DoubleCross : (4DX10) → 8[4,5,6,8] → 8

    ビアンカ・ブラックロウ:オッケイ!
    アメリア・スピリット:ナイス!
    GM:つよい!
    GM:ではそれぞれ開示!
    ◆カソビアの情勢
    カソビア共和国政府が成立して2日。
    カソビア首相として就任したのは、元民主派評議会員のジェスター・スタンチク。
    元人気サーカス団員として世間で注目を集め、5年前に政界に転じて評議会員の座を得た。
    舌鋒鋭くユーモアを交えて対立派閥を批判するさまは国民に人気がある。
    彼はカソビアの民主化とカソビア復興を掲げ、
    下層民にも立候補・投票の機会を設ける開かれた選挙制度改革、
    軍権力・警察権力の強化による治安回復と国境線の整備を行うと表明した。

    ◆カソビアの勢力

    ・”共和国政府”
    カソビアを統治する政府。
    前身は立法府であるカソビア評議会。
    軍と結託した彼らは数日で国内主要機関へ展開。
    議会場と王宮を制圧し、新たな政府を作り上げた。

    ・”王族”
    カソビアを古来より統治してきた王族。
    立憲君主制により議会と協同しつつ国を運営していたが、
    突如としてクーデターに見舞われ、国王ヨハン=キュクロス以下主な王族は全員死亡。
    共和国政府は”王族は国外へ脱出する途中で死んだ”と公的な声明を発表したが、
    実際はフェニス主教以外全員が暗殺されている。

    ・”舟渡”
    カソビア西部港湾の漁師、貿易商を中心とした勢力。
    ヴァイキングの流れを汲み、代々アウトローの気風が強い。
    二次大戦後の混乱に乗じて影で交易の利益を得ていた。
    FH、ギルドとも繋がりがあると言われている。

    ・”正教会”
    共和国の内陸、南部の穀倉地帯で影響の強い宗教勢力。
    地元の農夫を中心に信任が厚く、戦争や天災の折は
    一般市民への炊き出しや教会施設の無料貸し出しを行うなど、
    半ばボランティア組織のようである。

    ・”呪術自治区”
    北東の険しい山にある寒村。
    カソビア国内にはあるがどの勢力にもほとんど介入せず、
    村民による自治が行われている。

    ◆フェニス主教
    王族の唯一の生き残りにして内務大臣。
    カソビア共和国組閣会見後、公的に表に出てはおらず、
    カソビア東部の首都に近い私邸に籠っているらしい。
    曰く、”内務処理に忙殺されている”とのことだが、
    私兵らしき武装集団との接触も確認されており、
    ただ政務をこなしているわけではなさそうだ。

     カソビア西部港湾地帯 舟渡”勢力圏内

    GM:ミャアミャアとウミネコが鳴きながら空を飛ぶ。
    GM:強い日差しと青い空、そしてウミネコに見下ろされながら、
    GM:人々は今日も海で揚げた魚を売り、仕入れた香辛料を積み下ろし、
    GM:あるいは酒をかっくらって歌い、あるいは気に入らない相手を叩きのめす。
    GM:底抜けに明るい太陽と、それでも見通せない闇が交差する。
    GM:ここがカソビアの西部。”舟渡”の勢力圏なのである。
    ビアンカ・ブラックロウ:「やっほーレイくん、おばあちゃん元気ー?」
    ビアンカ・ブラックロウ:「レッフィー退院してたんだ、ダメだよー喧嘩ばっかりしてたらー」
    ビアンカ・ブラックロウ:露店で買ったホットドッグを齧りつつ
    ビアンカ・ブラックロウ:馴染みの顔ぶれに挨拶している
    レナード・ナイトレイ:「治安は悪いが……明るいな、ここは」
    フィーディ=キュクロス:「活気がありますね…」
    アメリア・スピリット:「熱気にあてられたりはしていないかい?王様。随分馴染みのない場所なんじゃあないか」
    アメリア・スピリット:「……と言っても、きみなら『こういう市井の生活を知るのも重要です』って言ってくれそうだしなあ」
    フィーディ=キュクロス:「はい、大丈夫です。」
    アメリア・スピリット:こちらは露天で買った、魚の包み焼きパイを人数分持っている。
    レナード・ナイトレイ:「そこまでひ弱ではないよ、フィーは」
    レナード・ナイトレイ:「運動もしっかりこなしていたからね」
    アメリア・スピリット:ムサクという北マケドニアの伝統料理…ナスと挽肉の重ね焼きを、”舟渡”流に荒々しくアレンジしたものだ。
    フィーディ=キュクロス:「市井の生活、ですか…。そういった視点が旧評議会に欠けていたから、」
    フィーディ=キュクロス:「政権の転覆も起きた…かもしれませんね。」
    アメリア・スピリット:「そう思えるのは良いことだ。ついでに、これも食べてもう少し庶民の生活に詳しくなっておくと良いよ」
    アメリア・スピリット:ビアンカ、レナード、フィーの順にパイを
    レナード・ナイトレイ:「……否定はしません。ですが、嘘偽りを重ねた革命など愚の愚」
    フィーディ=キュクロス:「だからと言って、許せることではありませんが。」
    アメリア・スピリット:パイを渡す。
    アメリア・スピリット:「このパイは、この国そのものだ」
    フィーディ=キュクロス:「あむ…んむ………こくん。」
    レナード・ナイトレイ:「ふむ……」
    アメリア・スピリット:「南部の”正教会”の穀倉地帯から取れた良質な小麦が味の土台にしっかりと根を張り、荒々しい”舟渡”の魚を受け止めている」
    アメリア・スピリット:「そして、その中心にあるものは…ほら、パイの中にある軽やかな鶏肉のミンチ。羽のあたりかな」
    フィーディ=キュクロス:「……天使の翼。国の象徴ですか。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ちょっとだけビネガーかけるとイケるんだよねここの店の」
    ビアンカ・ブラックロウ:「かけたげよっかハニーちゃん」
    アメリア・スピリット:「そ。羽…つまり、王家のシンボルだ。伝統的な民主議会の立憲君主制によりこの国を繋ぎ止めるかすがい」
    ビアンカ・ブラックロウ:言うや否や、卓上のビネガーを振りかけている。
    アメリア・スピリット:「もちろんパイの方の味のかすがいにもなってるわけだ。あ、それ私にも取ってくれ」
    レナード・ナイトレイ:「答える前にかけるな……」
    ビアンカ・ブラックロウ:「アーハーン」
    レナード・ナイトレイ:「む、旨い」
    ビアンカ・ブラックロウ:そっちにもかける
    ビアンカ・ブラックロウ:「でしょでしょー?」
    レナード・ナイトレイ:「……腐った小麦は全て、入れ替えないといけない」
    アメリア・スピリット:「god bless you」小さく礼をする。
    レナード・ナイトレイ:「店の評判が落ちる前にね」
    アメリア・スピリット:「そういうことだ。特に、今回の『腐った小麦』の代表例は皆も理解しているだろう?」
    フィーディ=キュクロス:「………」
    フィーディ=キュクロス:自分からは明言しない。少し前までは信頼できる叔父だったのだ。
    ビアンカ・ブラックロウ:「小麦っていうか、キノコ?ソーセージ?」
    アメリア・スピリット:「Exactly. 他にも呪術自治区に共和国政府と触れなければならない問題は山積みだが、それは次の食べ歩きの機会にしよう」
    レナード・ナイトレイ:「……あの日、王宮が急な襲撃に会ってね」
    ビアンカ・ブラックロウ:「かぶりついたらお腹壊しそ~」
    レナード・ナイトレイ:「主教は私の目の前で死んだ……筈だったんだが」
    レナード・ナイトレイ:「……生憎、詳しくはないが」
    レナード・ナイトレイ:「結果的に奴は何故か生きていて、挙句に飛行機事故がどうだのでまかせを重ねている」
    アメリア・スピリット:「ペイント弾か薬包弾のたぐいかな。襲撃犯は何か、彼を狙う前にマガジンを別のものに換える動作とかしなかったかい?」
    アメリア・スピリット:「私はフィーとレナを信用しているし、このくらいの情報で感情的になるとは思ってないから聞くけど……嫌なら答えなくても良い」
    レナード・ナイトレイ:「……フィー、何か見たのですか?」
    フィーディ=キュクロス:レナードと顔を見合わせる
    フィーディ=キュクロス:「そういえばあの時……」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ってことはー」
    ビアンカ・ブラックロウ:「攻め込んできた兵隊さんたちってのがそもそもグルだったわけだ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「三文芝居の猿しばーい、いや、キノコ芝居?」
    レナード・ナイトレイ:「ああ、それは間違いないだろう」
    アメリア・スピリット:「その可能性は非常に高い。とはいえ、三問芝居と言えば」野ざらしになっている露天のテレビを見る。
    ビアンカ・ブラックロウ:「わざわざそんなメンドクサイことするからには」
    フィーディ=キュクロス:「弾倉を、変えてた。…それじゃ間違いなく主教は敵方と通じていたというわけですね。」
    レナード・ナイトレイ:「……よく見ていました、流石の観察眼です」
    レナード・ナイトレイ:(……そういえば、私も同じペイント弾を撃たれた、という事だろうか)
    ビアンカ・ブラックロウ:「誰かしら王族の中に生き残りが出るのも想定してたわけだにゃ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「脂ぎってるお腹の中身が真っ黒だにゃ~」
    アメリア・スピリット:「手柄だ、フィー、レナ。それに……ジェスター・スタンチクと言ったかい? あれも国民の目から見て、どうなんだろうね?」
    アメリア・スピリット:テレビには、身振り手振りを交えてキャスターにユーモアを披露する人物が映っている。
    フィーディ=キュクロス:「元民主派の評議会議員です。」
    フィーディ=キュクロス:「サーカス団上がりという異色の経歴を持っていて、」
    フィーディ=キュクロス:「とにかく人の前に立つということに天賦の才を持っている方でした。」
    フィーディ=キュクロス:「父の前でも物怖じせず、対立派閥の相手には舌鋒鋭く批判して…」
    アメリア・スピリット:「この状況で出て来た首相だ。『傀儡』として上等なうえに、能力もある。息が掛かっている可能性も考えられる……」
    ビアンカ・ブラックロウ:「おもろいよね~、議員としての名前も芸名だし」
    レナード・ナイトレイ:「物怖じせずに批判する、それ自体は国としては必要な人材ではあるが……」
    レナード・ナイトレイ:「裏を探る必要がありそう、だな」
    フィーディ=キュクロス:「ジェスター…”道化”ですか。」
    アメリア・スピリット:「元の芸名のまま通せば、サーカス団員時代の政治基盤をそのまま票田として持ってこれると考えたんだろうね」
    ビアンカ・ブラックロウ:「日本にはルチャドーラの国会議員がいるっていうし、案外ヘンな話じゃないのかな」
    ビアンカ・ブラックロウ:「政治って不思議だにゃ~」
    アメリア・スピリット:「ああ、私見たことあるよ。真っ赤なマフラーをしてる人だ」
    レナード・ナイトレイ:「そんな人物が……世界は広いですね」
    GM:と、そんな話をしていると
    GM:にわかに辺りが騒がしくなる。
    レナード・ナイトレイ:「……何か騒がしいですね」
    アメリア・スピリット:「……ビアンカ。頼りにして良いかい?この辺は一番君が詳しい」
    GM:どうやら喧嘩や乱闘みたいな”いつものこと”ではない。
    ビアンカ・ブラックロウ:「んー、いいけどこのカンジ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「なんだかいつもと違うニオイだにゃー」
    GM:群衆が囲んでいるのはSPに守られた一人のピエロ。
    ビアンカ・ブラックロウ:「ワオ」
    アメリア・スピリット:「へえ」目を細める
    ビアンカ・ブラックロウ:「噂をすれば影ってやつ?おったまげー」
    ピエロ:芝居がかった甲高い声は、つい最近テレビやラジオで聞いた声を似ていた。
    レナード・ナイトレイ:「あれが……」
    レナード・ナイトレイ:(わざわざこんな所まで、人気取りか?)
    ピエロ:「アハーーハーハー!おはようございます、こんにちはこんばんは!」
    ピエロ:「ああ、おやすみなさいは言いません!だって聞いてほしいですからね、お話を。」
    GM:群衆から笑い声が漏れる
    ピエロ:「さて、この度カソビアは大変な変化を迎えました。」
    ピエロ:手に持ったステッキを回し、ひょうきんにステップしながら言葉を紡ぐ
    ピエロ:「皆さんも不安に思うかもしれません。ひょっとして、」
    ピエロ:「軍が権力を持つ軍事国家になるんじゃないかと、」
    ピエロ:ステッキが剣に変わる
    ピエロ:「あるいは監視国家?」
    ピエロ:剣がカメラに変わり、ファインダーを覗いて不気味に笑う。
    ピエロ:「しかし!」
    ピエロ:「断言しましょう。そのようなことは起きません!」
    ピエロ:ぱ、とカメラが消える
    ピエロ:「我々が求めるのはあくまで民主国家!」
    ピエロ:「それはカソビア”国”では出来なかったことを為すための変化なのです!」
    ピエロ:「旧政府は地方の医療体制の不備を知りつつも何ら対策を講じませんでした!」
    ピエロ:「外交においてもそう!弱腰及び腰へっぴり腰!カソビアという国の誇りはどこへやら!」
    ピエロ:「ですから、」
    ピエロ:カツン!!
    ピエロ:何処からともなく取り出したステッキを鳴らす
    ピエロ:背後のトラックの荷台が開き、大量の医療物資が現れる。
    ピエロ:「これが首相ジェスター・スタンチクの”初公演”でございます!」
    GM:群衆からどよめきの声が上がる
    ピエロ:「西部地方へ医療物資の供出を直ちに命じました!」
    ジェスター・スタンチク:「これはまだほんのプロローグ!」
    ジェスター・スタンチク:「不出来な”前座”は忘れ、」
    ジェスター・スタンチク:「これからの公演にどうぞご期待を!そして…おっと?」
    ジェスター・スタンチク:被っているシルクハットが蠢きだす。
    ジェスター・スタンチク:それを脱ぐと
    ジェスター・スタンチク:鳩が現れてウミネコと並んで空を飛ぶ
    ジェスター・スタンチク:「共に未来を作りましょう!」
    ジェスター・スタンチク:「安心してください。”平和”は常に私のシルクハットの中にありますから。」
    GM:群衆から大喝采が起きる。
    ジェスター・スタンチク:「では急ぎに付き失礼!ジェスター・スタンチクの公演はまだまだ続きます!」
    ジェスター・スタンチク:車に乗り込んで、最後まで群衆に手を振りながら去る。
    アメリア・スピリット:同じく、群衆に交じって拍手。
    ビアンカ・ブラックロウ:「ひゅーひゅー」
    GM:残ったトラックは向かいの病院に医療物資を搬入し始めた。
    レナード・ナイトレイ:「……口触りのいい言葉だ」
    ビアンカ・ブラックロウ:指笛ではやし立てる
    アメリア・スピリット:「けど、民衆が一番求めてるものさ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ありゃ千両役者だにゃー」
    フィーディ=キュクロス:「今のは」
    フィーディ=キュクロス:「”ゲリラ公演”です」
    フィーディ=キュクロス:「彼がここに来ることはどのメディアにも予告してなかった。」
    アメリア・スピリット:「成程ね。ああやって各地で散発的にロビー活動をすることで」
    アメリア・スピリット:「一気に有権者との距離を縮めて、”お客”を虜にするってことかい」
    レナード・ナイトレイ:「相手取るならば厄介なのは違い無い」
    アメリア・スピリット:「サプライズと心理的な接触距離の近さで、有権者の心は二重に引き付けられる。よく考えられた演目だよ、全く」
    アメリア・スピリット:「かく言う私も、普通に良い奴なんじゃないのってちょっと思ってしまったしね」
    フィーディ=キュクロス:「……怖い人です。」
    レナード・ナイトレイ:「……フィー?」
    フィーディ=キュクロス:「遠巻きにしか見たことはありませんでしたが、」
    フィーディ=キュクロス:「人の上に立てばあれほどの熱狂を起こせるなんて。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「だけど」
    ビアンカ・ブラックロウ:「キミが勝たなきゃいけない相手だ」
    アメリア・スピリット:「安心しなよ」頭にぽん、と手を置く。
    アメリア・スピリット:「少なくとも、きみの騎士サマはもっと熱いものを持ってる。きみがくれた種火のお陰でね」
    レナード・ナイトレイ:「……色んなものを見て、自分ならどうするかを考えるのです」
    レナード・ナイトレイ:「大丈夫、フィーなら……きっと、自分だけの何かを気付けるはずです」
    フィーディ=キュクロス:「………一度、戻りましょうか。」
    フィーディ=キュクロス:「人が集まると危険ですから。」
    アメリア・スピリット:「そうだね。主教も私邸に籠りきりのようだし、今すぐ接触、だなんてことはないはずだ」
    レナード・ナイトレイ:「ええ……一度引き返しましょう」
    レナード・ナイトレイ:「長居すると顔が割れる可能性もありますから」
    ビアンカ・ブラックロウ:「さんせー、あ、店員さんこのパイもいっこ包んでもらえるかにゃ?」
    ビアンカ・ブラックロウ:「おやつに食べるの!」
    アメリア・スピリット:「あ、私が奢ろう。ついでにもう一つおくれ」
    アメリア・スピリット:「Mr,コウに持って行くぶんだ」
    レナード・ナイトレイ:「……」
    レナード・ナイトレイ:「私も、一つ……」
    アメリア・スピリット:にま~~~っと笑みを浮かべる。
    ビアンカ・ブラックロウ:にゃはっと笑う
    アメリア・スピリット:「済まないが、あと二つおくれ」
    アメリア・スピリット:「フィーと一緒に食べるだろう?」
    レナード・ナイトレイ:「……ああ、頼むよ」
    フィーディ=キュクロス:「あ、ありがとうございます。」
    アメリア・スピリット:「ああ、私はなんて良い女なんだろうなあ」機嫌良さそうにパイの包みをごっそりと持つ。
    レナード・ナイトレイ:「……なんだ、私だって腹は減るし……元々多めに食べるほうなんだ」
    フィーディ=キュクロス:「……はむ」
    フィーディ=キュクロス:最後の一口を口に放り込んで、
    フィーディ=キュクロス:「…ごちそうさまでした。…あとでもう一つ食べますけど。」
    レナード・ナイトレイ:「……ええ、楽しみは後で。別の調味料も試してみましょうか」
    レナード・ナイトレイ:「それと……」
    フィーディ=キュクロス:「うん。」レナを見上げる。その口の端にはわずかにソースが付いていた。
    レナード・ナイトレイ:跪いて、目線を合わせる
    レナード・ナイトレイ:「はしたないですよ、ほら。口元にソースが」頬を片手で押さえ、指で拭う
    フィーディ=キュクロス:「ありがとう。ごめんなさい。」
    レナード・ナイトレイ:「手頃なナプキンが無いので、私の指で我慢を」
    レナード・ナイトレイ:「……ん」ソースを拭った指を舐め取る
    アメリア・スピリット:「……」湿度を帯びた視線で見ている。
    レナード・ナイトレイ:「……な、なんだ」視線に気づいて目を向ける
    アメリア・スピリット:「べつに。どう思う?ビアンカ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ひゅーひゅー」
    ビアンカ・ブラックロウ:「思ってたより大胆だねー」
    レナード・ナイトレイ:「……い、衣服で拭う訳にもいかないだろう」
    ビアンカ・ブラックロウ:「こいつは負けてられませんなー、にゃふふ」
    レナード・ナイトレイ:「それに……」
    レナード・ナイトレイ:「……いや、なんでもない。早く行くぞ」
    フィーディ=キュクロス:「……?」
    レナード・ナイトレイ:「フィーもほら、行きますよ」
    フィーディ=キュクロス:レナの様子を気遣って顔を覗く。
    レナード・ナイトレイ:「……だ、大丈夫です。何も問題ありません」
    フィーディ=キュクロス:唇が脂でいつもより色気のある湿り気を帯びている。
    アメリア・スピリット:「え、きみたち何なの?」
    レナード・ナイトレイ:「……あまり公にはしていませんが」
    レナード・ナイトレイ:「その、姉弟同然に過ごしていたので……」
    ビアンカ・ブラックロウ:「インモラルなけは~い」
    アメリア・スピリット:「へぇえ~~~~~~~~~~~ッ」二人の肩を抱え込む。
    フィーディ=キュクロス:「へ、変な事はしてませんよ」
    アメリア・スピリット:「じゃあ、そこら辺のことも……じっくり帰って聞かせて貰おうじゃないか。昨日部屋でどんなふうに眠ったのかとかも含めて」
    レナード・ナイトレイ:「……普通です、普通!」

    GM:シーンカット、ロイス・購入!
    ビアンカ・ブラックロウ:もういっちょダメ元ボデマ!
    ビアンカ・ブラックロウ:1dx+1
    DoubleCross : (1DX10+1) → 5[5]+1 → 6

    アメリア・スピリット:”腕の良い騎士”/レナード・ナイトレイ/○P:賞賛/N:警戒→”品行に問題のあるかもしれない騎士”○P:羨望/N:警戒に変更。
    ビアンカ・ブラックロウ:無理!以上!
    レナード・ナイトレイ:ちょっと!!!
    レナード・ナイトレイ:ロイス保留、ジュラルミンシールド
    アメリア・スピリット:淫行騎士め
    レナード・ナイトレイ:2dx+1>=12
    DoubleCross : (2DX10+1>=12) → 2[1,2]+1 → 3 → 失敗

    レナード・ナイトレイ:くそっ
    レナード・ナイトレイ:動揺した
    レナード・ナイトレイ:以上です
    アメリア・スピリット:う~ん 購入は…どうしようかな
    アメリア・スピリット:ボデマ買うか
    アメリア・スピリット:4dx+3>=12
    DoubleCross : (4DX10+3>=12) → 10[3,7,9,10]+9[9]+3 → 22 → 成功

    アメリア・スピリット:嘘だろ
    アメリア・スピリット:じゃあビアンカさんにあげる!
    アメリア・スピリット:以上で。
    ビアンカ・ブラックロウ:やったー!ありがたく!
    ビアンカ・ブラックロウ:装備!以上!

    GM:シーンプレイヤーはレナードさん
    GM:他全員登場可能
    レナード・ナイトレイ:1d10+50
    DoubleCross : (1D10+50) → 2[2]+50 → 52

    ビアンカ・ブラックロウ:1d10+58
    DoubleCross : (1D10+58) → 8[8]+58 → 66

    アメリア・スピリット:71+1d10
    DoubleCross : (71+1D10) → 71+5[5] → 76


     クリーン・グリーン社

    リー・コウ:「……なるほど。首相のゲリラ公演か。」
    GM:君たちは一度セーフハウスに戻って、
    GM:リーと共に情報を整理している。
    GM:情報収集の成果はあった。しかし、
    GM:今後の方針は何一つとして決まっていないのだ。
    ビアンカ・ブラックロウ:「いくら身軽が身上っていっても、ちょっと段取りよすぎだにゃ~」
    ビアンカ・ブラックロウ:「十中八九がここまで段取り済み」
    ビアンカ・ブラックロウ:「要するに、あのキノコちゃんとこと仲良しやってるってアタシは思うんだけど」
    レナード・ナイトレイ:「襲撃からここまで、想定済みという事か……」
    ビアンカ・ブラックロウ:「リーくんはどう思う?」
    リー・コウ:「同じく。」
    レナード・ナイトレイ:「……しかし、その上でこちらはどう動く?」
    アメリア・スピリット:「……」黙って自分のジャケットに細工をしている
    リー・コウ:「内務大臣職は確かに国内他勢力との折衝が執務の主であり、」
    リー・コウ:「実績のあるフェニス主教が選ばれるのも当然と言えば当然だが…」
    リー・コウ:「”都合が良すぎる”」
    アメリア・スピリット:「……」鉄板と防弾防刃線維を編み込み、肘の部分にパッドを入れる。
    ビアンカ・ブラックロウ:「だよにゃ~」
    ビアンカ・ブラックロウ:「四面楚歌とはこのことだにゃ、どっちを向いても敵だらけ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「だからこそ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「どこから食らいつくのか迷っちゃうね」
    ビアンカ・ブラックロウ:ぺろりと舌なめずりする
    フィーディ=キュクロス:「活路はあります。」
    レナード・ナイトレイ:「実際、ここまで想定済みで大きく動いているという事は、裏で動いているのは相当の規模だろう」
    レナード・ナイトレイ:「噛みつく順番によっては大怪我をしてしまうが……ん」
    アメリア・スピリット:「聞こうか」ずっと黙っていたが、ここで初めて口を開く。
    レナード・ナイトレイ:「フィー、お願いするよ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「どうぞ、王子様」
    フィーディ=キュクロス:「フェニス主教と交渉します。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「にゃはッ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「キミ、面白いこと言うね」
    アメリア・スピリット:「へえ」唇を歪める。
    レナード・ナイトレイ:「……ふむ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「交渉って、どうするつもりなの」
    ビアンカ・ブラックロウ:「キミのパパとも話し合うつもりがなかったから」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ああやってみーんな……ばきゅんばきゅん」
    ビアンカ・ブラックロウ:「そういう相手に今更話なんて聞いてもらえるのかにゃ?」
    フィーディ=キュクロス:「叔父…いや、彼が現政権とつながりがあることは明白です。」
    フィーディ=キュクロス:「それは彼が造反者であるという証。ひいては利によって動く人間であるという証です。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ていうか」
    ビアンカ・ブラックロウ:「キミはそれで納得できる?」
    フィーディ=キュクロス:「ビアンカ。」
    フィーディ=キュクロス:「僕は助けてもらおうなんて毛頭も考えていません。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「にゃん?」
    アメリア・スピリット:「あくまで対等のコマとして、渡り合うと…そう言いたいのかい?」
    レナード・ナイトレイ:「……彼に今以上の利を提示し、こちら側に就かせる、と?」
    アメリア・スピリット:細工をしたブルゾンジャケットの可動をチェックするように、何度か銃を抜く仕草をしつつ尋ねる。
    フィーディ=キュクロス:「彼が裏切ったという物的証拠を刃に代えてその腹に突き刺します。」
    フィーディ=キュクロス:「利で動く人間は利を失うことに敏感です。」
    フィーディ=キュクロス:「敏い人間ならば要求を呑むでしょう。これを反撃の狼煙とします。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「……いいね」
    ビアンカ・ブラックロウ:「やっぱりこっちで正解だった」
    アメリア・スピリット:「荒事になるかも知れないよ」
    アメリア・スピリット:「……覚悟は出来ているかい?」
    ビアンカ・ブラックロウ:「それは大丈夫」
    ビアンカ・ブラックロウ:「王子様のお行儀悪いところ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「アタシはもう見せてもらったから、いざって時にためらうタマじゃないにゃ」
    フィーディ=キュクロス:「だからこそ、下準備を入念に。」
    フィーディ=キュクロス:「人の探られたくない腹を探るのはお得意でしょう?」
    フィーディ=キュクロス:アメリアとリーを見る。
    アメリア・スピリット:「ふ。言ってくれるね」『キャメル』を、天井の光に透かすように掲げる。
    レナード・ナイトレイ:「それに……例えいざという時が来たとしても、私が道を拓こう」
    アメリア・スピリット:「悪くない。奇麗さっぱり掃除してやろうじゃないか」
    レナード・ナイトレイ:「騎士として仕えるものとして、当然の役目だ」
    レナード・ナイトレイ:「……ビアンカも、頼めるな?」
    ビアンカ・ブラックロウ:「おふこ~す」
    ビアンカ・ブラックロウ:「先輩の働きぶり、間近でばっちり見学させてもらうにゃ」
    レナード・ナイトレイ:「実を言うと、攻めるのは不得手でね……まあ、頼りには、している」
    アメリア・スピリット:「レナード」
    アメリア・スピリット:「きみは、凄いやつだな。ただの一般人で、そこまで覚悟を決められる肚の人間はそうはいない」
    アメリア・スピリット:「その覚悟を支える力があるのか、それとも元からそうだったのか……Hmm」
    レナード・ナイトレイ:「……一般人、一般人か」
    レナード・ナイトレイ:「私は元からこうだよ。こうなるように育てられた、というのもあるけれど」
    ビアンカ・ブラックロウ:「業者さんはさ~」
    ビアンカ・ブラックロウ:「自分以外の人間を値踏みする癖がつきすぎちゃってるよね」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ぶっちゃけていうと、甘く見てるカンジ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「この子もアタシもプロだよ、そっちとは土俵が違っても」
    ビアンカ・ブラックロウ:「その辺は覚えといてもらいたいにゃ~」
    ビアンカ・ブラックロウ:「そういうの、失礼だからね」
    アメリア・スピリット:「……プロフェッショナルだったら」
    リー・コウ:「……値踏みが必要な事情がある。特に、現代はな。」
    リー・コウ:「レナード・ナイトレイ。君は一般人ではない。」
    レナード・ナイトレイ:「……それはどういう意味で、だ?」
    リー・コウ:「君は”オーヴァード”だということだ。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「あれ、もしかして」
    ビアンカ・ブラックロウ:「自覚なかったりする?」
    レナード・ナイトレイ:「……すまない、話の意味がよく分からない」
    レナード・ナイトレイ:「その固有名詞が何の意味を指してるのかから教えてくれ」
    リー・コウ:「いいだろう。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「にゃはは!普通のニンゲンがそんな速さで怪我治ったりしないって!」
    ビアンカ・ブラックロウ:「撃たれたんでしょ?」
    レナード・ナイトレイ:「……撃たれた、が」
    レナード・ナイトレイ:「怪我をしていないという事はペイント弾だったという事だろう」
    アメリア・スピリット:溜息を吐く。
    ビアンカ・ブラックロウ:「ありゃー」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ハニーちゃんってばマジで天然」
    ビアンカ・ブラックロウ:「なんのために敵がそんなことするってのさ」
    リー・コウ:「いいや、それは実弾だろう。」
    リー・コウ:「その傷の深さから見れば一目瞭然。」
    レナード・ナイトレイ:「……まあ、確かに。ペイント弾で撃たれる意味はない、が……」
    アメリア・スピリット:「先ほどのビアンカの言葉を借りるなら、きみは護衛の道においてはプロだ」
    アメリア・スピリット:「生かしておく理由が無い。”一般人”というのは、そういうことだった」
    ビアンカ・ブラックロウ:「にゃるほどにゃ~、そういう意味だったわけね業者さん」
    ビアンカ・ブラックロウ:「これは確かにご教授が必要ですにゃー」
    レナード・ナイトレイ:「……つまりなんだ、怪我が治りやすくなっている、という事でいいのか?」
    レナード・ナイトレイ:「ならば好都合だが」
    リー・コウ:「いいや。それだけではない。」
    リー・コウ:ツナギを捲り上げる。
    リー・コウ:右腕が隆起し、骨の刃が現れる。
    リー・コウ:「これはほんの一例だ。」
    アメリア・スピリット:「いいかい、レナード。世界は既に変貌しているんだ」
    レナード・ナイトレイ:「手品の類……という訳ではなさそう、だな」
    フィーディ=キュクロス:「”アレータ”……。」
    フィーディ=キュクロス:「おとぎ話の”アレータ”みたいだ。」
    フィーディ=キュクロス:「こうした魔術を使える人間を、」
    フィーディ=キュクロス:「カソビアでは”アレータ”…”翼を持つ者”と呼ぶんです。」
    レナード・ナイトレイ:「……ええ、幼いころからよく寝る前に聞かせましたね」
    レナード・ナイトレイ:「私にもそういう事が出来る、と?」
    ビアンカ・ブラックロウ:「そ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「彼らは実在するの」
    ビアンカ・ブラックロウ:「この国の裏側の勢力争いは、”アレータ”の数で決まるってくらい」
    ビアンカ・ブラックロウ:「『おとぎ話』がこっちの『当たり前』なんだにゃ」
    レナード・ナイトレイ:「……俄には信じがたいが」
    レナード・ナイトレイ:「……ビアンカやアメリアも?」
    ビアンカ・ブラックロウ:にっと微笑みかける
    ビアンカ・ブラックロウ:それが肯定の証だ。
    アメリア・スピリット:「そうだなあ」煙草の煙を吐き出す。おもむろに、会議室のボールペンがふわりと宙に浮き、
    アメリア・スピリット:メモにカソビアの国旗を描く。
    アメリア・スピリット:「そう言うことも、あるかも知れないね」
    レナード・ナイトレイ:「……ふむ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「カソビアは名実ともに”翼の国”ってわけ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「王子様やハニーちゃんにも知らされてないってのはちょっぴり意外だったけどね」
    ビアンカ・ブラックロウ:「それだけ物騒なことには関わらないように」
    ビアンカ・ブラックロウ:「大事にされてたってことなのかにゃ」
    アメリア・スピリット:カソビアの国旗。緑、しろ、蒼を基調に、中心に『天使の翼』が三連星を抱いている。
    レナード・ナイトレイ:「……陛下は、知っていたのだろうか」
    フィーディ=キュクロス:「分かりません……僕は、まだ政務には携われませんでしたから。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「堕ちた”アレータ”は悪鬼に変じて人を食らう」
    ビアンカ・ブラックロウ:「そこのところまで、お伽噺の通りなんだから」
    ビアンカ・ブラックロウ:「……この力は、おっかないよ」
    レナード・ナイトレイ:「……まあ、そもそも」
    レナード・ナイトレイ:「私になにが出来るようになったのか、其処を理解しない事には」
    レナード・ナイトレイ:「話は進まん、だろう?」
    アメリア・スピリット:「その通りだ。訓練と装備調整の必要がある」
    レナード・ナイトレイ:「……その辺り、私はてんで分からん」
    レナード・ナイトレイ:「言うなれば赤子同然だ……教示を頼む」
    アメリア・スピリット:「……『あなたは真実を知るだろう、そしてその真実があなたを自由にするだろう 』」
    アメリア・スピリット:「ヨハネ福音書第8節32章。この言葉をきみに贈ろう」
    アメリア・スピリット:「このゲームは、知ることこそが私たちの武器になる。厳しく行くが、覚悟は良いね?」
    レナード・ナイトレイ:「真実も力も、使いようさ」
    レナード・ナイトレイ:「可能な限り手早く頼む、一刻の時間も惜しいのでな」
    アメリア・スピリット:「……」
    アメリア・スピリット:「やっぱり私は、きみを侮っていたのかもね」
    レナード・ナイトレイ:「構わない、実際相手方がその方面に精通していた場合」
    レナード・ナイトレイ:「……知らなければ、次こそ何も護れなくなる」
    フィーディ=キュクロス:「『必要な事はただ一つだけ。』」
    フィーディ=キュクロス:「『マリアは良い方を選んだ。それを取り上げてはならない。』」
    フィーディ=キュクロス:「しっかり耳を傾けてきてください。レナード。」
    レナード・ナイトレイ:「……はい、皇子。御言葉のままに」
    レナード・ナイトレイ:「……ビアンカ」
    レナード・ナイトレイ:「……暫く皇子の守護を頼む」
    ビアンカ・ブラックロウ:「それじゃあ、業者さんからハニーちゃんがレッスン受けてる間」
    ビアンカ・ブラックロウ:「王子様はこっちの独り占めってコトで」
    ビアンカ・ブラックロウ:きゅっと王子を抱えて、寝室の方へ
    ビアンカ・ブラックロウ:「向こうでにゃんにゃんしーましょっ!にゃはっ」
    フィーディ=キュクロス:「……まだ日は高いですよ?」
    アメリア・スピリット:「王子に会いたくなったら、30分くらいは休憩に行って良いよ。私は煙草でも吸ってるからさ」からかうように。
    レナード・ナイトレイ:「手を出していいという意味じゃないぞ、いいな?!」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ダイジョブダイジョブー」
    ビアンカ・ブラックロウ:「心配なんだったら」
    ビアンカ・ブラックロウ:「大急ぎで身に着けないとね?」
    ビアンカ・ブラックロウ:ウィンクして扉の向こうに消える。
    レナード・ナイトレイ:「ああもう……心外だがその通りだ」
    フィーディ=キュクロス:「あわわ…いってらっしゃい、レナ」
    フィーディ=キュクロス:手を振りながら扉の向こうに消える
    アメリア・スピリット:笑顔でひらひらと手を振る。
    レナード・ナイトレイ:心配そうに手を振って
    レナード・ナイトレイ:「では……レッスンを頼む、特急コースでな」
    アメリア・スピリット:「Easy peasy lemon squeezy(レモンを絞るより簡単な事さ」肩を竦める。

    GM:それでは訓練をしつつ
    GM:情報収集のお時間!
    ■情報項目
    ・カソビアの情勢2 情報:噂話、学問/8
    ・私兵部隊 情報:軍事、裏社会/8
    ・主教のスキャンダル1 情報:噂話、裏社会/9
    アメリア・スピリット:じゃあここはちょっとスパイらしく
    アメリア・スピリット:スキャンダルに行きましょう!一番高いしね。
    ビアンカ・ブラックロウ:裏社会はコネあるぜ~
    ビアンカ・ブラックロウ:私兵部隊!
    ビアンカ・ブラックロウ:4dx
    DoubleCross : (4DX10) → 9[2,3,5,9] → 9

    レナード・ナイトレイ:なら情勢!
    ビアンカ・ブラックロウ:ばっちり!
    レナード・ナイトレイ:2dx>=8
    DoubleCross : (2DX10>=8) → 2[1,2] → 2 → 失敗

    レナード・ナイトレイ:ウワ~
    アメリア・スピリット:4dx>=9
    DoubleCross : (4DX10>=9) → 9[3,3,9,9] → 9 → 成功

    レナード・ナイトレイ:登場侵蝕もっかい振って振り直しとかって今回あります?
    GM:おおっと…
    GM:ありにしましょう!
    アメリア・スピリット:太っ腹!
    GM:レナードさんがんばりな!
    レナード・ナイトレイ:助かります、そもそもいまかなり侵蝕低いしね……!
    レナード・ナイトレイ:1d10+52
    DoubleCross : (1D10+52) → 7[7]+52 → 59

    ビアンカ・ブラックロウ:ハニーちゃんワタワタしててカワイ~
    レナード・ナイトレイ:2dx>=8
    DoubleCross : (2DX10>=8) → 5[1,5] → 5 → 失敗

    ビアンカ・ブラックロウ:ちょっとにゃんにゃんしてるだけだから心配することナイヨ
    アメリア・スピリット:息が上がってるぞレナード~
    レナード・ナイトレイ:く……
    レナード・ナイトレイ:すみません、もっかいいいですか……?
    GM:い、いいよ!
    レナード・ナイトレイ:1d10+59
    DoubleCross : (1D10+59) → 6[6]+59 → 65

    レナード・ナイトレイ:はぁはぁ
    GM:侵蝕ボーナスも忘れずにね!
    レナード・ナイトレイ:やっとダイスボーナス……
    レナード・ナイトレイ:3dx>=8
    DoubleCross : (3DX10>=8) → 8[2,5,8] → 8 → 成功

    レナード・ナイトレイ:やった~~
    アメリア・スピリット:よし!ターセムブートキャンプクリア!
    GM:では情報開示!
    ビアンカ・ブラックロウ:よくがんばった!感動した!
    レナード・ナイトレイ:ダイスボーナスチュートリアルを終えた
    ・カソビアの外交 外交的には非常に微妙な立場に立たされている。 カソビア国は親米派であったが、 共和国になってからは独立独歩の気風が強く、 独立を担保するという条件付きでロシアへの接触を試みる可能性もある。 王族の保護を謳う者は、もしかしたらこの外交姿勢を否とする人間であるかもしれない。

    ・私兵部隊 装備は裏社会で出回る粗悪品ではなく、カソビア国防軍の正規装備である。 さらに王族を暗殺した手際、対オーヴァードへの備えもあることから、 軍内で秘密裏に組織された特殊部隊に近い私兵である可能性がある。 彼らの腕章には星のマークと”ノーザンスカイ”の文字が刻まれている。

    ・主教のスキャンダル1 敬虔な清教徒として評判だが、私邸には多くの下女が住んでおり、 いかがわしい噂も少なくない。 しかし”正教会”はこれらの下女は孤児や貧しい生まれの子であり、 下女として雇い入れたのは保護だとして美談化している。
    GM:果たしてこんな清廉な人物に弱点なんてあるのか…
    GM:頑張って探ろうね!
    ビアンカ・ブラックロウ:皆目見当もつかないですね
    アメリア・スピリット:わっかんにゃいな~
    レナード・ナイトレイ:エロ主教め……

    GM:訓練が進む横で、リーが配下の人間を使って情報を集めた。
    リー・コウ:「………訓練はどうだ?」
    リー・コウ:「備品を壊すなよ。」
    レナード・ナイトレイ:「……済まない、善処させてもらう」
    アメリア・スピリット:「ちょっとくらい良いだろ、超人相手だぜ?……よく訓練されてるよ」
    アメリア・スピリット:「判断力と思い切りが良い。これは護衛には大切な素質だけど」
    アメリア・スピリット:「きみの場合には、特に守るべきものが明確過ぎるのが良いんだろうね」
    レナード・ナイトレイ:「ああ、確かに……襲撃の時も、少し体が上手く動いたような気がした」
    アメリア・スピリット:「重畳。さっき話した、レネゲイドコントロールの要領は覚えてるかい?」『キャメル』をレナードに向ける。
    アメリア・スピリット:「今から、私が襲撃時のシチュエーションを再現する。それをもとに、エフェクトパターンを構築するんだ」
    レナード・ナイトレイ:「……イメージと指向性、だな。やってみよう」
    アメリア・スピリット:「痛かったら言うんだぜ。言ってもやめないけどね」にやりと笑う。
    アメリア・スピリット:撃発。ショットガンの実包(シェルの代わりに装填されているのは、8mmの煙草。
    アメリア・スピリット:煙の弾丸が、指向性と質量を持ってきみに襲い掛かる。それはあの日の銃弾を再現しているように見えるだろう。
    レナード・ナイトレイ:「―――」目を離さない、放たれた全てを視界に捉える
    レナード・ナイトレイ:正面、徐に手を掲げ
    レナード・ナイトレイ:掌の先、一瞬黒い球体が顕れてはすぐ消える
    アメリア・スピリット:……CIAの教導カリキュラムでは、エフェクト展開に重要なのは作用機序の組み合わせだと説いている。
    アメリア・スピリット:同僚の中では、冗談めかして『コンボ』と呼んでいる輩もいた。つまり自身の能力に対する理解度がそのまま出力に繋がる。
    レナード・ナイトレイ:(……成程、コレが)
    アメリア・スピリット:そういった意味では、レナードのそれは警戒すべくもない。そのはずだった……しかし。
    アメリア・スピリット:「……おいおい」
    アメリア・スピリット:煙が、球体に食われて消えている。
    レナード・ナイトレイ:自分に向かった銃弾、自分に当たらない筈の銃弾まで
    レナード・ナイトレイ:何時の間にか、姿を消している
    アメリア・スピリット:「……エフェクトの自意識変更スペクトラムに参照すれば、衝動は”飢餓”か?」
    アメリア・スピリット:「まずいな。私と相性最悪だぜ、きみ」
    レナード・ナイトレイ:「……概ね、何が起こるかは掴めてきた」
    アメリア・スピリット:「良い傾向だ。今度は攻撃してみるかい?」
    レナード・ナイトレイ:「……引き寄せる、止める。つまりこの二つがメインだろう」
    レナード・ナイトレイ:握った掌から撃ち出された煙草の欠片を取り出す
    アメリア・スピリット:「なるほど、攻撃には向かないか」
    レナード・ナイトレイ:「……試してみない事には分からないが」
    レナード・ナイトレイ:「恐らく、向いてはいないと思う」
    アメリア・スピリット:「というか、防御に適性があると言った方が良いね。覚醒から120時間以内でその出力傾向はあんまり類を見ない」
    レナード・ナイトレイ:「……元々、その方面は苦手だから丁度いいが」
    アメリア・スピリット:「王子を守るにはうってつけの能力だ。大切にすると良いよ」
    アメリア・スピリット:「後々、装備も支給させよう。私の方にもちょっと伝手がある」『キャメル』をしまう。
    レナード・ナイトレイ:「……いや、もう一度頼む」
    アメリア・スピリット:「……ふふ。やられっぱなしって言うのも面白くないかい」
    アメリア・スピリット:「良いよ。じゃあ、今度は私が避ける番だ」手を広げる。
    レナード・ナイトレイ:「そういう事だ、向いていなくても試しておく必要はあるだろう」
    アメリア・スピリット:「私に一撃を入れたり動揺させられたらきみの勝ちだ。スパーはそこで終わり」
    レナード・ナイトレイ:「……では、遠慮なく」
    レナード・ナイトレイ:(さて、相手は銃。無策の徒手で近づくのは絶対的不利……)
    レナード・ナイトレイ:(少し、試してみるか)
    レナード・ナイトレイ:一歩、拳に冷気を纏いながら近づいていく
    レナード・ナイトレイ:緩慢とした動きだ、武術には凡そ通じていないような
    アメリア・スピリット:「……」人を喰ったような笑みで、その動きを観察している。
    レナード・ナイトレイ:4m程度の距離……ふと、アメリアに向かって何かを投擲する
    レナード・ナイトレイ:先程撃ち込まれた煙草、掴み取ったその三欠片
    レナード・ナイトレイ:勢いは先程の比ではなく遅い、がその全てがアメリアの身体へと真っ直ぐに飛んでいく
    アメリア・スピリット:空中で止まる。煙草の煙が、紗幕のようにその投擲物を阻んでいる。
    アメリア・スピリット:あまりにも手慣れ過ぎている。……まるで、銃弾のような通常兵器を相手取るのにうってつけの能力。
    レナード・ナイトレイ:「……ほう」
    アメリア・スピリット:「酷いな。煙草をそんな風に扱うなんて」
    アメリア・スピリット:「これは良いものだよ。ほんの少しの寿命と引き換えに、何者でもない私になれる」
    レナード・ナイトレイ:「いや何、これくらいは出来て当然……という事か。銃弾よりは少し遅かったかな」
    アメリア・スピリット:「……?」
    アメリア・スピリット:軽口が止まる。
    レナード・ナイトレイ:続けざまに一つ、正面へと投擲する。先ほどとは違う正真正銘弾丸並の速度
    アメリア・スピリット:『キャメル』が閃く。機械のような正確さで投擲物を狙い撃つ。
    レナード・ナイトレイ:投擲した煙草へと銃弾が撃ち込まれる直前、指から弾いたもう一つがその軌道を変える
    アメリア・スピリット:「!」
    アメリア・スピリット:だが、そこで彼女は背中を見せる。射撃の反動でのけぞった勢いそのままに、銃身を左わきに接着。
    アメリア・スピリット:すかさずもう一つの飛来物を至近距離の接射で叩き落とす。曲芸撃ち。
    レナード・ナイトレイ:接射……この距離ならば間違いなく
    アメリア・スピリット:腕を左右に動かして狙いを定めるよりも、背を見せ半身になって射撃に移った方が被攻撃面積が減少する。
    レナード・ナイトレイ:少しのブレも無く撃ち落とせるだろう、彼女の腕なら当然
    アメリア・スピリット:あとは、接近したレナードを煙の弾丸で拘束してゲームセットだ。
    アメリア・スピリット:引き金に指が掛かったその時、
    レナード・ナイトレイ:故に―――どこから撃つかの予想は出来た
    レナード・ナイトレイ:気付いた時には、既にその巨体は目の前
    レナード・ナイトレイ:接射した銃弾を、激突する前に"掴み取った"
    アメリア・スピリット:「……」暴発は起きない。そうなる前に、能力を解除した。詰み(チェックだ。
    アメリア・スピリット:「冗談じゃない。銃口に自分から手を突っ込むなんて、そんな護衛がいてたまるか……」
    レナード・ナイトレイ:反った身体をどうするでもなく、倒れる前に支える
    アメリア・スピリット:「スパーのつもりが、土を付けられたな。全く、”正教会”にも合わす顔がない」その支えに甘んじながら、ようやく軽口を叩く。
    レナード・ナイトレイ:「……やはり攻撃は難しいな、護る前提での動きしか出来ん」
    レナード・ナイトレイ:姫を抱えるような手際で、彼女の身体をそのまま持ち上げる
    アメリア・スピリット:ブルゾンの内側に仕込んであった煙草から、手を離す。これを使っても、ここまで接近されたら勝敗は五分五分以下だっただろう。
    アメリア・スピリット:「手慣れてるなあ。うっかり惚れさせる気かい?」
    レナード・ナイトレイ:「……いや何、こうでもしないと近づけないと思ってね」
    アメリア・スピリット:「それは……」
    レナード・ナイトレイ:「あなたは真実を知るだろう……か、口を滑らせたな。CIA」耳元で囁くようにつぶやく
    アメリア・スピリット:「!」
    レナード・ナイトレイ:「……表情が微妙に動いた、か」
    アメリア・スピリット:「やめろッ!」
    アメリア・スピリット:「私のこれまでの努力を無駄にする気か?」
    リー・コウ:「アメリア、そこまで動揺することもない…いずれは明かすものだ。」
    アメリア・スピリット:「……Mr,コウ。けど」
    アメリア・スピリット:振り返る。
    レナード・ナイトレイ:「大国がバックなのは概ね分かっていた、その上で現状露へ近づく現体制に対し王族側に就く、という事は」
    リー・コウ:「状況がよく見えている。騎士も優秀だな。」
    アメリア・スピリット:「……CIAだ、などと言えるものか。今やカソビアはスパイ天国だ」
    アメリア・スピリット:「私達の接触はすなわち、状況の激化を意味する……きみたちを、より深い争乱へと突き落としてしまうことになる」
    レナード・ナイトレイ:「この時点で概ねアメリカ側だろうな、とね。ここまで反応してくれるとは思わなかったけど」
    アメリア・スピリット:「……なんで、そんなに冷静なんだ?」
    アメリア・スピリット:「状況を考えろ!あの子はまだ12だ!そして君も、こんなことに手を染める必要なんかない」
    レナード・ナイトレイ:「皇子が同盟者として見ている、それ以上に理由が必要か?」
    アメリア・スピリット:「……もっと、多くの未来があったはずなんだ」
    アメリア・スピリット:「なあ、レナード。私たちは、最悪の状況にしか介入できないウイルスなんだよ」
    リー・コウ:「……………。」
    レナード・ナイトレイ:「そうだな、全ては起こってしまった後だ、もう取り返しはつかん」
    レナード・ナイトレイ:「だが、確かに事態に介入した」
    レナード・ナイトレイ:「一度手を付けた以上、最後まで付き合ってもらうぞ」
    レナード・ナイトレイ:「多くの未来があった、確かにそうだな」
    レナード・ナイトレイ:「……今はもう、一筋の光を見付けるのすら精一杯なんだ」
    アメリア・スピリット:「Mr.コウ」
    アメリア・スピリット:くるりと振り返る。
    アメリア・スピリット:「帰る。非常に気分が悪くなった」
    リー・コウ:「私情で任務を離脱することは許されないぞ、アメリア。」
    アメリア・スピリット:「解ってる。私だってまだ死にたくはないさ。少し部屋に戻って休むだけだ」
    アメリア・スピリット:「……でもさあ」
    アメリア・スピリット:「そんなことを言わせるのが、良い状況なわけがない」
    アメリア・スピリット:「まともじゃない。私も含めた、全員が」
    レナード・ナイトレイ:「……お前たちが介入するかしないか、それでどうなっていたかは知らない」
    リー・コウ:「(危ういな)」
    レナード・ナイトレイ:「私たちは過去には戻れん」
    リー・コウ:「(アメリア、もう少し感情を麻痺させるのが上手い女だと思っていたが、)」
    リー・コウ:「(買い被りだったようだな。)」
    レナード・ナイトレイ:「介入して今より最悪な事態になっていた可能性すらある」
    レナード・ナイトレイ:「……だからまあ……なんだ」
    アメリア・スピリット:「……解ってる。解ってるよ。もうゲームは始まってる」
    レナード・ナイトレイ:「あの時、モーテルに戻る時だ」
    アメリア・スピリット:「あの時は……私は」
    レナード・ナイトレイ:「あの介入は、確かにこちらにとっては良い方向へと向いた」
    レナード・ナイトレイ:「……それだけは確かだ。感謝している」
    アメリア・スピリット:「……きみたちが」
    アメリア・スピリット:(きみたちが、もっと人間味のないコマなら良かった)
    アメリア・スピリット:(ビアンカ・ブラックロウが、もっと考え無しのアウトローだったらよかった)
    アメリア・スピリット:(レナード・ナイトレイが、王の影に隠れる木偶の棒なら良かった)
    アメリア・スピリット:(フィーディ・キュクロスが、年相応にも満たない暗君ならよかった)
    レナード・ナイトレイ:「せいぜい私達を利用するといい、CIA」
    レナード・ナイトレイ:「勿論、ただ利用されるつもりはないさ」
    レナード・ナイトレイ:「……皇子は、まだ12だが理知的だ。私とは比べるまでも無い」
    アメリア・スピリット:「……そんなこと言うな。悲しくなる」
    アメリア・スピリット:「良いかい。きみたちのせいで、私の煙草はいつもよりちょっとだけ湿気ている」
    アメリア・スピリット:「弁償してもらうぞ。踏み倒したら、地獄まで取り立てに行ってやる」
    アメリア・スピリット:「……Mr,コウ。心配しなくて良いよ、今更だけど」
    レナード・ナイトレイ:「……アメリア、少し悲観的に過ぎるな」
    レナード・ナイトレイ:「互いに利用し利用される、どの世界でもそれは常だ」
    アメリア・スピリット:「レナは、解っていないんだ。人を利用すると言うのがどういうことか」
    アメリア・スピリット:「だから…頼む。少しだけ、一人にしてくれ」
    レナード・ナイトレイ:「……ああ、結果的に王宮は落とされたからな。最悪だよ」
    レナード・ナイトレイ:「だがな」
    レナード・ナイトレイ:「偏った天秤は絶対に返してやる、必ずだ」
    レナード・ナイトレイ:「それと、少し安心している」
    レナード・ナイトレイ:「飄々とした仮面をかぶっている割には、君はあまりにも人間だ」
    レナード・ナイトレイ:「……君の事は、少し信じることにする」
    レナード・ナイトレイ:「その悲観すらも、仮面じゃないことを願っているよ」
    アメリア・スピリット:「あはは。スパイを信じちゃいけないぜ、お嬢さん」
    リー・コウ:「……アメリア。」
    アメリア・スピリット:振り返る。
    リー・コウ:「早く仮面を直せ。」
    リー・コウ:「30分やろう。」
    アメリア・スピリット:声色はもう元に戻っている。
    アメリア・スピリット:「5分でいい」
    リー・コウ:空いている棟の鍵をアメリアに投げて、
    リー・コウ:アメリアを一瞥して端末を見る。
    アメリア・スピリット:「私は……アメリア・スピリットだ」鍵束を受け取る。
    アメリア・スピリット:彼女の顔は、紫煙に紛れて見通すことはできない。
    アメリア・スピリット:(私は)
    アメリア・スピリット:(私は、誰だ?)

    GM:一方、
    GM:別室でフィーディとビアンカは映像の解析を行っていた。
    GM:市街や旧王宮、フェニス邸、評議会堂など、
    GM:様々な場所に仕掛けられたカメラを眺めている。
    フィーディ=キュクロス:「……ここまでの”仕込み”が出来るとは。」
    フィーディ=キュクロス:「並大抵の諜報員ではありません。やはり……」
    フィーディ=キュクロス:映像を前に呟く
    ビアンカ・ブラックロウ:「えいや」
    ビアンカ・ブラックロウ:ぱたん、とノートパソコンを人差し指で閉じる
    フィーディ=キュクロス:「ひゃっ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「でもってー」
    ビアンカ・ブラックロウ:「そーいや!」
    ビアンカ・ブラックロウ:フィーディの小さな体を抱え上げ
    ビアンカ・ブラックロウ:ぽいっとベッドの上に放り投げる。
    ビアンカ・ブラックロウ:「王子様ってば構ってくれなくてつまんにゃーい」
    フィーディ=キュクロス:「わ、わ!?」
    ビアンカ・ブラックロウ:「一人遊びにも飽きちゃったにゃ~」
    ビアンカ・ブラックロウ:「おらかまえかまえーにゃんごにゃんごー!」
    ビアンカ・ブラックロウ:王子の体にまたがって
    ビアンカ・ブラックロウ:脇のところをこしょこしょとくすぐりだす
    フィーディ=キュクロス:「あ、あはははは!び、あんか、さ……めっ!」
    フィーディ=キュクロス:何とか振りほどいてビアンカの唇に人差し指を当てる。
    ビアンカ・ブラックロウ:「んむっ」
    フィーディ=キュクロス:「今はだめです!レナとアメリアさんが頑張ってる中、」
    フィーディ=キュクロス:「僕だけが遊んでいるわけにもいきません!」
    ビアンカ・ブラックロウ:「……」
    フィーディ=キュクロス:「けど」
    フィーディ=キュクロス:「僕もビアンカさんと遊びたい気持ちもあります。」
    フィーディ=キュクロス:「だからここは約束しましょう。」
    フィーディ=キュクロス:ビアンカの手を取り、
    フィーディ=キュクロス:自分の掌とぴったりとくっつけ、
    フィーディ=キュクロス:指を絡める。
    フィーディ=キュクロス:カソビアの”約束のおまじない”だ。
    フィーディ=キュクロス:「寝る前に、こっそり二人で遊びましょうね?」
    ビアンカ・ブラックロウ:「にゃふ」
    ビアンカ・ブラックロウ:しばし、その瞳を見つめて
    フィーディ=キュクロス:天使のように微笑んで、ビアンカの目を見上げる
    ビアンカ・ブラックロウ:かり、と八重歯でその指先をかじる
    ビアンカ・ブラックロウ:「残念でした」
    フィーディ=キュクロス:「んあっ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「待てが効くのは犬にだけ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「野良猫はそんな難しいこと、覚えられないのだにゃ」
    ビアンカ・ブラックロウ:耳元でささやき
    ビアンカ・ブラックロウ:「……ていうか、もう十分待ったし」
    ビアンカ・ブラックロウ:視線で壁の時計を促す。
    ビアンカ・ブラックロウ:「もう二時間、画面とにらめっこ。かわいいお目目がショボショボだよ?」
    フィーディ=キュクロス:「ま、まだ大丈夫、ですから…」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ね、王子様」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ここでクエスチョン」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ハニーちゃんは頑張ってます。でもあんなに頑張ってるのは、なんでだと思う?」
    ビアンカ・ブラックロウ:「なんのために、あんなに一生懸命なのかにゃ」
    フィーディ=キュクロス:「……僕のため。」
    フィーディ=キュクロス:「僕のためにしてくれる騎士がいるんです。だから僕も応えないと…」
    ビアンカ・ブラックロウ:「またまた残念、惜しい答えだけど、それは違うの」
    ビアンカ・ブラックロウ:「騎士とか王子様っていうのは役割のことで、それだけでヒトは死んだり出来ないよ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「キミに、幸せになってほしいからだよ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「王子様だからじゃなくて、キミがキミだから」
    ビアンカ・ブラックロウ:「選んだことを尊重するし、その道を進んでほしいと思う」
    ビアンカ・ブラックロウ:「アタシだってそう、ここまで付いてきたのは」
    ビアンカ・ブラックロウ:「お行儀が悪くて負けず嫌いで意地っ張りなキミが気に入ったから、それだけだよ」
    フィーディ=キュクロス:「………。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「やるべきことも大事だけど」
    ビアンカ・ブラックロウ:「そればっかりになっちゃったら、キミがキミの中からいなくなっちゃう」
    ビアンカ・ブラックロウ:「だからこーして」
    ビアンカ・ブラックロウ:フィーディに並んで、ふかふかのベッドに背中をつける
    ビアンカ・ブラックロウ:「自分のことを思い出してほしいってコト」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ね、キミは何が好きなの?」
    フィーディ=キュクロス:「……僕は、」
    ビアンカ・ブラックロウ:「食べ物とか、景色とか、時間とか好きなにおいとか」
    ビアンカ・ブラックロウ:「アタシに話してよ、ちょっとだけの間」
    フィーディ=キュクロス:「おふとんの匂いが好きです…ホントは僕、お寝坊さんなんですけど、」
    ビアンカ・ブラックロウ:「あ、アタシも朝よわーい」
    フィーディ=キュクロス:「皇子だから、朝早く起きてあくびしたくなっても、腕や脚をつねって我慢してるんですよ?」
    ビアンカ・ブラックロウ:「わかるわかる、クライアントの前だと怒られちゃうからにゃー」
    フィーディ=キュクロス:「……やっぱり、約束しましょう。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「あくびしそうになったの、くしゃみのふりしてごまかしたりして、にゃはは」
    フィーディ=キュクロス:布団の中で向き合って、手を重ねる。
    フィーディ=キュクロス:「ビアンカと二人きりの時は、僕は僕のままでいます。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「……いいよ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「その約束は、猫も気に入りました」
    ビアンカ・ブラックロウ:ちゅ、とその手の甲に口づけして
    ビアンカ・ブラックロウ:花のように、少女のあどけなさを残した笑顔を見せる。
    フィーディ=キュクロス:「お姉ちゃんはいますけど、」
    フィーディ=キュクロス:「お友達が出来たのは初めてかもしれません。」
    フィーディ=キュクロス:いたずらする子供のような笑顔を浮かべて、
    フィーディ=キュクロス:やがて短い眠りに落ちた。

    GM:ロイス・購入!
    ビアンカ・ブラックロウ:ロイスは
    ビアンカ・ブラックロウ:フィーディくんへの感情を友情〇に!
    ビアンカ・ブラックロウ:購入は~一応応急かな
    ビアンカ・ブラックロウ:2dx
    DoubleCross : (2DX10) → 3[1,3] → 3

    ビアンカ・ブラックロウ:無理!以上!
    レナード・ナイトレイ:アメリア・スピリット 〇同盟者/不審  へPとN逆転
    レナード・ナイトレイ:購入はジュラルミン盾!
    アメリア・スピリット:レナードさんのロイス変更。”騎士”/レナード・ナイトレイ/P:羨望/○N:恐怖に変更・逆転。
    レナード・ナイトレイ:3dx+1>=12
    DoubleCross : (3DX10+1>=12) → 10[5,8,10]+8[8]+1 → 19 → 成功

    レナード・ナイトレイ:うおー!
    レナード・ナイトレイ:装備します
    アメリア・スピリット:うわすご
    アメリア・スピリット:じゃあこっちはPDW狙おうかな~
    アメリア・スピリット:4dx+3>=30
    DoubleCross : (4DX10+3>=30) → 10[4,8,9,10]+1[1]+3 → 14 → 失敗

    アメリア・スピリット:これは駄目!以上!

    GM:シーンプレイヤーはレナードさん
    GM:他全員登場可能
    アメリア・スピリット:76+1d10
    DoubleCross : (76+1D10) → 76+5[5] → 81

    レナード・ナイトレイ:1d10+65
    DoubleCross : (1D10+65) → 7[7]+65 → 72

    ビアンカ・ブラックロウ:1d10+66
    DoubleCross : (1D10+66) → 3[3]+66 → 69


     クリーン・グリーン社

    GM:情報が出揃い、訓練を終えた君たちは
    GM:社屋の応接室に集まっていた。
    リー・コウ:「これが我々が籠りながら集められる情報の限界だ。」
    レナード・ナイトレイ:「……これ以上は足で稼ぐしかない、か」
    リー・コウ:「この先は主教が最も権勢を振るっていた地…”正教会”に行く他ない。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「王子様の思し召しとも一致するわけだし」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ビアンカちゃんは異議な~し」
    リー・コウ:「幸いにも心当たりはある。フェニス主教と距離を取る”正教会”の少数派閥…我々の協力者候補がいる。」
    レナード・ナイトレイ:「虎穴に入らずんば虎児を得ず……とは、何処の国の諺だったかな」
    アメリア・スピリット:「こちらの言葉ではNothing ventured, Nothing gainedだね。こちらも作戦に異議はないよ」
    レナード・ナイトレイ:「……分かった、こちらも異議はない」
    フィーディ=キュクロス:「身分が露見しないよう最大限警戒しなくてはいけませんね。」
    アメリア・スピリット:「協力者か。信用できるんだね?」
    リー・コウ:「信用させるのはお前の得意分野だろう?」
    アメリア・スピリット:「ンフフ。やるだけやるさ。とはいえ、このタイミングまで待てるのは相当慎重なヤツだろう?」
    アメリア・スピリット:「私以外の”正教会”の面子ではあまり心当たりがないね。そいつ、一体何者なんだい?」
    リー・コウ:「数か月前、教会会議でフェニス主教と対立してな。」
    リー・コウ:「先の噂話が関連しているらしい。」
    リー・コウ:「ベニート主教だ。」
    リー・コウ:「内務大臣としてフェニスが実権を握った今、いつ左遷されるやもわからん。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「噂話って」
    ビアンカ・ブラックロウ:「例の女の子いっぱい集めてるってやつかにゃ」
    レナード・ナイトレイ:「孤児などの雇い入れだ、という話も聞くが……」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ホント見た目を裏切らない人物だにゃ~」
    アメリア・スピリット:「事実ならば、正教会としてはまごうことなき醜聞だね。そして、我々にとっては大きな武器となるはずだ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「アハハ、ハニーちゃん」
    ビアンカ・ブラックロウ:「それ信じれる?あのツラで」
    レナード・ナイトレイ:「いいや、欠片も」
    ビアンカ・ブラックロウ:「だよね~」
    アメリア・スピリット:「だろうなあ」
    フィーディ=キュクロス:「ベニート主教。……なるほど。」
    アメリア・スピリット:「とはいえ、ベニートと接触するのは賛成だ。主教クラスなら教会派閥で発言権を持っているし」
    アメリア・スピリット:「我々がフェニスの”噂話”を暴く手伝いをするなら、彼の立場を改善させつつ有力な後ろ盾を得られるだろう」
    フィーディ=キュクロス:「僕も行きます。彼ならば…話を聞いてくれるはずです。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「そのベニート?ってヒト」
    ビアンカ・ブラックロウ:「もいっこ確認しとかないといけないよね」
    レナード・ナイトレイ:「もう一つ?」
    ビアンカ・ブラックロウ:「いわゆるリバティ~でユナイテッドなコネが強いヒトがどうか」
    ビアンカ・ブラックロウ:「王宮を襲ったヒトたち、”ノーザンスカイ”に星のマークって」
    ビアンカ・ブラックロウ:「露骨すぎだけど、そっち方面警戒しとくに越したことはないんじゃないかにゃ」
    フィーディ=キュクロス:「いいえ。」
    フィーディ=キュクロス:「彼はカソビアを愛しています。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「アーハン、王子様がそう言うなら、大丈夫かにゃ」
    フィーディ=キュクロス:「地元の人たちにも信任が厚い、温厚な主教さまですから。」
    レナード・ナイトレイ:「……確かに、あちらの主教とは大きな違いです」
    レナード・ナイトレイ:「それで……どのような形で接触を?」
    レナード・ナイトレイ:「正面からというのは中々にリスクがあると思うが」
    フィーディ=キュクロス:「それでも、会います。僕が会うことに意味がありますから。」
    フィーディ=キュクロス:「……可能ですか?」
    アメリア・スピリット:「可能にしてみせる」
    フィーディ=キュクロス:「ではお願いします。」
    アメリア・スピリット:「ンフフ。きみがそう望むのなら、それはきっと意味のあることだからね」
    アメリア・スピリット:剥がれかけた仮面は、元に戻っているように見える。少なくとも、表面上は。

    GM:現在自由に歩ける地区は”舟渡”勢力圏内のみですが、外に出るには判定が必要になります。
    ・隠密工作 知覚/8
    GM:振る人は振るといい!
    GM:ちなみに知覚ダイスは衣装効果で
    GM:+1されているぞ!
    アメリア・スピリット:自分、感覚自信あります!
    ビアンカ・ブラックロウ:おねがいします!
    GM:がんばるがいい!
    レナード・ナイトレイ:おねがいします!
    アメリア・スピリット:5dx+1>=8
    DoubleCross : (5DX10+1>=8) → 10[2,3,6,7,10]+4[4]+1 → 15 → 成功

    レナード・ナイトレイ:つよい!
    アメリア・スピリット:ガハハ
    ビアンカ・ブラックロウ:やるう
    アメリア・スピリット:これ20に乗ったりすると何かボーナスってあったりしますか?
    GM:ナイヨ!
    アメリア・スピリット:了解!ではこれで。
    GM:成功!
    GM:では次は会談が上手くいくかの判定です。
    ・主教のスキャンダル2 情報:学問、噂話/10(交渉判定の場合8)
    ビアンカ・ブラックロウ:どっちもカス!
    レナード・ナイトレイ:うむむ、がんばってふってみよう
    レナード・ナイトレイ:3dx>=10
    DoubleCross : (3DX10>=10) → 7[2,4,7] → 7 → 失敗

    レナード・ナイトレイ:お金で成功させられる範囲
    ビアンカ・ブラックロウ:こっちもいってみっか~
    レナード・ナイトレイ:見てからお金入れるか選べます?
    GM:選べるよ!
    レナード・ナイトレイ:やった~
    ビアンカ・ブラックロウ:交渉!
    ビアンカ・ブラックロウ:2dx
    DoubleCross : (2DX10) → 9[2,9] → 9

    ビアンカ・ブラックロウ:おっなんとかなった!
    レナード・ナイトレイ:あっ成功!
    アメリア・スピリット:何とかなれ~~ッ!
    レナード・ナイトレイ:ワ~
    GM:ワッ……!
    GM:では交渉も成功だ!
    GM:場面転換しましょう!

     ”正教会”勢力圏内:聖バラクエル教会

    GM:カソビア正教はカソリックの流れを汲むカソビア独自の宗教である。
    GM:かつてはカソビアにも多神教である原始宗教が栄えていたが、
    GM:キリスト教国の軍事的・文化的侵略により衰退する中で、
    GM:崇めていた神を”天使”と同化する流れが発生した。
    GM:”天使信仰”ともいうべきそれはカソビアの民族性を保ちつつ、
    GM:キリスト教の受容を急速に推し進めていった。
    GM:故に正教会の聖堂には天使のイコンが非常に多い。
    GM:今日もステンドグラスに描かれた無数の天使たちは、
    GM:教会に来たる信徒たちを暖かな眼差しで見守っている。
    ビアンカ・ブラックロウ:「ビアンカちゃんはむしゅーきょーだけどー」
    ビアンカ・ブラックロウ:「この天使ちゃんたちはキレーで好き~」
    レナード・ナイトレイ:「そうだな、宗教にさほど思い入れが無くとも」
    レナード・ナイトレイ:「この荘厳さは見入ってしまうに違いない」
    ビアンカ・ブラックロウ:「この光がキラキラ降りてくる感じが」
    ビアンカ・ブラックロウ:「オーロラみたいで素敵だよね~オーロラみたことないけど!にゃは!」
    アメリア・スピリット:「加えて、ここに列聖された聖バラクエルはかつて中東帝国のレコンキスタを押し留めてこの国の誇りを守り通した守護聖人だ」
    フィーディ=キュクロス:「バチカンには認定されてませんけどね…。」
    アメリア・スピリット:「それは仕方ない。天使信仰は正当なカソリックの協議とは異なる分派のようなものだからね」
    フィーディ=キュクロス:「”天使信仰”がカソリックの方針と噛み合わなかったんです。」
    フィーディ=キュクロス:「そう。それでプロテスタントの勃興と同時期、」
    フィーディ=キュクロス:「トリエント公会議で正式に別の宗教と決定されました。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「こんなにキレイなのににゃ~カタいこと言わないでほしいにゃ~」
    アメリア・スピリット:「ンフフ。かつて十字軍に滅ぼされたアルヴィジョワ派のようだね」
    レナード・ナイトレイ:「さすがフィー、しっかり勉強したことを覚えていますね」
    アメリア・スピリット:「おいおい。物語には常に歴史があるものだぜ」
    アメリア・スピリット:「その歴史を覚えておけば、より一層芳醇な感動を味わうことが出来る」
    フィーディ=キュクロス:「天使の話が、好きでしたから。」
    アメリア・スピリット:「……フィーはそのことを良く知っているようだね?」にこりと笑う。
    フィーディ=キュクロス:「ありがとうございます。 ……!」
    フィーディ=キュクロス:「ベニート主教です。」
    フィーディ=キュクロス:くい、とビアンカの袖を引く
    ビアンカ・ブラックロウ:「うにゃん?」
    アメリア・スピリット:「……ビアンカ。次ここに来たときは、王子とレナと一緒にここの歴史をレクチャーしよう」火のついた煙草を咥える。
    アメリア・スピリット:「まずはここを乗り切る」
    レナード・ナイトレイ:「……ああ、本題に入らねば」
    GM:──────
    ベニート主教:「………あのフェニス主教が内務大臣とは、」
    ベニート主教:「この国は一体どこへ向かうのでしょう…。」
    ベニート主教:礼拝堂の席を立ち、
    ベニート主教:自室の扉を開く。
    ベニート主教:机に向かい、聖書を置いたところで…
    フィーディ=キュクロス:「お待ちしていました。ベニート主教。」
    ベニート主教:「!?」
    ベニート主教:振り返ると、そこには4人の男女。
    アメリア・スピリット:「や。ベニート主教。ご機嫌いかが?」
    レナード・ナイトレイ:「……この度は突然の訪問、申し訳ありません」
    ビアンカ・ブラックロウ:「にゃっほー、お邪魔してるにゃー」
    ベニート主教:「あなたは…アメリアさん。煙草会社のセールスと言っていたが、これは一体…?」
    ベニート主教:「申し訳ありませんがお引き取りを。ここは関係者以外立ち入り禁止です。」
    アメリア・スピリット:「すまないね。シスターならともかく、野郎に煙草を売りつけるのは私の美学に反してたことを思い出したんだ」
    フィーディ=キュクロス:「フェニス主教について詳しいようですね。」
    アメリア・スピリット:「……そういうことだ。ある意味、『関係者』だろ?」
    フィーディ=キュクロス:「数か月前の教会会議で”ある件”について糾弾したとか。」
    レナード・ナイトレイ:「諸々、お話を聞かせていただけると」
    ベニート主教:「……お教えできません。」
    アメリア・スピリット:「……」成り行きを見守っている。尾行の撒き方や、簡単な隠蔽のテクニックなら彼らに教えることができた。
    アメリア・スピリット:だが、交渉事と言うのは一朝一夕の訓練で実に付くものではない。
    アメリア・スピリット:そして、信義を持ったベニートのようなタイプは、少なくとも金では動かない。
    アメリア・スピリット:故に彼の心を動かすことが可能なのは、それ以上の信念を持つ者に他ならない――
    ベニート主教:「これは教会の問題です。一般の方々が立ち入る問題ではありません。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「それはちょっち違うんじゃないかにゃー」
    ビアンカ・ブラックロウ:「あの司教さん、もうガーッツリ政治のことにもかかわってるワケだし」
    ビアンカ・ブラックロウ:「これはカソビア全体の問題、それにー」
    ビアンカ・ブラックロウ:「もーっと直接的な被害にあった人が、こちらにおわすのだにゃー」
    ベニート主教:「……直接的な被害?」
    レナード・ナイトレイ:す、と一歩引いて。皇子の隣に立つ
    フィーディ=キュクロス:外套を脱ぐ
    ベニート主教:「あ、あなたは……!」
    アメリア・スピリット:満足げに煙草を吹かす。
    フィーディ=キュクロス:次いで、上着を脱ぎ、シャツを脱ぐ。
    フィーディ=キュクロス:背を向けると、白い肌に翼のような紋様が刻まれているのが分かるだろう。
    レナード・ナイトレイ:「……直ぐに身分を明かせなかったご無礼、お許しください」
    ベニート主教:「紛れもない…本物の、」
    ベニート主教:「フィーディ皇子……!」
    ベニート主教:「死んだとばかり…思っておりました…!」
    ベニート主教:涙を流す
    レナード・ナイトレイ:「紛れも無く、正真正銘。……皇子はこちらに生きております、ベニート主教」
    フィーディ=キュクロス:「この紋を刻まれてから…10年ですか。」
    フィーディ=キュクロス:「幼い記憶ながら、洗礼された日の優し気なあなたの顔を忘れたことはありませんよ。」
    フィーディ=キュクロス:改めて服を着る。
    フィーディ=キュクロス:「……フェニス主教が王族の暗殺を手引きしました。僕自身、殺されかけた。」
    フィーディ=キュクロス:「僕たちはそう考えています。」
    フィーディ=キュクロス:「それを明らかにするため、フェニス主教と対峙するための武器が必要なのです。」
    ベニート主教:「………分かり、ました。」
    ベニート主教:「数か月前にフェニス主教を糾弾した時は、」
    ベニート主教:「主教たちから猛反対を受け、証拠が不十分であったこともあり、」
    ベニート主教:「訴えを取り下げざるを得ませんでした。」
    アメリア・スピリット:「良いんだ。今まで良く頑張ってくれた」
    アメリア・スピリット:「きみのような人物がいるから、我々もこうして再起できる。礼を言おう…それは?」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ごめんね~この子がほんのり口の利き方アレな感じなのはデフォだから」
    ビアンカ・ブラックロウ:「主教さんも多めに見てほしいにゃ~ん、めんごめんごー」
    ベニート主教:机の引き出しを開く
    ベニート主教:書類、テープレコーダー、そして数枚の写真が入っている。
    ベニート主教:「私が独自に調べたものだ。」
    ベニート主教:「今回の事案は私一人で立ち向かうつもりでした。」
    ベニート主教:「私に従う多くの神父たち、シスターたちを巻き込むわけにはいかない。」
    ベニート主教:「無論、関係のない一般市民などは論外です。」
    ベニート主教:「ですが、」
    ベニート主教:「皇子。あなたがいてくださるのなら、」
    ベニート主教:「これほど心強いことはない。」
    ベニート主教:「どうか教会とカソビアの未来の為…生かしてください。」
    ベニート主教:そっと、証拠品たちを皇子に差し出す
    レナード・ナイトレイ:「ベニート主教……」
    レナード・ナイトレイ:「国を、人々の事を思い行動してくださった事、感謝いたします」
    フィーディ=キュクロス:「………そろそろ居座るのも限界です。」
    フィーディ=キュクロス:「ここを去らなくては。」時計を確認して立ち上がる。
    アメリア・スピリット:「詳細に仕上げられた資料だ。これだけの仕事を出来る人間はそうは居ない、改めて礼を言うよ」
    アメリア・スピリット:「それと、ビアンカ。王子に言われるならともかく、きみに言われると何だか釈然としないね」
    アメリア・スピリット:肩を竦めつつ、二人を見る。
    ビアンカ・ブラックロウ:「ありゃま!にゃははは!」
    フィーディ=キュクロス:ベニート主教の手を取る
    フィーディ=キュクロス:「ありがとう。それと……」
    フィーディ=キュクロス:「ビアンカの無礼をお許しください。」
    フィーディ=キュクロス:「彼女たちはみな、僕の騎士です。」
    アメリア・スピリット:「……」
    レナード・ナイトレイ:……ふ と口元を緩める
    ベニート主教:「お三方…皇子を、よろしくお願いします。」
    レナード・ナイトレイ:「……は、全力でお護り通します」
    ビアンカ・ブラックロウ:「任せときなって、アタシの目の黒いうちは」
    ビアンカ・ブラックロウ:「あんなフケツなのに、指一本触れさせないからさ」
    レナード・ナイトレイ:「ベニート主教もどうかお気をつけて」
    アメリア・スピリット:「私には彼に煙草を教えるという野望があるからね。少なくとも、成人するまでは頑張って貰うよ」にやりと笑って。
    ベニート主教:「それはご容赦を…健康に気を遣っていただかなくては…」
    アメリア・スピリット:「ンフフ。それがいやだったら、君もせいぜい長生きして、目を光らせておくことだね」
    フィーディ=キュクロス:「会えてうれしかったです。それでは、また…」
    アメリア・スピリット:「……ビアンカ。レナ、フィー。私は少しここに残る。君らへの尾行はその方が補足しやすい」
    フィーディ=キュクロス:頷いて、外套を羽織る。
    アメリア・スピリット:「それに、個人的にベニートに話したいことがあってね。大丈夫、大した用じゃない…すぐに済む」
    レナード・ナイトレイ:「……了解した。迅速に此処を立とう」
    ビアンカ・ブラックロウ:「じゃねーベニちゃーん、今度はゴハンでも食べよ」
    ビアンカ・ブラックロウ:ひらひら手を振って部屋を出ていく
    レナード・ナイトレイ:「では、主教……改めて、この度はありがとうございました」一礼し、皇子の道を空ける
    フィーディ=キュクロス:一礼して、足早にその場を去る。
    アメリア・スピリット:「……」おもむろに、首から提げていた十字架のアクセサリを外す。
    アメリア・スピリット:「済まないね。本当に些細な要件なんだ。まあ、言ってしまえば忘れ物のようなものでね」
    アメリア・スピリット:ベニートの手に、それを握らせる。
    ベニート主教:「これは…カソリックの物のようですが」
    アメリア・スピリット:「これは”ザドギエル”という人物が残したものだ」
    アメリア・スピリット:「私は昔バチカン遺産管理局に居たことがある。その時の同僚だよ、今はもう亡いけれどね」
    ベニート主教:「………。」
    ベニート主教:「ザドキエルは慈善・慈悲・記憶の天使と呼ばれています。」
    ベニート主教:「生前の彼もそのような人物でしたか?」
    アメリア・スピリット:「死に掛けた私を助けてくれた。あいつが居なかったら、多分私はここに居ないさ」
    アメリア・スピリット:「彼の言葉には独特なカソビア訛りがあったのを思い出したんだ。だから、もしかしたらと思ってね」
    アメリア・スピリット:「きみみたいな聖職者に祀られるなら、彼も本望だろう。いつかはしなきゃならないことだと思っていたけど、果たせて良かった」
    ベニート主教:「責任を持って預かります。」
    ベニート主教:「カソリックとカソビア正教。教えは違えど、」
    ベニート主教:「我々は”天使”を愛します。」
    アメリア・スピリット:「頼む。ああ、そうだ。それと……煙草は吸う?」
    ベニート主教:「煙草?……私は吸いません。」
    アメリア・スピリット:「なんだ。王子との再会の記念に、一服誘おうと思ってたのに」
    アメリア・スピリット:煙草を放り投げる。それは聖書の1頁で巻かれた紙巻きたばこだった。
    アメリア・スピリット:『――一度は死んだが、見よ、世々限りなく生きている』ヨハネ黙示録第1章18節
    アメリア・スピリット:「王子はあそこから生き直したんだよ。大したやつだ。だからきみも、絶対死ぬんじゃないぞ」
    ベニート主教:「……感心しない聖書の扱いですな。」
    ベニート主教:「ですが忠告は受けておきましょう。」
    ベニート主教:「いずれ皇子としがらみなく会える日を楽しみにしております。」
    アメリア・スピリット:「!」
    アメリア・スピリット:「……案外いけ好かないやつだね、きみも」舌を出して、笑う。そのまま悠々と、教会を去っていく。

    GM:これでフェニスと対峙する準備は整いました。
    GM:あとはいかに彼の私邸へ潜入できるかです。
    GM:☆調達できるアイテムが増えました。
    ・使用人の制服 10/購入後常備化
    フィーディ衣装アイテム。
    判定後に使用。判定達成値に+3する。1ラウンドに1回使用可能。
    GM:このシーンの購入手番を使って購入可能だ!
    GM:これが手に入ったらいよいよトリガーシーンに行けます!
    レナード・ナイトレイ:頑張って着せ替えよう
    アメリア・スピリット:いざとなったら潜伏者切っても買っちゃうぞグヘヘ
    GM:ではロイス&購入が可能だ
    レナード・ナイトレイ:はい、ロイス保留して購入!
    ビアンカ・ブラックロウ:こっちも購入!
    レナード・ナイトレイ:3dx+1>=10
    DoubleCross : (3DX10+1>=10) → 9[1,4,9]+1 → 10 → 成功

    GM:ちなみに一着でいいぞい
    アメリア・スピリット:こちらも保留!購入へ!
    ビアンカ・ブラックロウ:完璧!
    GM:おっこれは成功だね
    ビアンカ・ブラックロウ:こっちはダメ元強化素材
    レナード・ナイトレイ:皇子、こちらの御召し物を……
    ビアンカ・ブラックロウ:2dx
    DoubleCross : (2DX10) → 4[4,4] → 4

    アメリア・スピリット:レナードさん凄いぞ!
    ビアンカ・ブラックロウ:ダメ!以上!
    アメリア・スピリット:うーんどうしようかな
    アメリア・スピリット:レナードさん防具欲しい?
    レナード・ナイトレイ:ほしい!
    アメリア・スピリット:アイアイ!
    アメリア・スピリット:じゃあボデマをCIAコネクションで手配するよ
    アメリア・スピリット:5dx+3>=12
    DoubleCross : (5DX10+3>=12) → 10[3,7,7,10,10]+8[1,8]+3 → 21 → 成功

    レナード・ナイトレイ:うわつよい
    アメリア・スピリット:オラッ!レナードさんに譲渡します!UGNボデマを着やがれ!
    ビアンカ・ブラックロウ:さっすがぁ~
    レナード・ナイトレイ:ボデマ装着!次シーンで使えますね
    アメリア・スピリット:ではこちらも以上!

    GM:証拠品も手に入った。そして主教が私邸から動かないことも分かっている。
    GM:後は潜入の手段である。
    GM:CIA筋で手に入ったのはフェニス主教が使用人に着せているデザインのメイド服である。
    フィーディ=キュクロス:「…………どうでしょうか。」
    アメリア・スピリット:「……」いつも表情を変えない彼女が、思わずくらりとよろめく
    レナード・ナイトレイ:「……なんだ、この服は」
    フィーディ=キュクロス:上着もシャツもなく、胸を覆っているのはビキニのような布切れ。

    フィーディ=キュクロス:下半身を覆うのは短すぎるスカート。
    レナード・ナイトレイ:「丈が合ってないだろう、これは……!」

    フィーディ=キュクロス:お辞儀をすれば尻が露わになってしまうほどだ。
    ビアンカ・ブラックロウ:「ぷっふふ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「にゃーははははっ!」
    レナード・ナイトレイ:「お、おい!笑うな!!」
    アメリア・スピリット:「れ……レナード」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ハニーちゃんも王子様もすっごく似合ってるにゃ~!やば!写真撮っていい?」
    ビアンカ・ブラックロウ:カシャカシャ
    ビアンカ・ブラックロウ:答えを聞く前にもう撮っている
    フィーディ=キュクロス:「だ、だめです…撮らないで……」
    ビアンカ・ブラックロウ:「声がちっちゃくて聞こえないにゃ~」
    アメリア・スピリット:「……ビアンカ」小さな声で「後で私にも送ってくれないか」
    レナード・ナイトレイ:「ええい!撮るな撮るな!!」皇子の前に立ってガード
    ビアンカ・ブラックロウ:「お主も悪よのぉ~」
    アメリア・スピリット:「だ、だめだ……こんなの、ンッフフ、フッ」
    アメリア・スピリット:「だ……大丈夫だよ、安心したまえ。きみらのポテンシャルは最高だ」
    フィーディ=キュクロス:「と、ともかく…これで”慈善事業”はちょっと通りませんよね…」
    レナード・ナイトレイ:「顔が割れているからとはいえ、このような格好を皇子にまでさせてしまうとはッ……!」
    フィーディ=キュクロス:ふり、ふりとスカートの丈を確認するように腰を回すたび、
    フィーディ=キュクロス:小ぶりな尻が主張するように揺れる
    ビアンカ・ブラックロウ:「あらら」
    アメリア・スピリット:「……」眼鏡をかけ直す。
    フィーディ=キュクロス:ちらり、と艶やかな女性用の下着も見えただろう。
    ビアンカ・ブラックロウ:「もしかしてクセになっちゃったかにゃ?」
    レナード・ナイトレイ:「そ、そもそも股が……」スカートの布は股間にすら届いていない、エプロンで無理やり隠している形だ
    フィーディ=キュクロス:「え?何がですか……?」
    ビアンカ・ブラックロウ:にやにやと王子の顔を覗き込む
    ビアンカ・ブラックロウ:「王子様が王女様になられても困るし」
    レナード・ナイトレイ:「やめろ、ビアンカ。変な事を吹き込むんじゃあない」
    ビアンカ・ブラックロウ:「あとはちゃちゃっと解決しますかにゃ~」
    アメリア・スピリット:「驚いたな。いい腰の遣い方だ」
    レナード・ナイトレイ:「アメリア!!」
    アメリア・スピリット:「訓練次第じゃマタ・ハリのようにもなれるんじゃないか?」
    アメリア・スピリット:「レナード」
    アメリア・スピリット:「その恰好で凄まれても、説得力がないのを自覚したまえ」
    レナード・ナイトレイ:「ぐ、う……!」
    フィーディ=キュクロス:「そ、そういうのはちょっと……。」
    フィーディ=キュクロス:「それに、」
    フィーディ=キュクロス:「み、皆さんの方が、魅力的だと…思います……」
    アメリア・スピリット:「……」レナードと顔を見合わせる
    ビアンカ・ブラックロウ:「……にゃは!」
    レナード・ナイトレイ:「…………」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ね、今のって誰を口説いたつもりなのかにゃ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「皆さんじゃなくて~、もう一声!王子様~!」
    フィーディ=キュクロス:「えええ!」
    レナード・ナイトレイ:「……そ、其処までにしておけ、ビアンカ」
    レナード・ナイトレイ:「皇子が困っている」
    アメリア・スピリット:「……ほんとに」肩を竦める。「とんだ大物になりそうだなあ、きみは」

    GM:全員登場
    レナード・ナイトレイ:1d10+72
    DoubleCross : (1D10+72) → 6[6]+72 → 78

    アメリア・スピリット:81+1d10
    DoubleCross : (81+1D10) → 81+7[7] → 88

    ビアンカ・ブラックロウ:1d10+69
    DoubleCross : (1D10+69) → 8[8]+69 → 77


    GM:いくつかの準備を経て、作戦は決行された。
    GM:証拠品を電子データにして、国内各新聞社・海外メディアに送る寸前の状態にしておく。
    GM:送信ボタンを握るのはフィーディ。これが用意された刃である。
    GM:その腹を裂いて現れるのは、赤い血か、ドス黒い本性か。
    GM:”グリーン・クリーン社”と書かれたバンに乗り込んだ4人は、
    GM:到着を今か今かと待ちわびている。
    フィーディ=キュクロス:「………。」
    フィーディ=キュクロス:「不正な献金による教会会議の票の操作…」
    フィーディ=キュクロス:「”身寄りのない子供”の出所は”舟渡”に潜む人身売買ブローカー…」
    レナード・ナイトレイ:「教主という立場を利用してやりたい放題ですね、全く……」
    アメリア・スピリット:「これがフェニス=キュクロスの化けの皮の下、という訳だ」
    フィーディ=キュクロス:「こんな人だったなんて…」
    レナード・ナイトレイ:「……おっと」車体が揺れるたびに、同期したように大きな乳房が揺れる
    アメリア・スピリット:「だから、これから正しにいくんだ。データはTor通信を通じて匿名ノードで全世界に発信されるようになっている」
    アメリア・スピリット:「発信元が特定され、敵がきみの正体に辿り着くことはない。フィー、きみが奴の喉元にナイフを突きつけてやるんだ」
    アメリア・スピリット:「……いたッ」レナードの乳房が肘に当たる。
    レナード・ナイトレイ:「す、すまん……抑え込んでいないと何かと邪魔でな……」
    フィーディ=キュクロス:「………。」
    レナード・ナイトレイ:「……しかし、情報戦に強い味方は心強いな」
    ビアンカ・ブラックロウ:「まだ迷ってる?」
    フィーディ=キュクロス:「いえ。」
    フィーディ=キュクロス:「……いえ。」
    フィーディ=キュクロス:「あまり現実感がないからでしょうか。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「……」
    ビアンカ・ブラックロウ:「やめてもいいんだよ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「言ったでしょ、キミらしい選択を」
    ビアンカ・ブラックロウ:「アタシたちはただ、それが見たいだけなんだから」
    フィーディ=キュクロス:「………やめません。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「どうして?」
    ビアンカ・ブラックロウ:「仇を討たなきゃいけないから?」
    フィーディ=キュクロス:「せめて、家族を弔いたいから。」
    アメリア・スピリット:「……」
    ビアンカ・ブラックロウ:「そっか」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ここがキミのけじめなんだね」
    ビアンカ・ブラックロウ:「じゃあ初めよう、ここから」
    フィーディ=キュクロス:「死に様を偽って欲しくないんです。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「キミとアタシたちは、ここからだ」
    レナード・ナイトレイ:「家族を、か……はい」
    レナード・ナイトレイ:「貴方が選んだ道、最後まで付き添いましょう」
    アメリア・スピリット:「なかったことに、したくはないんだね」
    フィーディ=キュクロス:頷く。
    アメリア・スピリット:「――いかにも葬送とは、生者のための儀式だろうね」
    アメリア・スピリット:「いつか」
    アメリア・スピリット:ぽつりと零す。
    アメリア・スピリット:「いつか、全てが夢のように片付いたら」
    アメリア・スピリット:「きみの父上と母上と……家族の墓を作ろう」
    アメリア・スピリット:「約束するよ。これはきっと、本当のことになる」
    アメリア・スピリット:それきり、沈黙する。
    リー・コウ:運転手のリーが車を止める。
    レナード・ナイトレイ:「私も陛下を……いえ、父様達の弔いを、共に」
    レナード・ナイトレイ:そう言って、皇子の手をそっと握る
    フィーディ=キュクロス:その手を握り返す。
    リー・コウ:「着いたぞ。行けというまで顔を出すな。」
    リー・コウ:車を降り、外の守衛と何事か話す。
    リー・コウ:「クリーングリーン社の者です。先日庭の剪定を任されました。はい。」
    リー・コウ:「お屋敷には入りません。少しクレーンを使いますが…」
    リー・コウ:「ご理解いただきありがとうございます」
    GM:車が再び動き始め、屋敷の裏手辺りで止まり、クレーンが伸びる。
    リー・コウ:「行け。」
    リー・コウ:「皇子は最後に壁超えだ。いいな。」
    アメリア・スピリット:「ラジャー。ブリーチ・スタンバイ」
    GM:クレーンを使い、生け垣を越え、
    GM:あらかじめ変装した4人が降りたつ計画だ。
    GM:しかし皇子にとってはかなり高い場所だろう。
    ビアンカ・ブラックロウ:ぐい、と
    ビアンカ・ブラックロウ:王子の体を抱き寄せる
    GM:3人が先に降りて皇子を受け止める必要がある
    フィーディ=キュクロス:「わっ」
    フィーディ=キュクロス:「先にビアンカさんが降りるんじゃ…」
    ビアンカ・ブラックロウ:「こっちの方がまどろっこしくない、でしょ?」
    アメリア・スピリット:「!」ビアンカの意図を察し、レナードの跳躍を補助すべく手を組んで踏み台を作る。
    ビアンカ・ブラックロウ:微笑みかけて
    ビアンカ・ブラックロウ:「しっかり捕まってなよ、王子様、もとい」
    レナード・ナイトレイ:「……任せる。この格好では動きづらい」
    ビアンカ・ブラックロウ:「今夜だけはお姫様、かーにゃっと!」
    ビアンカ・ブラックロウ:た たんっ
    ビアンカ・ブラックロウ:ふわりと、重力を感じさせない軌道で
    フィーディ=キュクロス:「!」
    ビアンカ・ブラックロウ:王子を抱えたまま空中に踊り出す。
    フィーディ=キュクロス:ぎゅ、とビアンカにしがみつく
    ビアンカ・ブラックロウ:「……にゃは」
    ビアンカ・ブラックロウ:鼓動の音を胸元に感じながら
    ビアンカ・ブラックロウ:猫のように着地。
    アメリア・スピリット:こちらも、動きづらいレナードを砲台のように打ち上げる。
    レナード・ナイトレイ:「う、おっ……!」
    フィーディ=キュクロス:「ありがとうございます…」
    ビアンカ・ブラックロウ:「乗り心地は、いかがだったかにゃ?」
    レナード・ナイトレイ:零れそうになる胸を抑えながら飛び上がる
    フィーディ=キュクロス:「怪我一つありません。」
    フィーディ=キュクロス:ふわりと笑う。
    ビアンカ・ブラックロウ:「それは何より」
    ビアンカ・ブラックロウ:「にゃはー!くぁいい~~!」
    ビアンカ・ブラックロウ:笑顔にほおずりほおずり。
    アメリア・スピリット:「おーい、そこ~」≪テレキネシス≫。煙草の煙を、一人だけが登れるエスカレーターのように使う。
    アメリア・スピリット:「騎士サマがもの凄い目で見てるぞ~」
    ビアンカ・ブラックロウ:「え~いいじゃんせっかくだし~」
    レナード・ナイトレイ:「……すでに敵地の真っただ中だ、油断するな」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ハニーちゃんは細かいな~」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ぶーぶー」
    ビアンカ・ブラックロウ:言いながら王子を地面に降ろす
    フィーディ=キュクロス:「では作戦通り潜入しましょう。」
    アメリア・スピリット:生け垣を越え、音もなく着地。「了解」同時に煙草の煙も霧消する。
    レナード・ナイトレイ:「……全く」少しだけ、頬を膨らませて呟く
    フィーディ=キュクロス:「まずはこの通用口から入って、南へ…」
    GM:と、その時。
    GM:   ぶ  わ    っ
    GM:黒い影のような顎がフィーディを飲み込んだ。
    ビアンカ・ブラックロウ:「ッ!」
    レナード・ナイトレイ:「……何ッ?!」
    ビアンカ・ブラックロウ:「王子様!」
    ???:《囚人の鳥籠》
    ビアンカ・ブラックロウ:もう一度、抱き寄せようとして
    アメリア・スピリット:「離れろビアンカ!」一番近くにいたビアンカを引っ張り、影から引き離す。
    ビアンカ・ブラックロウ:「にゃふ!」
    ビアンカ・ブラックロウ:引き戻される。
    ビアンカ・ブラックロウ:「ありがと……くそ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「あったまくるな……離れるタイミングを見計らってたわけだ」
    レナード・ナイトレイ:「フィー!」周りの様子に構いなく、無理やり影へと手を伸ばすも
    レナード・ナイトレイ:届く前に、呑まれて消える
    ビアンカ・ブラックロウ:「つまりはバレバレ、ってことかにゃ」
    ビアンカ・ブラックロウ:刀に手をかけ、鋭い目つきで周囲をにらむ。
    フェニス主教:「いいえ。いつ来るかなど分かりませんでしたよ。」
    フェニス主教:影の中から現れたのは、
    フェニス主教:フェニス主教その人である。
    アメリア・スピリット:「動くな」『キャメル』を突きつける。
    レナード・ナイトレイ:「……貴様、貴様貴様貴様ッ……フェニス……!」
    ビアンカ・ブラックロウ:「出たにゃ悪趣味ヘッド」
    レナード・ナイトレイ:噛み砕きそうなまでに歯ぎしりしながら、届かなかった手を握り締める
    フェニス主教:「この国に居場所をなくし、燻し出せば」
    フェニス主教:「”裏切り者”である私に何らかの攻撃を加えることは予測できるでしょう。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「悪いことしたって自覚はあるんだ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「オジサンみたいなタイプって」
    ビアンカ・ブラックロウ:「割と自己正当化みたいなとこから入るパターンが多いと思ってたけど」
    アメリア・スピリット:「……一応、聞いておこうか。何が望みだい?」
    アメリア・スピリット:「今のきみのその地位は、本当に彼らのような温かい人々を裏切ってまで手に入れる価値があったのかい?」
    フェニス主教:「望みはもう叶いました。」
    フェニス主教:「あとは邪魔者に死んでいただくまでのこと。」
    レナード・ナイトレイ:「……戯言は良い、皇子を何としても返してもらう」
    レナード・ナイトレイ:「……二度と、失って堪るか」
    アメリア・スピリット:「……『望みは叶った』?」
    フェニス主教:私邸の警報が鳴り、
    フェニス主教:対オーヴァード武装した兵たちが君たちを囲む
    ビアンカ・ブラックロウ:「やめときなよ業者さん」
    フェニス主教:「殺せ。死体は地下で溶かせ。」
    フェニス主教:《瞬間退場》
    フェニス主教:影の中に溶けるように消える
    ビアンカ・ブラックロウ:「こりゃもう問答無用ってやつだにゃ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「自分のこと裏切者っていう割に」
    ビアンカ・ブラックロウ:「このヒト全然悪びれてないモン、思ったより気合入った悪党だにゃー」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ま、その方が」
    ビアンカ・ブラックロウ:「分かりやすくて都合がいい」
    ビアンカ・ブラックロウ:兵士たちに相対し、牙剥くように笑う
    レナード・ナイトレイ:「態度から分かる、全てを企んだ貴様を……私は、絶対に許さん」感情をむき出しにしながら、睨む
    レナード・ナイトレイ:「精々胡坐をかいて待っていろ、フェニス……!」
    アメリア・スピリット:「こんな詰まらないところで死ぬなよ。きみには、やって貰わなきゃならないことが色々ある」
    アメリア・スピリット:「ただの陰謀屋じゃあないということか。……仕方がないな」
    アメリア・スピリット:「ビアンカ。信じて貰えないかも知れないが、私は結構きみにも感謝してるんだ」じゃこん、と煙草を装填する
    ビアンカ・ブラックロウ:「急にどしたの?くすぐったいにゃー」
    ビアンカ・ブラックロウ:「言われなくても大丈夫、それと」
    ビアンカ・ブラックロウ:「アタシも業者さんのこと、段々分かってきたんだけど」
    ビアンカ・ブラックロウ:「甘く見てるんじゃなくて、キミって過保護なんだね」
    アメリア・スピリット:「……捨て猫には優しいタチでね」震えるレナードの肩を、そっと叩く。
    ビアンカ・ブラックロウ:「……待ってなよ、王子様」
    ビアンカ・ブラックロウ:「すぐに迎えに行ってあげる」

     フェニス邸:???

    GM:窓のない部屋だ。
    GM:高価な調度品が置かれ、床にはカーペットが敷かれている。
    GM:部屋の中央には大きなキングサイズのベッドが鎮座し、
    GM:四肢をベッドに拘束されたフィーディが横たわっている。
    フィーディ=キュクロス:「フェニス主教。」
    フィーディ=キュクロス:少年はなおも毅然とした態度で、ベッドの傍の男を見上げる。
    フィーディ=キュクロス:「いくら拘束しても、殺しても無駄な事です。」
    フィーディ=キュクロス:「備えが無くあなたの元に来たわけではありません。」
    フィーディ=キュクロス:かちり、と右手に持ったボタンを構える。
    フェニス主教:「……それは?」
    フィーディ=キュクロス:「これを押した瞬間、あなたが今まで行った不正、非人道的行為が全世界に告発されます。」
    フィーディ=キュクロス:「証拠付きで、です。敏いあなたならこれがどんなに”損”かお判りでしょう。」
    フェニス主教:おもむろにフィーディに覆いかぶさるようにベッドの上に乗り、
    フェニス主教:右手のボタンを押させる。
    フィーディ=キュクロス:「!?」
    フィーディ=キュクロス:ここまで冷静だった少年にも、初めて狼狽の色が見える。
    フィーディ=キュクロス:「一体、何を!?」
    フェニス主教:「ぶふ、ふはははははははは!!」
    フェニス主教:「買い被りですよ、皇子。」
    フェニス主教:「私が富や権力や女のためにここまでやったとでも?」
    フェニス主教:「私が欲しかったのはあなたですよ、フィーディ。」
    フィーディ=キュクロス:「………え?」
    フェニス主教:フィーディの胸を覆う布を千切る。
    フェニス主教:「この麗しい貌、人を誘うかのような唇、」
    フェニス主教:「白い肌、白銀の髪に、」
    フェニス主教:「私は惹かれていたのです。」
    フィーディ=キュクロス:「そんな、」
    フィーディ=キュクロス:「そんなことのために僕の家族を!!」
    フェニス主教:「私にとっては全てです!!」
    フェニス主教:「あなたさえ手に入ればもはや権力も名誉も必要ない。」
    フェニス主教:「あなたを撃とうとした兵を見た時は心底肝を冷やしましたよ。」
    フェニス主教:「玉の肌に傷がついてはいけない。」
    フェニス主教:ゴム手袋を嵌め、注射器を取り出す。
    フェニス主教:「大丈夫、ご心配なく。」
    フェニス主教:「苦痛のない方法であなたを私のものとしましょう、フィーディ。」
    フェニス主教:「ともに、天の国へ。」

    GM:ミドル簡易戦闘の開始。
    GM:好きな攻撃技能で攻撃し、
    GM:ダメージが60を越えたらクリアでございます。
    GM:なお、1ラウンドで決められなかった場合、
    GM:PC全員が5d10ダメージを受け
    GM:フィーディの媚……毒の進行値が1加算されます。
    GM:これはクライマックスで重要になって来るので
    GM:覚えておいてください。
    アメリア・スピリット:えっちょっとまってその凄いパラメータ何?
    アメリア・スピリット:完全に理解しました マジで頑張らないと
    GM:勝てばいいんだよ勝てば
    ビアンカ・ブラックロウ:えらいことになってしまった
    レナード・ナイトレイ:ヤバ......
    GM:勝てなくてもちょっと王子が大変になるだけだって
    GM:ではイニシアチブ順に行きましょう
    GM:アメリアさん!
    アメリア・スピリット:はーい!
    アメリア・スピリット:あ、エフェクト使用はありですか?
    GM:もちろんOK!
    アメリア・スピリット:了解!ではマイナーなしで『昇らざる:陽を傾ぐセヴンスター』:≪カスタマイズ≫≪C:モルフェウス≫で攻撃。
    ビアンカ・ブラックロウ:ぶっころせー!
    レナード・ナイトレイ:やれー!
    アメリア・スピリット:9dx7+1
    DoubleCross : (9DX7+1) → 10[4,4,4,5,5,6,7,8,10]+10[5,9,10]+10[3,7]+2[2]+1 → 33

    アメリア・スピリット:うーん ここは
    GM:いい達成値!そのままダメージどうぞ!
    アメリア・スピリット:【潜伏者】使用。達成値に+10します。
    アメリア・スピリット:そういえばエンゲージは同じものとして扱って大丈夫かな?(ショットガンの攻撃力の計算上)
    GM:都合のいいものとして扱ってイイヨ!
    GM:なのでショットガンの攻撃力も上がるし
    GM:同エン不可の攻撃も可能
    アメリア・スピリット:ヤッター!じゃあ同エン扱いでダメージ行きます!
    アメリア・スピリット:5d10+7+6
    DoubleCross : (5D10+7+6) → 26[6,8,2,6,4]+7+6 → 39

    アメリア・スピリット:そこそこまあまあ!
    GM:すげー!
    GM:あと21!
    GM:どんどんいこう
    アメリア・スピリット:88→92
    ビアンカ・ブラックロウ:追撃!
    GM:ビアンカさん!
    ビアンカ・ブラックロウ:マイナーなし!コンセントレイト+コントロールソート!
    ビアンカ・ブラックロウ:6dx7+17
    DoubleCross : (6DX7+17) → 10[2,7,8,10,10,10]+10[1,5,5,6,7]+1[1]+17 → 38

    GM:つ、つよい
    GM:ダメージどうぞ!
    レナード・ナイトレイ:つよい
    アメリア・スピリット:すご!
    GM:あ、後乗せもあればどうぞ
    GM:後乗せというか
    GM:凍てつく刃タイミング
    ビアンカ・ブラックロウ:4d10+9+6
    DoubleCross : (4D10+9+6) → 19[2,2,6,9]+9+6 → 34

    アメリア・スピリット:凍てつく刃要らず
    ビアンカ・ブラックロウ:よゆうっすよ
    GM:いらなかった!
    レナード・ナイトレイ:無しで通りましたね
    GM:その拳は主教に取っておくといい…!
    GM:では無傷で切り抜けました!演出!
    GM:──────
    対オーヴァード部隊:「全隊、油断するな。”アレータ”はしぶといぞ。」
    対オーヴァード部隊:「弾幕を絶やさず交代で掃射せよ!」
    ビアンカ・ブラックロウ:「しぶとい?」
    ビアンカ・ブラックロウ:「そっちの攻撃が当たるかどうかを」
    ビアンカ・ブラックロウ:「まず心配すべきなんだにゃー」
    アメリア・スピリット:「数は12。軽火器8,重火器4。AWF所有」
    アメリア・スピリット:「――うん、余裕そうだ」
    アメリア・スピリット:「ビアンカ、10秒あげよう」
    アメリア・スピリット:「できるかい?」
    ビアンカ・ブラックロウ:「5秒でいいよ」
    アメリア・スピリット:「ンフーフ。重畳」ブルゾンをはだける。弾薬ベルトのように装備された煙草があらわになる。銘柄はセブンスター。
    アメリア・スピリット:装填。射撃。目にも留まらぬ速射(ラピッドファイア
    アメリア・スピリット:たちまち紫煙が広がり、兵士たちを幻惑する。
    アメリア・スピリット:「行くよ、ビアンカ。煙に巻いてやろう」
    対オーヴァード部隊:「赤外線センサーに切り替え!」
    対オーヴァード部隊:動揺しつつもサイトを暗視仕様に切り替える。
    対オーヴァード部隊:しかし、その隙は大きい
    ビアンカ・ブラックロウ:しゅ ぴん
    ビアンカ・ブラックロウ:煙を裂き、装甲の隙間を抜いて
    ビアンカ・ブラックロウ:刃が閃き、急所をとらえる
    ビアンカ・ブラックロウ:「手応えなさすぎて、しっくりこにゃーい」
    ビアンカ・ブラックロウ:「急がないといけないから、文句は我慢しとくかにゃ」
    ビアンカ・ブラックロウ:ぱちん
    対オーヴァード部隊:鞘に刀を治めた瞬間
    対オーヴァード部隊:ドサドサ  ドサ!!
    対オーヴァード部隊:兵たちが一斉に膝から崩れ落ちる。
    アメリア・スピリット:「ンフフ。煙で剣を超振動させたのは、余計なお世話だったかな?」
    アメリア・スピリット:「お嬢様は食いでのある獲物がお好みと見える」
    アメリア・スピリット:満足げに紫煙を吐き出す。
    レナード・ナイトレイ:兵の倒れた道を、よろよろとゾンビのように歩き出す

    レナード・ナイトレイ:「……フィーディ。今、探しに……」
    ビアンカ・ブラックロウ:「おっと」
    ビアンカ・ブラックロウ:「待ちなよハニーちゃん」
    ビアンカ・ブラックロウ:くい、と後襟に指をひっかけて引き戻す
    アメリア・スピリット:「レナード・ナイトレイ。単独行は許可しない」
    アメリア・スピリット:「君が一人で突っ込んで死ねば、王子はこの世にたった一人きりの家族を失うことになる」
    ビアンカ・ブラックロウ:「相手はそれを狙ってる」
    レナード・ナイトレイ:「……邪魔、だ。早く行かないと、私は、私は……ッ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「いつものハニーちゃんなら、こっちが言われる方じゃないかにゃ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「大丈夫」
    ビアンカ・ブラックロウ:「アタシたちのことと、あの子のこと、信じてあげてよ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「一人じゃないよ、ハニーちゃん」
    レナード・ナイトレイ:「……二度、護れなかった」
    ビアンカ・ブラックロウ:「悔しいよね、腹立つよね」
    レナード・ナイトレイ:「一度目は陛下を、二度目はフィーディを、目の前で、どちらも」頭飾りを脱ぎ捨て、髪を解く
    ビアンカ・ブラックロウ:「でもまだここからだ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「殺すつもりなら、最初の不意打ちで王子様を撃ってる」
    ビアンカ・ブラックロウ:「そうじゃないってことは、まだ生きてるってコト」
    ビアンカ・ブラックロウ:「王子様が生きてる限り」
    アメリア・スピリット:「……ゲームは終わっていない」
    ビアンカ・ブラックロウ:「イグザークトリィ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「だから、大丈夫、大丈夫だよ」
    ビアンカ・ブラックロウ:きゅっと、レナードを背中から抱きしめる
    ビアンカ・ブラックロウ:「キミはがんばってる、独りにならないで」
    アメリア・スピリット:「……すまないね。こういう時、ビアンカのように上手い一言でも言えたら良いんだけどさ」こちらも、レナードを前から抱き締める。
    アメリア・スピリット:「私は、何というか、自分から独りになりに行く奴は助けられないと思っているんだ」
    アメリア・スピリット:「でも、きみはそうじゃない。私は王子と同程度には、きみたちのことも…その、大切にしたいと思っている」
    アメリア・スピリット:「だから、良いんだ。自分を傷つけなくても」
    レナード・ナイトレイ:「……違う、違うんだ。」
    レナード・ナイトレイ:「何も守れなかった、なら」
    レナード・ナイトレイ:「私は、私の生きている意味が……レナード、で、ある意味が」
    レナード・ナイトレイ:瞳孔を開きながら、爪を齧り始める
    ビアンカ・ブラックロウ:「しっかりしなよ!!」
    ビアンカ・ブラックロウ:一喝する。
    アメリア・スピリット:「……ビアンカ」
    アメリア・スピリット:「……良いさ。思いっきり言いな」
    ビアンカ・ブラックロウ:「こんなときに自分を見失うなんて、甘ったれてるでしょ!」
    ビアンカ・ブラックロウ:「自信を失って、もうダメだっていうなら」
    ビアンカ・ブラックロウ:「全部見届けてからにしな!」
    ビアンカ・ブラックロウ:「潰れるな!レナード・ナイトレイ!」
    ビアンカ・ブラックロウ:「アンタは王子のなんなんだ!」
    レナード・ナイトレイ:「…………」
    アメリア・スピリット:「良いか。きみが王子に依存してると言うのなら、何も言わない」
    アメリア・スピリット:「けれど、そのザマはなんだよ。ちょっと敵陣にキャスリングされたくらいでぐらつくのか?」
    アメリア・スピリット:「くだらない。堕ちるなら、王子にとことんまで堕ちきってみせろ」
    レナード・ナイトレイ:「……私、は」
    レナード・ナイトレイ:「……レナードという名は、後付けで」
    レナード・ナイトレイ:「私には、何も無かった」
    アメリア・スピリット:「だったらさ。きみが今自信を失って守りたいのは、結局王子じゃなくて自分自身だ。でも、本当はそうじゃないだろ?」
    アメリア・スピリット:「名前を失っても、偽物の名前を持っても、その命をどう使うかと言うことの方が私は重要だと考えている」
    アメリア・スピリット:「きみは結局の所、どうしたいんだ?」
    レナード・ナイトレイ:「……守護者であれと、望まれて、この名を賜った」
    レナード・ナイトレイ:「だけど」
    レナード・ナイトレイ:「……そうだ、私は、結局……フィーディに、私という在り方を守ってもらっていた、だけで」
    レナード・ナイトレイ:「……怖いんだ、また何も無くなってしまうのが、何も無い頃に戻るのが」
    アメリア・スピリット:「……すまない」
    アメリア・スピリット:「きみも、家族を亡くしたんだな。彼と二人きりになってしまったんだ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「そっか」
    ビアンカ・ブラックロウ:「レナードもここからなんだね」
    レナード・ナイトレイ:「……陛下に拾われる前の事は、何も覚えていない」
    レナード・ナイトレイ:「……だから、もう、家族と言えるものは……フィーディしか、残っていない、知らない」
    ビアンカ・ブラックロウ:「キミが本当の騎士になるのは、ここからだ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「王子様を助けて、それを始めよう」
    ビアンカ・ブラックロウ:「手伝わせてよ、アタシたちに」
    アメリア・スピリット:「……そうだよ。何もないだなんて、寂しいこと言うもんじゃない」
    アメリア・スピリット:「私みたいな、良い女が居るのにさ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「だよね」
    ビアンカ・ブラックロウ:微笑みかける
    アメリア・スピリット:「ようやく気付いたかい?」不敵に笑い返して、三人を包み込むようにぎゅっと抱きしめる。
    レナード・ナイトレイ:「……私は、まだ」
    レナード・ナイトレイ:「レナードでいて、いいのか?……そう在ろうとして、許されるのか?」
    ビアンカ・ブラックロウ:「許されるかどうかじゃない」
    ビアンカ・ブラックロウ:「キミがどうしたいかだってば」
    ビアンカ・ブラックロウ:「王子様だって、きっとそういう」
    ビアンカ・ブラックロウ:「だって」
    レナード・ナイトレイ:深く呼吸をして、荒れた息を整え始める
    ビアンカ・ブラックロウ:「王子様はキミのことが大好きなんだから」
    ビアンカ・ブラックロウ:「そうでしょ?」
    アメリア・スピリット:「羨ましいよなあ。私もいつか、メアって呼ばれてみたいよ」くすりと笑う。
    レナード・ナイトレイ:「……ああ、そうか、なら」
    レナード・ナイトレイ:「……私は、レナードで、いなければ」
    アメリア・スピリット:「よし。もう、自分の名前は思い出せたかい?」肩を軽く叩いて立ち上がる。
    アメリア・スピリット:「行くとしよう。このまま足踏みをすれば、また何もなくなってしまうよ。そんなのは嫌だろ?」
    レナード・ナイトレイ:「皇子の隣に居たい、今はただ……それだけだ」
    アメリア・スピリット:「今はそれでいいよ。ビアンカの言った通り、これはきみの旅を始めるための一歩でもあるんだから」
    レナード・ナイトレイ:「……1分、貰っていいか」
    アメリア・スピリット:「オーキ・ドーキ」ひらひら手を振る。
    ビアンカ・ブラックロウ:「いいよ、大丈夫」
    レナード・ナイトレイ:媚びたような服を脱ぎ捨て、準備しておいたスーツへと着替える
    アメリア・スピリット:……彼女が着替えている間に、そっとビアンカに近寄る。
    アメリア・スピリット:「ビアンカ」小さな声で。
    アメリア・スピリット:躊躇ったように視線をさ迷わせて、
    アメリア・スピリット:「ありがとう」それだけを言い、すぐさま離れる。
    ビアンカ・ブラックロウ:「にゃは」
    レナード・ナイトレイ:「待たせた、その……無様なところを見せたな」

    ビアンカ・ブラックロウ:「今のカオ見れただけでも、価値はあったにゃ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「かぁいいところあるじゃん、ハニーちゃーん」
    ビアンカ・ブラックロウ:「そういうのもっと見せていったら、王子様もイチコロではないかにゃ?」
    レナード・ナイトレイ:「その……身分が違う、私と皇子では、な」
    GM:と、その時。
    GM:通信が入る。
    アメリア・スピリット:「!」端末を取り出す。
    リー・コウ:『今しがた主教のデータの送信を確認した。』
    リー・コウ:『これでフェニスは終わりだろうが…』
    リー・コウ:『逆に言えば何の脅しも通用しなくなったと言える。』
    アメリア・スピリット:「え、嘘だろ?無敵モードに入っちゃったってコト?」
    レナード・ナイトレイ:「……つまり、"データを送るような状況に陥った"と」
    リー・コウ:『発信源はその家の地下だ。』
    リー・コウ:『今座標を送る。』
    アメリア・スピリット:「……そういえば、ここの下女さあ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「あ、気付いてた?」
    ビアンカ・ブラックロウ:「みーんなそっくりだよね」
    ビアンカ・ブラックロウ:「王子様に」
    ビアンカ・ブラックロウ:「これって、もしかしてだけどー」
    レナード・ナイトレイ:「……おい、それはまさか」
    レナード・ナイトレイ:「あの変態教主が……!」
    アメリア・スピリット:「……Mr,コウ!予定変更だ!」
    アメリア・スピリット:「プランを”潜入”から”突入”へ!バックアップ任せた」
    リー・コウ:『了解。』
    リー・コウ:『急げよ。時間が経てば経つほど皇子の安全は保証できん。』
    レナード・ナイトレイ:「……待たせたのは私の失態だ、行動で取り返させてもらう」
    アメリア・スピリット:「解ってるって。少しエフェクトを使いすぎた、カバーは任せる」
    ビアンカ・ブラックロウ:「王子様がお姫様にならないうちに」
    ビアンカ・ブラックロウ:「洒落にならなくなってきちゃったにゃー」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ほんっと面白いよ!」
    アメリア・スピリット:「笑い事じゃないって。レナードはその…困るだろ。なあ?」
    レナード・ナイトレイ:「……困る、実に困る」
    レナード・ナイトレイ:「皇子には……フィーディには、その……」
    レナード・ナイトレイ:「私は、男性でいて欲しい」
    ビアンカ・ブラックロウ:「にゃは!どうかーん」
    ビアンカ・ブラックロウ:「みっつの心がひとつになったのにゃー」
    リー・コウ:『アメリア。表で時間を稼いでやる。』
    リー・コウ:『30分で奪還して来い。やれるな?』
    アメリア・スピリット:「やれる?私を誰だと……いや」
    アメリア・スピリット:「私たちを誰だと思ってるんだい?」不敵に笑う。
    リー・コウ:『即席騎士の集まりだろう。』
    リー・コウ:『本物の騎士になって来い。』
    アメリア・スピリット:「バーカ!そういう時はレディーを立てるもんだぜ! そっちこそヘマを打ってモップの角に足ぶつけるなよ、”掃除屋”!」
    アメリア・スピリット:「ちなみに王子に男子で居て欲しいのは私も同感だ!オーヴァー!」端末を着る。
    レナード・ナイトレイ:「……任せておけ、"本物"を見せてやる」
    GM:三人の騎士は、囚われの皇子を救うために駆け出した。

    GM:ロイス&購入!
    GM:最後の購入機会ですぞ!
    ビアンカ・ブラックロウ:っしゃーい
    ビアンカ・ブラックロウ:強化素材かなー
    ビアンカ・ブラックロウ:2dx
    DoubleCross : (2DX10) → 9[7,9] → 9

    アメリア・スピリット:”最優先作戦目標”/フィーディ・キュクロス/○P希望:/N:執着
    "仲間1”/レナード・ナイトレイ/P:羨望/○N:庇護
    "仲間2”/ビアンカ・ブラックロウ/○P:信頼/N:警戒

    ビアンカ・ブラックロウ:無理!以上!
    アメリア・スピリット:それぞれこちらに変更。
    アメリア・スピリット:購入はPDW。
    アメリア・スピリット:5dx+3>=30
    DoubleCross : (5DX10+3>=30) → 6[1,2,4,5,6]+3 → 9 → 失敗

    アメリア・スピリット:うーん どうしようかな……
    レナード・ナイトレイ:ビアンカ・ブラックロウ 〇連帯感/脅威
    アメリア・スピリット 〇連帯感/不審

    レナード・ナイトレイ:購入は~
    レナード・ナイトレイ:PDW狙っちゃお
    アメリア・スピリット:エ~~ッ
    レナード・ナイトレイ:3dx+1
    DoubleCross : (3DX10+1) → 9[1,7,9]+1 → 10

    レナード・ナイトレイ:ぜんぜんだめでした
    アメリア・スピリット:以上!
    GM:では決戦の時!

    GM:クライマックス
    GM:全員登場!
    アメリア・スピリット:92+1d10
    DoubleCross : (92+1D10) → 92+7[7] → 99

    レナード・ナイトレイ:78+1d10
    DoubleCross : (78+1D10) → 78+10[10] → 88

    ビアンカ・ブラックロウ:1d10+82
    DoubleCross : (1D10+82) → 3[3]+82 → 85


     フェニス邸:地下寝室

    GM:扉を破った先にいたのは、
    GM:怪しげな器具をテーブルに並べるフェニス主教と
    GM:ベッドに拘束されたまま荒い息を吐いているフィーディであった。
    ビアンカ・ブラックロウ:「うわっ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「うわっつっちゃった。ヘイ王子様!」
    フィーディ=キュクロス:「あ、う………ビアンカ、さん?」
    レナード・ナイトレイ:「―――皇子!!」
    フィーディ=キュクロス:「レナ……アメリアさんも……」
    ビアンカ・ブラックロウ:「大丈夫かにゃー!主に後ろとか!タマの方とか!」
    アメリア・スピリット:「おいおい。その道具、ヒトに使ったらダメな奴だろ」素早く王子と主教の間に割り込む。
    フェニス主教:「おや。始末できませんでしたか…。」
    レナード・ナイトレイ:「其処までだ、これ以上の狼藉、見逃すわけにはいかん」
    フィーディ=キュクロス:「ごめんなさい………」
    アメリア・スピリット:「キメたらそれこそ『天国』に行くって触れ込みだぜ?天使を動物にしようとでもしてたのかい?」
    アメリア・スピリット:「謝ることはない。基本的に、悪いのは全部この変態だ」
    フィーディ=キュクロス:「彼の目的は、権力でも富でもなく、」
    フィーディ=キュクロス:「僕の身柄だったようです。……対処を誤りました…。」
    アメリア・スピリット:「……ある程度予想はしていたけれど、凄いよな。こんなことあるか?」
    フィーディ=キュクロス:「はぁ……うっ……」
    レナード・ナイトレイ:「……いえ、その状況でここまでよく耐えました」
    ビアンカ・ブラックロウ:「うん、そうだね」
    ビアンカ・ブラックロウ:「びっくりするよね王子様」
    ビアンカ・ブラックロウ:「でもキミのせいじゃないからね!元気だして!」
    ビアンカ・ブラックロウ:「こんなん予想出来たらそいつ頭おかしいにゃ~」
    フェニス主教:「いいえ!皇子のせいですとも!!」
    アメリア・スピリット:「やめろやめろ!おぞましいこと言う気だろ!!」
    レナード・ナイトレイ:「責任を転嫁するな、変態が」
    フェニス主教:「皇子が天使のような、あるいは魔性の美を備えていたから、」
    フェニス主教:「私は皇子のような年端も行かぬ子供にしか興味を向けられなくなったのです。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「もう付け加えることなんもないよ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「一言一句ハニーちゃんに同じ」
    レナード・ナイトレイ:「例え美を見出して讃えようと、お前が手を出していいものではない」
    フィーディ=キュクロス:「………もう一つ、分かったことがあります。」
    フィーディ=キュクロス:「あなたはただの従犯、ですね?フェニス。」
    フェニス主教:「………!」
    フィーディ=キュクロス:「あなたが主犯に近い立場であれば、」
    フィーディ=キュクロス:「僕をよりスムーズに、拘束できたはずです。」
    フィーディ=キュクロス:「そもそも、あんな兵隊を動かす権力もない…。」
    アメリア・スピリット:「確かに、今回の手口は回りくどかったよね。国を一つ動かさずとも、王子を攫って監禁すれば済む話だったんだ」
    フィーディ=キュクロス:「僕の騎士が来た以上、あなたはもう終わりです。」
    フィーディ=キュクロス:「話してください。あなたの背後に誰がいるかを。」
    アメリア・スピリット:「大方……クーデターを手伝う代わりに、王子の身柄を好きにして良い、という取引だったんじゃないか?」銃を向ける。
    レナード・ナイトレイ:「どちらにせよ、売国奴だという事に違いはない」
    フェニス主教:「ぶふ」
    フェニス主教:「うふふふふふふふはははははは!!!」
    アメリア・スピリット:「……」
    フェニス主教:「ええ。ただ計画に乗っただけです。でもそんな奴らもはや関係ありませんよ。」
    フェニス主教:「私の目的は皇子を手に入れること。」
    フェニス主教:「そして皇子の花嫁となるにふさわしい存在になること。」
    フェニス主教:強烈なプレッシャーがフェニスから放たれる。
    フェニス主教:下半身が赤い頭を持つ無数の蛇と化し、
    フェニス主教:その口からどす黒い瘴気を放っている。
    ビアンカ・ブラックロウ:「ふーん」
    ビアンカ・ブラックロウ:「それならもう」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ここについてはアタシたちが口を挟む問題とは違うにゃ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「王子様」
    ビアンカ・ブラックロウ:「キミはあの人のこと、どう思ってるの?」
    ビアンカ・ブラックロウ:「言ってあげなきゃ、諦めつかないよ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「向こうだって真剣なみたいだしね」
    アメリア・スピリット:「まあ、そういうことだ。私たちは『君についていく』と決めたんだし」
    フィーディ=キュクロス:「当然、お断りします。」
    レナード・ナイトレイ:「……だ、そうだ。フェニス」
    レナード・ナイトレイ:「貴様は皇子には何も相応しくない」
    アメリア・スピリット:「そういうわけだ!悪いね!」ブルゾンをはだけ、ガンベルトの煙草を装填する。
    アメリア・スピリット:「ついでに言えば、ここには二人も伴侶候補が居る!残念ながらきみの出る幕はない!」
    フィーディ=キュクロス:「父を殺した男など、願い下───」
    フェニス主教:  カ プ   ッ
    フィーディ=キュクロス:「う、あっ…………!?」
    レナード・ナイトレイ:「貴様ッ……!」
    レナード・ナイトレイ:「その汚らわしい蛇を離せ!」
    フェニス主教:「蛇の一匹を──」
    フェニス主教:「既にベッドに潜ませていました。」
    アメリア・スピリット:「……”何か”打ち込んだね?」
    フェニス主教:「考えを改める薬ですよ。」
    アメリア・スピリット:「Fuck」毒づく。
    フェニス主教:「薬が体を巡ればきっと、私のことを伴侶と認めるでしょう。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「……そっか」
    ビアンカ・ブラックロウ:「キミはアタシたちが大好きな人の」
    ビアンカ・ブラックロウ:「本当の気持ちまで踏みにじるわけだ」
    レナード・ナイトレイ:「……最早告解の機会も認めん」
    レナード・ナイトレイ:「フェニス、貴様はここで処断する」
    フィーディ=キュクロス:「……………」
    フィーディ=キュクロス:「許せ、ない。」
    アメリア・スピリット:「!……フィー」
    フィーディ=キュクロス:「あなたは、僕の家族の死に様を穢した」
    フィーディ=キュクロス:「その上、僕の心まで穢すのか……」
    ビアンカ・ブラックロウ:「王子様」
    ビアンカ・ブラックロウ:「命令をちょうだい、今君がしたいことを」
    ビアンカ・ブラックロウ:「それはきっと」
    ビアンカ・ブラックロウ:「アタシたちのしたいことだ」
    アメリア・スピリット:「そうすれば、私達は動ける」
    フェニス主教:「皇子、あなたを愛するが故なのです。」
    フェニス主教:「あなたを我が物にするため、私は幾年も準備を重ねたのです。」
    フェニス主教:「我が愛をどうか受け取ってください。」
    レナード・ナイトレイ:「……ご命令を、我が主」
    アメリア・スピリット:「自分の心のままに、何のしがらみなく、一番望むことが出来る」
    レナード・ナイトレイ:「最早フェニスの暴虐は見るまでも無い、ですが」
    レナード・ナイトレイ:「……ええ、皇子の……フィーディの言葉があれば、きっと」
    レナード・ナイトレイ:「……私はより強く、貴方の騎士で居られます」
    フィーディ=キュクロス:ぎ、ぎ…………
    フィーディ=キュクロス:手錠と足錠が薬品で溶かされたように腐食し、
    フィーディ=キュクロス:   ぱ  き ぃ    ん
    フィーディ=キュクロス:完全に外れた。
    フェニス主教:「なにっ!?」
    フィーディ=キュクロス:「レナード、ビアンカ、アメリア。」
    フィーディ=キュクロス:「どうか、力を貸してください。」
    フィーディ=キュクロス:「逆賊を誅する剣となってください。」
    フィーディ=キュクロス:背中の入れ墨が、
    フィーディ=キュクロス:本物の翼となって開かれ、
    フィーディ=キュクロス:地下室に涼やかな風が吹いた
    フェニス主教:「まさか、本物の」
    フェニス主教:「天使……!?」
    アメリア・スピリット:「オーキ・ドーキ。アメリア・スピリット、指令を受諾したぜ」微笑む。
    レナード・ナイトレイ:「Yes, Your Highness」
    ビアンカ・ブラックロウ:「オーライ、王子様」

    GM:戦闘開始
    GM:それでは衝動判定から。
    GM:難易度は9!
    レナード・ナイトレイ:5dx+3>=9
    DoubleCross : (5DX10+3>=9) → 9[2,3,3,9,9]+3 → 12 → 成功

    アメリア・スピリット:3dx>=9
    DoubleCross : (3DX10>=9) → 7[3,7,7] → 7 → 失敗

    アメリア・スピリット:ギャッ!
    アメリア・スピリット:暴走!
    ビアンカ・ブラックロウ:7dx+2
    DoubleCross : (7DX10+2) → 8[1,4,6,6,7,8,8]+2 → 10

    ビアンカ・ブラックロウ:あぶねっ
    ビアンカ・ブラックロウ:85+2d10
    DoubleCross : (85+2D10) → 85+5[4,1] → 90

    GM:あ
    GM:皇子の衣装効果使えるよ
    ビアンカ・ブラックロウ:もういっこふれる!
    GM:いや
    GM:メイド服の効果は
    GM:判定達成値に+3です
    GM:1ラウンド1回
    レナード・ナイトレイ:あっそうだった つよい
    アメリア・スピリット:あっそうじゃん!+3しても大丈夫?
    GM:ちなみに今は戦闘ラウンドには数えないよ~
    アメリア・スピリット:使いたい放題というわけね
    アメリア・スピリット:じゃあ王子のメイド服の効果で意志判定に+3します。達成値12で衝動判定成功。
    アメリア・スピリット:で、侵蝕age
    レナード・ナイトレイ:2d10+88
    DoubleCross : (2D10+88) → 2[1,1]+88 → 90

    アメリア・スピリット:99+2d10
    DoubleCross : (99+2D10) → 99+14[6,8] → 113

    GM:!?
    アメリア・スピリット:ヒエ~~~ッ
    レナード・ナイトレイ:星5引けるで
    ビアンカ・ブラックロウ:つええ
    GM:ではエンゲージはこちら!
    (フェニス主教[11])
        │
      (5m)
        │
    (アメリア[9]、ビアンカ[7]、レナード[5])
    GM:そして戦闘前にNPCカードのご紹介タイム
    ビアンカ・ブラックロウ:ヤッター!
    アメリア・スピリット:ヨシ!
    レナード・ナイトレイ:mumu!
    ・NPCカード ”天使の施し”
    効果1:メジャーアクションの直前に使用可能。
    攻撃判定の判定ダイス+4、攻撃力に+5する。1ラウンド1回。
    効果2:判定後に使用可能。
    判定達成値に+12する。1ラウンド1回。
    GM:要は《戦乙女の導き》と《夢の雫》ですね
    ビアンカ・ブラックロウ:禁止カードだ
    レナード・ナイトレイ:つよい~~
    アメリア・スピリット:やっぱり乙女じゃないか
    GM:それではセットアップ!
    ビアンカ・ブラックロウ:なし!
    アメリア・スピリット:そんなモノ…ウチには無いよ…
    レナード・ナイトレイ:なし!
    フェニス主教:《血色の花嫁》対象はフィーディ。HPを消費を肩代わりする。
    フェニス主教:フィーディのHPは24。HPをすべて消費した時、《Eロイス:飢えの淵》でフェニスの体内に取り込まれる。
    アメリア・スピリット:!?
    レナード・ナイトレイ:?!
    ビアンカ・ブラックロウ:うげええ
    ビアンカ・ブラックロウ:拒否しろ!拒否!
    フェニス主教:ちなみに毒によって拒否はさせません。
    ビアンカ・ブラックロウ:www
    レナード・ナイトレイ:この野郎~~~
    アメリア・スピリット:鋼の意思
    フェニス主教:《治らずの病》相当デスネ
    フェニス主教:《Eロイス:唯我独尊》《ブラッドコート》《螺旋の悪魔》
    フェニス主教:HP10消費、ガード値+10、攻撃力+15、暴走
    フェニス主教:フィーディのHP24→14
    フェニス主教:ちなみに飢餓の変異暴走です。
    フェニス主教:「やはり」
    ビアンカ・ブラックロウ:お、王子の命が吸われていきます
    フェニス主教:「やはりこの身体になったのは正解だった!」
    フィーディ=キュクロス:天使のはばたきを阻むように、
    フィーディ=キュクロス:無数の蛇が体を這い回り、自由を奪う。
    フィーディ=キュクロス:「くっ……!」
    ビアンカ・ブラックロウ:「うわっ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「うわっつっちゃった!王子様、大丈夫!?」
    フェニス主教:「私も天使となったのです。」
    アメリア・スピリット:「うわって言うな!笑い事じゃないぞこれ!」
    レナード・ナイトレイ:「奴の攻撃は私が払う!ビアンカとアメリアは撃破を急いでくれ!」
    フェニス主教:「人為的に”アレータ”となる施術…。」
    フェニス主教:「それが”人造天使”。」
    アメリア・スピリット:「ラジャー。レナードと同じ”取り込む”タイプだ。恐らく衝動が飢餓のブラム=ストーカー……」
    アメリア・スピリット:「……人造的に”アレータ”を?」
    ”コカビエル”:「我が名は”コカビエル”。」
    ”コカビエル”:「どうぞお見知りおきを。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「気になる話はところどころあるけれどー」
    ビアンカ・ブラックロウ:「とりあえずアレを野放しにしとくのは」
    ビアンカ・ブラックロウ:「天使サマへの名誉棄損だにゃ!!」
    アメリア・スピリット:「同感だね。そのザマで天使の名すら穢すかよ」
    レナード・ナイトレイ:「ハ、貴様は天使にも堕天使にも成れてやしない」
    レナード・ナイトレイ:「精々が地の底の悪鬼だろう、潔く祓われろ」
    ”コカビエル”:「三騎士も自身を殺した者の名を覚えておきたいでしょうし、」
    ”コカビエル”:「フィーディにとっては愛する花嫁の名となることでしょうから。」
    フィーディ=キュクロス:「………っ!」
    GM:ではイニシアチブ順に
    GM:コカビエルのターンから。
    アメリア・スピリット:こいや!!
    ”コカビエル”:マイナーで《原初の青:戦闘本能》ダイス減少効果を受けない。
    ”コカビエル”:メジャーで《飢えし影》《紅の刃》《血の宴》
    ”コカビエル”:PCのエンゲージを攻撃!
    ”コカビエル”:14dx7+4
    DoubleCross : (14DX7+4) → 10[2,2,2,2,4,6,6,7,7,8,8,8,9,10]+5[1,3,3,3,4,4,5]+4 → 19

    ビアンカ・ブラックロウ:おっとお
    レナード・ナイトレイ:ふむ
    ビアンカ・ブラックロウ:やっちゃうかな~
    アメリア・スピリット:おやおや~?
    ”コカビエル”:しょ、ショボ・・・・・・
    レナード・ナイトレイ:孤独の魔眼があるよ
    ビアンカ・ブラックロウ:いいね~
    ビアンカ・ブラックロウ:あ、いや
    ビアンカ・ブラックロウ:多分躱せるから
    ビアンカ・ブラックロウ:孤独の魔眼温存できる!
    アメリア・スピリット:先リアクション見てから
    ビアンカ・ブラックロウ:普通にアメリアさんカバーするだけで大丈夫のはず
    ビアンカ・ブラックロウ:ゲットダウン!
    レナード・ナイトレイ:あ、孤独判定前じゃん
    アメリア・スピリット:こっちも普通にドッジして駄目そうだったら庇って貰おうかな
    GM:孤独の魔眼は判定前よ~
    ビアンカ・ブラックロウ:5dx+17
    DoubleCross : (5DX10+17) → 9[3,4,6,7,9]+17 → 26

    ビアンカ・ブラックロウ:おらっ
    ”コカビエル”:《ストレイトブラッド》
    ビアンカ・ブラックロウ:あ、違うまちがえた
    ”コカビエル”:判定達成値を-10する。ブラッドコートの効果終了。
    GM:あ、まじ?
    ビアンカ・ブラックロウ:4dx+17
    DoubleCross : (4DX10+17) → 6[1,2,3,6]+17 → 23

    ビアンカ・ブラックロウ:げぇーだいぶ下がった
    GM:どっちみちストレイトブラッドだなあ
    アメリア・スピリット:≪妖精の手≫!
    ビアンカ・ブラックロウ:やりい!
    GM:マジかよ!
    ビアンカ・ブラックロウ:アメリアさんありがとー!
    アメリア・スピリット:27から再回転どうぞ!
    ビアンカ・ブラックロウ:1dx+27
    DoubleCross : (1DX10+27) → 6[6]+27 → 33

    ビアンカ・ブラックロウ:いい感じ!
    アメリア・スピリット:よっしゃー!俺達最強コンビ!
    GM:減らしても23…これは避けたね!
    アメリア・スピリット:113→117
    レナード・ナイトレイ:こちらはガード、氷盾に氷雪の守護
    ”コカビエル”:しかもガード値減っちまったじゃねーか!
    ”コカビエル”:なんてことしやがる!
    アメリア・スピリット:じゃあこっちも一応ドッジ。ひょっとしたら避けられるかも
    アメリア・スピリット:4dx+1>=19
    DoubleCross : (4DX10+1>=19) → 9[2,3,6,9]+1 → 10 → 失敗

    アメリア・スピリット:ダメ!これは庇って貰おう!
    GM:カバーリングはするかい?
    レナード・ナイトレイ:炎陣でカバー!
    GM:ダメージ出しますよ!
    ”コカビエル”:2d10+7+15
    DoubleCross : (2D10+7+15) → 11[4,7]+7+15 → 33

    レナード・ナイトレイ:ガード値はダイスか、えーと
    アメリア・スピリット:サンキューレナさん!
    GM:あ、氷盾と氷雪の適用順だけど
    GM:実ダメージから装甲とガード値をまず引いて
    GM:カバーリングしたのでそれを二倍したうえで
    GM:氷雪の守護のダメージ軽減が入ります
    レナード・ナイトレイ:は~い
    レナード・ナイトレイ:ガード値が21、装甲が8
    レナード・ナイトレイ:4点が倍で8
    レナード・ナイトレイ:8-4d10
    DoubleCross : (8-4D10) → 8-15[8,2,3,2] → -7

    レナード・ナイトレイ:ノーダメです
    GM:Oh……
    GM:では演出!
    GM:あ、侵蝕増加を忘れずに
    レナード・ナイトレイ:侵蝕は7増加して97!
    ビアンカ・ブラックロウ:92!
    アメリア・スピリット:宣言通り117!
    GM:くっそーこいつら硬いな…!
    ”コカビエル”:下半身を覆う無数の赤い頭の蛇が、
    ”コカビエル”:放射線状に展開し、
    ”コカビエル”:群れを成して君たちを襲う!
    ビアンカ・ブラックロウ:「ふっ、よっと」
    ビアンカ・ブラックロウ:「いいね、この切れ味にも慣れてきた!」
    ビアンカ・ブラックロウ:そのすべてがビアンカに届くよりも速く
    ビアンカ・ブラックロウ:ことごとく切り落とされ、地面に落ちる。
    アメリア・スピリット:「レナ!」後ろに素早く回る。
    レナード・ナイトレイ:「―――任せろ!」
    レナード・ナイトレイ:光の如く、アメリアの前に出る
    ”コカビエル”:「全てが致死の毒を持つ蛇です。逃れられまいっ!」
    アメリア・スピリット:「ビアンカなら避けられるさ。そうでなくても、避けさせる」
    アメリア・スピリット:彼女の背後に迫っていた蛇の一匹が、煙の手に潰される!
    ビアンカ・ブラックロウ:「にゃは!ホントに心配性だにゃ~、そっちにも行ってるよ!」
    レナード・ナイトレイ:「……ああ、そしていくら致命の毒であっても」
    レナード・ナイトレイ:正面から全身が蛇に噛みつかれる、様に見えた
    レナード・ナイトレイ:しかして、その全てが身体に届く直前に、マイナス方向のエネルギーを受けて停止している
    レナード・ナイトレイ:「届かなければ意味はない、だろう?」
    ”コカビエル”:「くぅ……!」
    ”コカビエル”:《夜魔の領域》未行動になる。行動値0に。
    GM:では次、アメリアさん
    アメリア・スピリット:シャイ!
    アメリア・スピリット:では、マイナーで戦闘移動。フェニス司教にエンゲージ。
    アメリア・スピリット:メジャー。
    アメリア・スピリット:『昇らざる:陽を傾ぐセヴンスター』:≪カスタマイズ≫+≪C:モルフェウス≫
    アメリア・スピリット:対象は司教!
    アメリア・スピリット:何もなければ判定いきます!
    GM:いいよ!
    アメリア・スピリット:12dx7+1
    DoubleCross : (12DX7+1) → 10[2,4,4,4,5,5,5,6,6,7,8,10]+10[5,7,9]+3[2,3]+1 → 24

    アメリア・スピリット:潜伏者発動!達成値34に!
    ”コカビエル”:ストレイトブラッドは使っちゃたしなあ
    ”コカビエル”:げええ!
    ”コカビエル”:ガード!
    アメリア・スピリット:ダメージ行くぜッ
    アメリア・スピリット:4d10+7+8
    DoubleCross : (4D10+7+8) → 15[1,6,2,6]+7+8 → 30

    アメリア・スピリット:諸々有効!
    ビアンカ・ブラックロウ:いい感じ
    レナード・ナイトレイ:オラッ死ねっ!
    ”コカビエル”:《原初の灰:異形の捕食者》
    ”コカビエル”:ダメージ-5D、減らしたダメージ分だけ攻撃力上昇。
    アメリア・スピリット:ゲッ~~~
    ビアンカ・ブラックロウ:ひえ~
    レナード・ナイトレイ:くそ~~~
    ”コカビエル”:30-5d10
    DoubleCross : (30-5D10) → 30-29[5,5,3,9,7] → 1

    ビアンカ・ブラックロウ:やる気ありすぎ
    レナード・ナイトレイ:めっちゃ軽減するじゃん
    アメリア・スピリット:オギャオギャ
    ”コカビエル”:ふ、1ダメージ。そしてガード値6で無傷よ
    アメリア・スピリット:Fuck you...
    ”コカビエル”:そして攻撃力はここから+29だ!
    レナード・ナイトレイ:高すぎ!
    アメリア・スピリット:クソ~~~ッ 演出行きます!
    GM:どうぞ!
    アメリア・スピリット:「心配もするさ」手の内で『キャメル』を鋭く旋回させる。そのまま、ビアンカが切り払った蛇の海を縫い
    アメリア・スピリット:スライディングしながら、煙の弾丸を乱射する。
    アメリア・スピリット:脳幹、肺、触手基部、肝臓。いずれもOVにとっての急所を狙った、ダブルオー・バックサイズの紫煙質量弾による
    アメリア・スピリット:致命となる射撃だ。少なくとも再生による隙を作ることは出来るだろう――そう読んでいた。
    ”コカビエル”:「ぶふ」
    ”コカビエル”:弾丸は確かに着弾した。
    ”コカビエル”:しかし───
    ”コカビエル”:その弾丸はカソックコートを傷つけるにとどまった。
    ”コカビエル”:カソックコートの下に隠れていたのは、肥満した腹のような、隆起した腫瘍のような、
    ”コカビエル”:皺のある大きな袋のような臓器。
    アメリア・スピリット:「おいおい。レディーに向かって何てもの見せるんだよ」
    レナード・ナイトレイ:「……化け物が、その形で天使と言い張るか」
    ビアンカ・ブラックロウ:「そろそろレーティングに抵触するんじゃないかにゃ~」
    ”コカビエル”:飢餓のジャームは”捕食”に長けた習性をもつことが多い。
    ”コカビエル”:これは単なる胃ではなく、
    ”コカビエル”:向けられた衝撃やエネルギーを蓄えるための消化器官。
    ”コカビエル”:「ここからは」
    ”コカビエル”:「先ほどのように優しくは出来ない。」
    アメリア・スピリット:「運動エネルギーを食ったのか。わざと攻撃の手を緩めたのはそのためかい?味なことするね」
    アメリア・スピリット:「レナード、悪いね。次の攻撃は少しきつくなるかも」
    レナード・ナイトレイ:「……いや、大丈夫だ」
    ”コカビエル”:「我が蛇によって無惨に殺して差し上げましょう。」
    レナード・ナイトレイ:「あの程度、何度だって止めて見せる」
    ”コカビエル”:「その方が我が花嫁も諦めがつくでしょう。」
    フィーディ=キュクロス:「………殺してから言ってください。」
    GM:では次、ビアンカさん!
    ビアンカ・ブラックロウ:おっしゃあ!
    ビアンカ・ブラックロウ:マイナーで接敵
    (コカビエル[11]、ビアンカ[7])
        │
      (5m)
        │
    (アメリア[9]、レナード[5])
    ビアンカ・ブラックロウ:メジャーでコンセ+コントロールソート+MAXボルテージ
    ビアンカ・ブラックロウ:6dx7+17
    DoubleCross : (6DX7+17) → 10[1,1,3,5,5,9]+1[1]+17 → 28

    ビアンカ・ブラックロウ:くらいやがれ!
    ”コカビエル”:ちい、ガード
    アメリア・スピリット:≪妖精の手≫!
    ビアンカ・ブラックロウ:よっしゃあ!
    レナード・ナイトレイ:皇子のバフも使っちゃう?
    アメリア・スピリット:ここはぶち込んだ方が良いと思う!
    レナード・ナイトレイ:あ、あと凍てつく刃!
    ビアンカ・ブラックロウ:1dx7+37
    DoubleCross : (1DX7+37) → 6[6]+37 → 43

    ビアンカ・ブラックロウ:もらおう!
    レナード・ナイトレイ:1d10+12持っていきな!
    ”コカビエル”:ガードして
    ”コカビエル”:《自動触手》ビアンカさんに15ダメージ
    ビアンカ・ブラックロウ:王子も使って達成値55!
    ビアンカ・ブラックロウ:こんにゃろ!
    ビアンカ・ブラックロウ:6d10+1d10+9+8+10
    DoubleCross : (6D10+1D10+9+8+10) → 40[7,10,7,7,3,6]+1[1]+9+8+10 → 68

    アメリア・スピリット:待った!
    ”コカビエル”:ウゲーッ!?
    ”コカビエル”:まさかアレか!
    ビアンカ・ブラックロウ:あ、さらに+12
    ビアンカ・ブラックロウ:80だ!
    ビアンカ・ブラックロウ:おおっ
    アメリア・スピリット:『舞躍らず:首吊りのランバージャック』:≪力の霊水≫
    ビアンカ・ブラックロウ:よっしゃあ!
    アメリア・スピリット:ダメージに+5dしな!
    GM:力の法則ね
    ビアンカ・ブラックロウ:80+5d10
    DoubleCross : (80+5D10) → 80+24[5,2,6,7,4] → 104

    GM:アメリアさんオルクスだから
    ビアンカ・ブラックロウ:おらーっ
    アメリア・スピリット:はい…法則です…
    ビアンカ・ブラックロウ:3けたじゃー!
    ”コカビエル”:そして…マジ!?
    レナード・ナイトレイ:侵蝕はこれで100!
    ”コカビエル”:ガード値6で…98喰らいます…
    アメリア・スピリット:121→129
    アメリア・スピリット:やったぜ。
    ”コカビエル”:madaikiteruze
    ”コカビエル”:まだいきてるぜ!
    アメリア・スピリット:ゲーッ固い!
    ビアンカ・ブラックロウ:やりおる
    GM:固いんだよ。皇子が目の前にいるし
    GM:固くなっちゃう
    ビアンカ・ブラックロウ:黙ってて!
    GM:では演出どーぞ!
    アメリア・スピリット:「フィー。ビアンカの攻撃を当てたい」
    アメリア・スピリット:「力を貸してくれ」先程の煙草より太い、葉巻を取り出す。
    フィーディ=キュクロス:「はい。」
    フィーディ=キュクロス:す、とビアンカを指差す。
    アメリア・スピリット:「……大丈夫だ。集中しろ」王子の手を取るように後ろから抱きすくめ、煙を室内に充填させていく。
    フィーディ=キュクロス:それだけで、まるで王の命令を受けたように、
    フィーディ=キュクロス:ビアンカの背に翼が生まれ、
    フィーディ=キュクロス:動きを軽くする。
    アメリア・スピリット:「頼むぜ、王様」ば ちちちちちッ
    アメリア・スピリット:充満した煙が突如質量化し、一瞬だけフェニスを拘束する。
    アメリア・スピリット:「私達に夢を見せてくれ」
    アメリア・スピリット:……散発的な運動エネルギーでは、吸収されるだけだ。だが、彼女の速度ならあるいは。
    ”コカビエル”:「くかっ!!?」
    ”コカビエル”:いかに頭は無数にあれど、蛇の根元は一点である。
    ”コカビエル”:そこを煙で絞り上げられ、動きが止まる。
    レナード・ナイトレイ:「さて、準備はいいか―――せっかくの天使の翼だ」
    レナード・ナイトレイ:「飛ばすぞ、ビアンカ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「オーライ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ここまでお膳立てされたんなら」
    ビアンカ・ブラックロウ:「キメてみせなきゃ、かっこ悪いにゃあ」
    レナード・ナイトレイ:背中に拳を当てる、強烈なプラス方向へのエネルギーを限界まで収縮させながら
    ビアンカ・ブラックロウ:腰だめに、重心を低く落とし
    ビアンカ・ブラックロウ:刀の束に手をかける。
    ビアンカ・ブラックロウ:東洋剣術における、居合の姿勢。
    ビアンカ・ブラックロウ:「いつでもどうぞ、ハニーちゃん!」
    レナード・ナイトレイ:「―――行け!」解き放つ、強烈な出力が背中で爆発する
    レナード・ナイトレイ:皇子が与えたその翼へと一際大きく、前に進むプラスのベクトルを与える
    ビアンカ・ブラックロウ:重力から解き放たれ、弾丸のように
    ビアンカ・ブラックロウ:鋭角の軌道で宙に躍り出る。
    ビアンカ・ブラックロウ:(ここだ)
    ビアンカ・ブラックロウ:ひゅ うっ
    ビアンカ・ブラックロウ:音速の世界の中で、天使の羽が猛禽のように風を切り
    ビアンカ・ブラックロウ:その直進運動に絶妙の『ひねり』を加える
    ビアンカ・ブラックロウ:「にゃは」
    ビアンカ・ブラックロウ:くるりと宙を舞い、猫のように音もなく着地。
    ビアンカ・ブラックロウ:その場の誰もが、その刃を影さえも見ない。
    ビアンカ・ブラックロウ:――しかし。
    ビアンカ・ブラックロウ:「此れ飯綱の奔るが如く、一刀を以て荼毘に伏す」
    ビアンカ・ブラックロウ:「なーんちゃって、にゃ」
    ビアンカ・ブラックロウ:ぱちり。
    ビアンカ・ブラックロウ:ざざざざざっ! ばしゅっ!!
    ビアンカ・ブラックロウ:無数の剣閃が、全く同時に巨怪の全身を切り裂いた。
    ”コカビエル”:「う…あ……ぎいやああああああああッ!!?」
    ”コカビエル”:しかし、巨怪はなおも立っている。
    ビアンカ・ブラックロウ:「ごめんごめん、悪趣味ヘアーをカットしてあげようと思ったんだけど」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ちょっぴり手が滑っちゃったみたいだにゃ~」
    ”コカビエル”:「き、さまら…!!」
    ”コカビエル”:「この私が…フィーディの傍にふさわしい…」
    ”コカビエル”:「ふさわしくなったはずなのに……!」
    アメリア・スピリット:「御見事。まるでサムライだ」肩を竦める。
    レナード・ナイトレイ:「もう一息だ!最後まで気を抜くな!」
    ビアンカ・ブラックロウ:「それを決めるのはキミじゃないよ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「キミは誰の声を聴いてるの?」
    ビアンカ・ブラックロウ:「キミの目には」
    ビアンカ・ブラックロウ:「一体だれが、映っているのかにゃ?」
    ”コカビエル”:「黙れェ!!」
    ”コカビエル”:ビアンカの足首に痛みが走る。
    ビアンカ・ブラックロウ:「う”にゃー!?」
    ビアンカ・ブラックロウ:「なにこれ、いった!」
    アメリア・スピリット:「ビアンカ!」
    ”コカビエル”:いかに素早く、タイミングの分からない攻撃といえど、自動的に迎撃する兵装があれば、
    ”コカビエル”:反撃も不可能ではない。
    ”コカビエル”:フェニスが君たちをおびき寄せるのに用いた策と同じである。
    ”コカビエル”:「私が求めているのはフィーディの美しさ。」
    ”コカビエル”:「その声で私に愛を囁き、その肌を捧げてくれるのなら、」
    ”コカビエル”:「手段など問わぬわ!」
    ビアンカ・ブラックロウ:「いった~~~!……けど」
    ビアンカ・ブラックロウ:「いいね、根性のあるやつはいい」
    ビアンカ・ブラックロウ:「勃てなくなるまで、すりおろしてあげる」
    ビアンカ・ブラックロウ:刀を血振りし、再び構えを取る
    アメリア・スピリット:「……きみが、フィーの中にあるものをもっと見ようとすれば」
    アメリア・スピリット:「結果は違っていたかも知れないんだけどね」こちらも、並び立つように銃を構える。
    GM:では夜魔の領域で手番の増えたコカビエルのターン
    ”コカビエル”:マイナーで《原初の青:戦闘本能》ダイス減少効果を受けない。
    ”コカビエル”:メジャーで《飢えし影》《紅の刃》《血の宴》
    GM:うそ
    GM:レナードさんの手番があったわ
    GM:どうする!
    レナード・ナイトレイ:カバーするために近付きますか
    レナード・ナイトレイ:戦闘移動して
    レナード・ナイトレイ:エンゲージ!
    レナード・ナイトレイ:ワンチャンジュラルミンシールドで殴ります
    レナード・ナイトレイ:皇子バフ使ってないのあったし貰おうかな
    レナード・ナイトレイ:もしかしたら当たるかも!
    アメリア・スピリット:頑張れ~!
    レナード・ナイトレイ:効果1を使用!
    GM:よっしゃカモン!
    ビアンカ・ブラックロウ:いけー!
    ビアンカ・ブラックロウ:愛情パンチ!
    レナード・ナイトレイ:10dx-2
    DoubleCross : (10DX10-2) → 9[1,1,1,1,3,4,4,5,6,9]-2 → 7

    レナード・ナイトレイ:まわらね~~~
    レナード・ナイトレイ:1多すぎでしょ!
    ”コカビエル”:いけるかも
    ”コカビエル”:ドッジ!飢餓暴走で判定ダイス-5!
    ”コカビエル”:1dx
    DoubleCross : (1DX10) → 8[8] → 8

    ”コカビエル”:ふはは
    レナード・ナイトレイ:+3って
    レナード・ナイトレイ:このラウンド使ってましたっけ?
    アメリア・スピリット:まだ使ってないよ!
    GM:使ってない…はず!
    レナード・ナイトレイ:10にします、うおお
    アメリア・スピリット:王子のエッチな踊りでやる気を出してくれ!
    レナード・ナイトレイ:命中だ~~~
    GM:ダメージどうぞ!
    レナード・ナイトレイ:2d10+7
    DoubleCross : (2D10+7) → 9[2,7]+7 → 16

    レナード・ナイトレイ:立ち絵が
    レナード・ナイトレイ:諸々有効!
    アメリア・スピリット:行け~~
    GM:まだ立ってるぜ!
    GM:主教の手番!
    ”コカビエル”:マイナーで《原初の青:戦闘本能》ダイス減少効果を受けない。
    ”コカビエル”:メジャーで《飢えし影》《紅の刃》《血の宴》
    ”コカビエル”:14dx7+4
    DoubleCross : (14DX7+4) → 10[2,2,2,7,7,8,8,8,9,10,10,10,10,10]+10[1,3,3,3,4,5,7,7,7,8,10]+10[4,5,8,10,10]+10[7,8,9]+10[1,5,8]+10[10]+10[8]+3[3]+4 → 77

    GM:ごめん、宣言忘れてた
    GM:PC全員でした!
    レナード・ナイトレイ:巻き戻れ!時の棺!
    アメリア・スピリット:ワッ…ワアッ…!
    GM:強い!
    GM:では攻撃は無効!
    GM:侵蝕増やしておいてね!
    レナード・ナイトレイ:110!
    GM:では演出!
    ”コカビエル”:煙の拘束を振りほどき、
    ”コカビエル”:再び蛇が自由になる。
    ”コカビエル”:それだけではない。
    ”コカビエル”:斬られた腕や首筋を宿にしたように
    ”コカビエル”:赤い頭の蛇が生えてきて、”コカビエル”の全身を覆う。
    ”コカビエル”:「ぶふぅん!!」
    ”コカビエル”:右腕に生えた蛇を鞭のように振るう。
    ”コカビエル”:君たちを薙ぎ払うつもりだ。
    レナード・ナイトレイ:(巨体から繰り出される鞭……そのまま受ければひとたまりもない、か)
    レナード・ナイトレイ:「……皇子、ビアンカ、アメリア!」
    レナード・ナイトレイ:「少し無茶をする……信じて待ってくれ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「にゃ!」
    ビアンカ・ブラックロウ:「思ったように、やっちゃいにゃー!」
    アメリア・スピリット:「オーキ・ドーキ。私もきみに借りを返さなくちゃならないしね」
    レナード・ナイトレイ:それだけ言って、一人。天使を騙る悪魔の前に立つ
    ”コカビエル”:「貴様が一番邪魔だったぞ…レナード……」
    ”コカビエル”:「どこの馬の骨とも知れぬ奴隷が、我が天使の傍に侍るなど…」
    レナード・ナイトレイ:「……そうか。なら邪魔が出来て光栄だ、フェニス」
    ”コカビエル”:「図に乗るな奴隷風情が!!」
    レナード・ナイトレイ:「お前はどこぞの馬の骨とも知れぬ奴隷以下だという事だ、弁えろ」
    フィーディ=キュクロス:振るわれた鞭を、その細身で受け止める。
    ”コカビエル”:「なっ……!?」
    レナード・ナイトレイ:「……皇子!」
    フィーディ=キュクロス:「奴隷じゃない」
    フィーディ=キュクロス:「レナードは僕の騎士だ」
    フィーディ=キュクロス:「行って、レナード!」
    レナード・ナイトレイ:「―――はい、我が主」コカビエルの巨体へと踏み込む
    レナード・ナイトレイ:苦手分野ではあるが、それでも
    レナード・ナイトレイ:「―――はァッ!」勢いを込めた拳が、蛇の鞭を引き千切る
    レナード・ナイトレイ:主の信に応えないで、何とする
    ”コカビエル”:「ぶふぉっ…!!」
    ”コカビエル”:「貴様ぁーーッ!!」
    ”コカビエル”:引き千切った断面からさらに無数の蛇が現れ、
    ”コカビエル”:レナードを拘束する。
    レナード・ナイトレイ:「っ、ぐ―――」
    ”コカビエル”:下半身の蛇の群れをかき分けて現れたのは、
    ”コカビエル”:人を飲み込めるほど一際大きく、太い蛇である。
    ”コカビエル”:ぐ  あ っ
    ”コカビエル”:蛇がその顎を開ける。
    ”コカビエル”:「食い殺してくれる!!」
    レナード・ナイトレイ:「……悪いが」
    レナード・ナイトレイ:「"お前にやれるものならやってみろ"、フェニス」
    レナード・ナイトレイ:不遜に、あくまで悪魔の顔を睨みつける
    ”コカビエル”:「ぬかせェ!」
    ”コカビエル”:蛇が迫る!
    レナード・ナイトレイ
    レナード・ナイトレイ:―――アメリアからオーヴァードについて、様々な事を学んだ
    レナード・ナイトレイ:能力分類/シンドロームについて、自分の持つそれはバロールとサラマンダー、大まかには重力と熱を操る力
    レナード・ナイトレイ:そして、力を使うには、各々の願望や想い……イメージが出力に直結する、と
    レナード・ナイトレイ:そして……魔眼、それを初めて繰り出した瞬間、脳裏を過ったものは
    レナード・ナイトレイ:宙の黒、未だ誰でもなかった頃、手を差し伸べられた瞬間の空の色
    レナード・ナイトレイ:つまりこの能力の本質は―――そういうモノだ
    レナード・ナイトレイ:「―――"特異点(マガン"、露出」今まさに飲み込まんとする蛇との間、黒い塊が出現する
    レナード・ナイトレイ:宙を包む物質とそのエネルギーが、最大の出力で顕れる
    レナード・ナイトレイ:「……天使が空におわすなら、私は宙にて共に立ちましょう」
    レナード・ナイトレイ:蛇の頭はレナードへと届くことはなく、黒の塊に飲み込まれていく
    ”コカビエル”:「う、ぐ……!?」
    ”コカビエル”:吸い込まれる。
    レナード・ナイトレイ:それだけではない、コカビエルが、レナードが、ビアンカが、アメリアが、フィーディが―――この場の空間、全てが
    ”コカビエル”:そう悟って後退することも叶わない。
    レナード・ナイトレイ:"無次元収束(ビッグクランチ"―――時間と空間が、ただ一つの重力により収束していく
    ”コカビエル”:一瞬ののち、
    ”コカビエル”:レナードを拘束していた蛇の群れは消え
    レナード・ナイトレイ:そして、瞬きの間に、全てが黒の世界に飲み込まれ―――
    レナード・ナイトレイ
    レナード・ナイトレイ
    レナード・ナイトレイ:―――爆発
    レナード・ナイトレイ:再び、全てが再配置される
    レナード・ナイトレイ:-00:10
    レナード・ナイトレイ:「―――何を呆けている、フェニス」
    レナード・ナイトレイ:引き千切られた蛇鞭の断面はそのまま、無数の蛇は生えず、レナードの身体も未だ拘束されていない
    ”コカビエル”:「う、あ、」
    ”コカビエル”:「ぎいあああああああああッ!?」
    レナード・ナイトレイ:短期時間遡行―――特異点による疑似宇宙の収束、崩壊、再構成
    レナード・ナイトレイ:地下寝室という狭い空間を切り取り、10秒前の世界に巻き戻した
    ”コカビエル”:再構成される宇宙の中で、
    ”コカビエル”:不用意に動かした巨大蛇が、
    ”コカビエル”:胴から寸断され、消失している。
    レナード・ナイトレイ:「……そのまま立っていれば良かったものを、無理やり動いたな」
    アメリア・スピリット:「――おいおい」
    アメリア・スピリット:「……無茶苦茶だ。本物の特異点定理を出現させたとでも言うのか?」
    レナード・ナイトレイ:「あくまでイメージだ、本物ではない」
    レナード・ナイトレイ:「……だが、そうか。全力で使っても戻せるのは10秒ほどか」
    レナード・ナイトレイ:「難しいな、どうやら全てを無かったことにするのは、私には許されないらしい」
    アメリア・スピリット:「だが、ね……」あの出力は。
    ビアンカ・ブラックロウ:「にゃは」
    ビアンカ・ブラックロウ:「思ったよりも」
    ビアンカ・ブラックロウ:「重い女ってカンジ?」
    レナード・ナイトレイ:「……自覚はある、わざわざ言わなくてもいい、ビアンカ」
    アメリア・スピリット:「……過去をなかったことにしちゃいけない」
    アメリア・スピリット:「当たり前で、とても大切なことさ、レナ。私たちは失いながら生きるしかないんだ」
    アメリア・スピリット:何かを噛み締めるように、銃を再び装填する。
    レナード・ナイトレイ:「……ああ、だから今の事は目を瞑っていてくれ」
    レナード・ナイトレイ:「天使がくれた福音、さ。偶にはこういうのもいいだろう?」
    GM:クリンナップは特になし
    GM:セットアップ!
    GM:PC側は全員なしでしたね
    ビアンカ・ブラックロウ:ないぜ!
    アメリア・スピリット:そんな高尚なものウチの店にあるわけねえだろ!
    レナード・ナイトレイ:なし!
    アメリア・スピリット:とっととけえんな!
    ”コカビエル”:《ブラッドコート》《螺旋の悪魔》
    ”コカビエル”:HP10消費、ガード値+10、攻撃力+15、暴走
    GM:フィーディのHP14→4
    ビアンカ・ブラックロウ:王子ーっ
    GM:ではコカビエルから!
    ”コカビエル”:マイナーで《原初の青:戦闘本能》ダイス減少効果を受けない。
    ”コカビエル”:メジャーで《飢えし影》《紅の刃》《血の宴》
    GM:PC全員を攻撃!
    レナード・ナイトレイ:む!
    アメリア・スピリット:レナさん助けて~~!!
    レナード・ナイトレイ:孤独の……魔眼!
    ビアンカ・ブラックロウ:きたきたあ!
    GM:クワーッ!では死ぬがいい~!
    ”コカビエル”:14dx7+4
    DoubleCross : (14DX7+4) → 10[1,1,2,5,5,6,6,6,6,6,7,9,10,10]+10[3,6,9,9]+5[1,5]+4 → 29

    レナード・ナイトレイ:侵蝕114!
    アメリア・スピリット:範囲攻撃にスッと効く
    レナード・ナイトレイ:ガード!氷盾、氷雪の守護!
    レナード・ナイトレイ:ダメージを……だしな!
    GM:後悔するなよ~!
    ”コカビエル”:3d10+7+15+29
    DoubleCross : (3D10+7+15+29) → 21[9,4,8]+7+15+29 → 72

    ”コカビエル”:諸々有効じゃい!
    レナード・ナイトレイ:ぐぅ
    アメリア・スピリット:で、デカい
    レナード・ナイトレイ:72-5d10-20-6-8
    DoubleCross : (72-5D10-20-6-8) → 72-22[5,1,2,7,7]-20-6-8 → 16

    GM:た、耐えやがった!
    ビアンカ・ブラックロウ:かってー!
    レナード・ナイトレイ:残り13!
    レナード・ナイトレイ:侵蝕119
    アメリア・スピリット:偉い!
    ”コカビエル”:《夜魔の領域》未行動になる。行動値0に。
    ”コカビエル”:「く、うあああーーーっ!!」
    ”コカビエル”:主教の顔から凹凸が溶け落ちるように消え、
    ”コカビエル”:頭頂部が蛇の顎のようにぱくりと割れる。
    レナード・ナイトレイ:「ちっ……」
    ”コカビエル”:「ハァー、ハァー…まだ死なん…ッ」
    ”コカビエル”:上半身すら蛇に変じてしまった。
    レナード・ナイトレイ:(何度も何度も……耐久も化け物並みか)
    ”コカビエル”:だが、かなり追い詰められているのは確か。
    ”コカビエル”:問題はこの攻撃を凌げるかどうか、である。
    アメリア・スピリット:「……レナード。後一発、頼む」
    アメリア・スピリット:「多分、そろそろ仕掛けが効いてくる頃だ。私の計算が正しければだけどさ」
    ”コカビエル”:「カァッ!!!」
    レナード・ナイトレイ:「……流石にアレはもう無理だ、だが」
    ”コカビエル”:今度は直接的な攻撃ではない。
    ”コカビエル”:白い粘性の毒液を射出し、レナードを穿とうとする。
    レナード・ナイトレイ:「関係ない、護り通すさ。君達には触れさせない」
    ”コカビエル”:毒性もさながら、射出された液の勢いもウォーターカッターのように速く、
    ”コカビエル”:触れれば大ダメージを被るだろう。
    レナード・ナイトレイ:「収束……減速!」
    レナード・ナイトレイ:先程よりも小さい手の平大の魔眼を発生させる
    レナード・ナイトレイ:白い刃が小型の重力渦に巻き込まれ
    レナード・ナイトレイ:その鋭さをなまくらへと変じさせる、だが―――
    レナード・ナイトレイ:「ぐ、ぁ……!」全ては殺し切れない
    レナード・ナイトレイ:腕、腹を斬り裂かれ、毒が体を蝕む
    レナード・ナイトレイ:「っ……身体が溶かされる、ようだ……」
    レナード・ナイトレイ:次の瞬間

    レナード・ナイトレイ:「ぬ、くぁ……!」服が一部溶け落ち、抑えていたものが露出する
    ビアンカ・ブラックロウ:「うにゃー!?」
    アメリア・スピリット:「うわっ!」
    レナード・ナイトレイ:「ぐ……くそ、サラシが……」
    ビアンカ・ブラックロウ:「お尻に比べてお乳はそーでも……とか思ってたけど」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ハニーちゃんってばとんでもない爆弾抱えちゃっていたのだにゃー」
    アメリア・スピリット:「これは……中々どうして、騎士に相応しいものをお持ちで」
    レナード・ナイトレイ:「た、大変なんだぞ……色々と……」
    ”コカビエル”:「表皮に付着した時点で終わりだ!」
    ”コカビエル”:「その液は非生命体を分解し生命体には浸透して毒で蝕む!」
    ”コカビエル”:肥大した二つの袋のような消化器官が振動する。
    ”コカビエル”:「次は確実に全員を毒殺してくれる!」
    レナード・ナイトレイ:「……だが、私はまだ倒れていない」
    レナード・ナイトレイ:「やってみろ―――次があればの話だがな!」
    GM:では次
    GM:アメリアさん!
    アメリア・スピリット:ハアハアハア
    アメリア・スピリット:殺す!!!!
    アメリア・スピリット:マイナーなし。
    アメリア・スピリット:メジャーで『昇らざる:陽を傾ぐセヴンスター』≪カスタマイズ≫+≪C:モルフェウス≫
    アメリア・スピリット:対象は司教!!!
    アメリア・スピリット:差し込みなければ判定行くぞ…!
    GM:判定どうぞ!
    レナード・ナイトレイ:ダイス増やすかどうかですかね
    アメリア・スピリット:ウ~ン
    GM:判定前に使えるデヨ~
    アメリア・スピリット:ここはビアンカさんに突っ込んでも良い気がする
    アメリア・スピリット:ダイスは十分確保できてるから
    レナード・ナイトレイ:諒!
    アメリア・スピリット:判定行きます!
    アメリア・スピリット:12dx7+1
    DoubleCross : (12DX7+1) → 10[1,3,4,4,4,4,4,7,8,8,8,10]+6[3,4,4,6,6]+1 → 17

    アメリア・スピリット:ゲ~~ッ マジか
    GM:おっとお
    ”コカビエル”:《ストレイトブラッド》
    ”コカビエル”:判定達成値を-10する。ブラッドコートの効果終了。
    アメリア・スピリット:まだだ!
    GM:なにっ
    アメリア・スピリット:最後の【潜伏者】発動!達成値+10!
    GM:グエエ!!
    GM:他に後乗せはあるかい?
    アメリア・スピリット:そして王子のコスチュームの効果も発動してちょうど+3。達成値20に。
    アメリア・スピリット:以上!
    ”コカビエル”:くう、達成値マイナス使っちゃった以上はドッジだな…!
    ”コカビエル”:1dx
    DoubleCross : (1DX10) → 10[10]+8[8] → 18

    ”コカビエル”:おっしいい!!
    ビアンカ・ブラックロウ:あっぶな!!
    アメリア・スピリット:うわッッッッ
    レナード・ナイトレイ:こわっ
    アメリア・スピリット:怖いよ~~!!!
    ”コカビエル”:妖精くれない?
    アメリア・スピリット:あげるわけねーだろハゲ!
    ビアンカ・ブラックロウ:ここはもう
    ビアンカ・ブラックロウ:刃も入れちゃいましょう
    ”コカビエル”:薄情なヤローだ!ダメージどうぞ!
    レナード・ナイトレイ:押忍!
    アメリア・スピリット:ヤッタ~!
    ビアンカ・ブラックロウ:殺しきれたらおいしい
    レナード・ナイトレイ:凍てつく刃!
    レナード・ナイトレイ:1d10+15!
    アメリア・スピリット:4d10+15+8+7
    DoubleCross : (4D10+15+8+7) → 25[8,4,9,4]+15+8+7 → 55

    アメリア・スピリット:ドラッシャ~~!!
    ビアンカ・ブラックロウ:いいダメージ1
    レナード・ナイトレイ:侵蝕117!
    アメリア・スピリット:俺がこの街を守りますよォ…
    アメリア・スピリット:129→133
    レナード・ナイトレイ:いっけ~~
    ”コカビエル”:死!
    ”コカビエル”:だが、
    ”コカビエル”:《アクアウィターエ》、復活!
    アメリア・スピリット:オゲ~~~~ッッ
    ビアンカ・ブラックロウ:こんなろー!
    レナード・ナイトレイ:精力剤やめて
    GM:演出どうぞ!
    アメリア・スピリット:不足しているのは速度である。そうターセム・ジュノは感じていた。
    アメリア・スピリット:……彼女の能力は、急激な出力上昇や精緻なコントロールに際しては全く適性がないと言っても良い。
    アメリア・スピリット:そういったものは、全て自身の技量で賄ってきた。だが。
    アメリア・スピリット:「……レナ」
    レナード・ナイトレイ:「……何をすればいい」
    レナード・ナイトレイ:その声に一歩下がり、アメリアの下へと近づく
    アメリア・スピリット:「速さが欲しいな。あいつを一瞬でもいいから振り切れるような、速さが欲しい」
    アメリア・スピリット:「要は、先ほどのように吸収されなければ良いんだ。ビアンカが己の身で出した速度と同程度のものでいい」
    アメリア・スピリット:「……とはいえ、それがこんなにも難しいんだけどさ。彼女、一体どうやってたんだ?」
    レナード・ナイトレイ:「任せろ……一つ、試してみる」
    アメリア・スピリット:「頼む」銃を構える。「最悪、この子が使えなくなっても良い」
    レナード・ナイトレイ:「……ビアンカについては分からん、天性のセンスがあるんだろうが……」
    アメリア・スピリット:「良いよ。羨んだって仕方がない。配られた手札で勝負するしかないってスヌーピードッグも言ってたんだ」
    レナード・ナイトレイ:「―――魔眼露出、これを通して撃ち抜け」銃口の先、二つの黒塊を発生させる
    アメリア・スピリット:「God bless you」
    アメリア・スピリット:銃を構える。
    アメリア・スピリット:「聞きなよ、売国奴」
    アメリア・スピリット:「私はお前を倒したら、彼らに本当の名前を告げようと思っているんだ」
    アメリア・スピリット:「だからさ」
    アメリア・スピリット:激発。
    レナード・ナイトレイ:魔眼のひとつは小型の重力圏、あらゆる速度を巻き込む嵐
    レナード・ナイトレイ:引き込まれ加速し、銃弾が黒に飲み込まれる、そして
    レナード・ナイトレイ:もう一つはエネルギー塊、俗にダークエネルギーと称されるもの
    レナード・ナイトレイ:光すら巻き込む宇宙の収束すら乗り越える、究極のプラスのベクトル
    レナード・ナイトレイ:―――銃弾が、超重力から居合の如く解き放たれる
    ”コカビエル”:反応することすらできなかった。
    ”コカビエル”:ビアンカの斬撃と同じである。
    ”コカビエル”:知覚した時には銃弾が身体を通過し、
    ”コカビエル”:噴き出す血が致命傷であることを物語っている。
    ”コカビエル”:袋状の消化器官が同時に撃ち抜かれ、破裂した。
    アメリア・スピリット:銃身が赤熱し、ブラックモリブデン製のレミントンM870が真っ二つに折れた。彼女自身にも、認識できたのはそこまでだった。
    アメリア・スピリット:「――だからさ。もう一度、不発に終わった自己紹介をやり直させてくれ」
    アメリア・スピリット:「国を一種の生命体とするならば、諜報員は(わたし)はウイルスのようなものだ」
    アメリア・スピリット:「するりと体内に入り込み、遺伝情報を好きなように書き換え」
    アメリア・スピリット:「宿主の生死すらも操ってしまう」
    アメリア・スピリット:くるりと振り返る。最早、見向きもしない。
    アメリア・スピリット:「私の感染源は合衆国(ステイツであり、私というウイルスにはCIAという名がある」
    アメリア・スピリット:「私はCIAカソビア支局方面特殊エージェント」
    アメリア・スピリット:「名を、ターセム・ジュノという。以後、お見知りおきを」一礼。
    :煙草を一服し、次の瞬間には
    ターセム・ジュノ:紫煙が晴れ、人を食ったような笑みに変わっている。
    ”コカビエル”:血を吐き倒れたかに思えた蛇が、再び頭をもたげる。
    ”コカビエル”:「CIA……そうか、奴らが言っていた”寄生虫”……!」
    レナード・ナイトレイ:「やっと名乗ってくれたか、ターセム」
    ターセム・ジュノ:「フン。味方になっただなんて思ったら、大間違いだぜ」振り返らない。
    ターセム・ジュノ:「さてと、工作員にここまで恥をかかせたんだ。後は落とし前つけてくれよ、ビアンカ、フィー」
    レナード・ナイトレイ:「精々注視しておこう、そして―――」
    レナード・ナイトレイ:「ビアンカ、とどめ―――頼んだ!」
    ”コカビエル”:「誰であろうと逃がさん…!」
    ”コカビエル”:血混じりの白い毒液を零しながら、顎を開ける。
    ビアンカ・ブラックロウ:「お任せあれ、ハニーちゃん」
    ビアンカ・ブラックロウ:「それに」
    ビアンカ・ブラックロウ:「確かに承ったよ、ターセム!」
    フィーディ=キュクロス:「頼みました。ビアンカ。」
    フィーディ=キュクロス:「……いいえ。」
    フィーディ=キュクロス:「一緒に行きましょう。」
    フィーディ=キュクロス:「決着を付けに。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「にゃは」
    ターセム・ジュノ:送り出すように、片手を力なく掲げる。
    ビアンカ・ブラックロウ:「振り落とされないでよ、王子様」
    ビアンカ・ブラックロウ:「にゃす!」
    ビアンカ・ブラックロウ:ぱちーんと元気に掌を合わせて、前に出る
    GM:ではビアンカさんの手番!
    ビアンカ・ブラックロウ:オッケイ!
    ビアンカ・ブラックロウ:マイナーなし、メジャーでコンセ+コントロールソート+MAXボルテージ
    ビアンカ・ブラックロウ:王子の効果1ももらう!
    GM:判定ダイス+4、攻撃力+5ダネ!
    ビアンカ・ブラックロウ:11dx7+17
    DoubleCross : (11DX7+17) → 10[1,1,1,2,3,3,8,9,9,9,9]+10[1,3,4,8,10]+3[1,3]+17 → 40

    ビアンカ・ブラックロウ:いい出目!
    ビアンカ・ブラックロウ:ここに王子の2も入れる!”
    ターセム・ジュノ:でかい!
    ビアンカ・ブラックロウ:52だ!くらえおら!
    レナード・ナイトレイ:いっけー!
    GM:つ、強すぎる…
    ”コカビエル”:ガード!
    ターセム・ジュノ:じゃあ折角だし
    GM:ダメージくださいませ!
    ターセム・ジュノ:『舞躍らず:首吊りのランバージャック』:≪力の法則≫!
    ターセム・ジュノ:ダメージロールに+5dしな!
    ビアンカ・ブラックロウ:やっはー!
    ビアンカ・ブラックロウ:6d10+5d10+9+8+10
    DoubleCross : (6D10+5D10+9+8+10) → 26[1,9,1,7,6,2]+20[6,5,4,3,2]+9+8+10 → 73

    ビアンカ・ブラックロウ:おりゃっ
    ”コカビエル”:それは…死ぬ!
    ターセム・ジュノ:ヨシ!
    ”コカビエル”:蘇生も無し!決着だ!
    ターセム・ジュノ:ヤッタ~~!!
    ”コカビエル”:決めちゃってくれー!
    レナード・ナイトレイ:やった~~~
    フィーディ=キュクロス:「ビアンカ。」
    フィーディ=キュクロス:「力の出る、おまじないをします。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ほほう」
    フィーディ=キュクロス:背伸びして、
    フィーディ=キュクロス:ビアンカの唇を奪う。
    ビアンカ・ブラックロウ:「……ん」
    ビアンカ・ブラックロウ:その柔らかな感触に、わずかに目を見開いて
    フィーディ=キュクロス:舌と舌が触れ合う。
    フィーディ=キュクロス:その感触を楽しむうちに、疲労が和らぎ、
    フィーディ=キュクロス:感覚は研ぎ澄まされていく。
    フィーディ=キュクロス:唇を離す。
    フィーディ=キュクロス:頬を紅潮させ、恥じらう。
    フィーディ=キュクロス:男が見れば理性をなくすような光景。
    ビアンカ・ブラックロウ:ちろりと舌なめずりして
    ビアンカ・ブラックロウ:「やっぱり、キミってお行儀悪いね」
    ビアンカ・ブラックロウ:「……」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ん」
    フィーディ=キュクロス:「いずれ直します。」
    ビアンカ・ブラックロウ:もう一度口づけ、今度はこちらから
    フィーディ=キュクロス:「ん………」
    ビアンカ・ブラックロウ:「直さないで」
    フィーディ=キュクロス:「分かりました。ビアンカの前では、」
    フィーディ=キュクロス:「気にしないって約束しましたからね。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「にゃふ」
    ビアンカ・ブラックロウ:満足げに吐息を漏らし
    ビアンカ・ブラックロウ:刀に手をかける。刃がバチバチと紫電を纏う。
    ”コカビエル”:「き、貴様……!」
    ”コカビエル”:「その唇は…私が奪うはずだったのに!」
    ”コカビエル”:「このチンピラがァーーーーッ!!」
    ”コカビエル”:怒り狂い、顎を開いてビアンカを噛み砕こうとする!
    ビアンカ・ブラックロウ:す、と
    ビアンカ・ブラックロウ:一歩を踏み出す、牙の間をすり抜けるように
    ビアンカ・ブラックロウ:そのしなやかな肢体が滑り込む
    ビアンカ・ブラックロウ:――そして
    ビアンカ・ブラックロウ:ば ぢ ぃっ !!
    ビアンカ・ブラックロウ:稲光とともに、跳ね上がる一閃が
    ビアンカ・ブラックロウ:大蛇の上あごを切り飛ばした。
    ビアンカ・ブラックロウ:「奪ったものを」
    ビアンカ・ブラックロウ:「おめおめとお返しする趣味はないんだにゃー」
    ビアンカ・ブラックロウ:「何せこっちとら、海賊なもんでね」
    ビアンカ・ブラックロウ:ぱちん。
    ターセム・ジュノ:――そして、”コカビエル”は気付くだろう。
    ターセム・ジュノ:……再生が働かない。王子を糧に得ていた力を、再び纏うことが出来ない。
    ターセム・ジュノ:「……成人男性のニコチンによる致死量は約1g。煙草に換算すると五本分」
    ”コカビエル”:「く…………か…………っ」
    ターセム・ジュノ:「きみは、最初に私の弾丸を受けた時」
    ターセム・ジュノ:「一体どのくらいの煙を、その血の中に溶かし込んだんだろうね?」
    ターセム・ジュノ:……”コカビエル”は”飢餓”のブラム=ストーカー。
    ”コカビエル”:「私が…毒にやられるとは……」
    ターセム・ジュノ:「蛇は自分の毒じゃ死なない。」
    ターセム・ジュノ:「きみは、海賊という外来性の疫毒で死ぬんだ」
    ”コカビエル”:巨体が音を立てて崩れ落ち、
    ”コカビエル”:痙攣して動かなくなった。

    バックトラック

    GM:Eロイスは三つ!
    GM:《囚人の鳥籠》《唯我独尊》《飢えの淵》
    GM:以上!振る人は振るといい!
    ターセム・ジュノ:振ります振ります!!
    ターセム・ジュノ:137-3d10
    DoubleCross : (137-3D10) → 137-16[1,6,9] → 121

    ビアンカ・ブラックロウ:ふらない!
    ビアンカ・ブラックロウ:そして等倍!
    レナード・ナイトレイ:ロイスが未取得2で現在4か
    ビアンカ・ブラックロウ:110-6d10
    DoubleCross : (110-6D10) → 110-29[5,4,4,6,9,1] → 81

    レナード・ナイトレイ:未取得3だわ、Dがなかった
    ビアンカ・ブラックロウ:生還!5てん!
    GM:今からとっても良いぞい
    レナード・ナイトレイ:いや!Eロ振って
    レナード・ナイトレイ:等倍で振ります
    レナード・ナイトレイ:フェニスには……とらない!
    レナード・ナイトレイ:117-3d10
    DoubleCross : (117-3D10) → 117-23[7,10,6] → 94

    レナード・ナイトレイ:4個等倍
    ターセム・ジュノ:フェニス司教に任務完了/○無関心で取得。
    レナード・ナイトレイ:94-4d10
    DoubleCross : (94-4D10) → 94-19[2,2,10,5] → 75

    レナード・ナイトレイ:5点!
    ターセム・ジュノ:残りロイス6本で倍振り!
    ターセム・ジュノ:127-12d10
    DoubleCross : (127-12D10) → 127-83[10,9,9,5,7,7,9,8,10,3,1,5] → 44

    ビアンカ・ブラックロウ:とんでもない出目
    ターセム・ジュノ:ヨシ!帰れた!
    ターセム・ジュノ:3点1
    GM:では全員帰還かな?
    GM:では経験点を配布しましょう
    レナード・ナイトレイ:やった~
    ターセム・ジュノ:点を食えレナード!!点を食え!!
    ビアンカ・ブラックロウ:うぇいうぇい!
    GM:シナリオ点5点、皇子を救出したので1点、Eロイス3点にいつもの5点。
    GM:14点に侵蝕点足して…
    ビアンカ・ブラックロウ:19!
    レナード・ナイトレイ:同じく19!
    ターセム・ジュノ:17!
    GM
    ■経験点
    森田さん:19点
    寝マンさん:19点
    カムリさん:17点
    GM猫口@:19点
    合計:74点

    GM:そして経験点システムについてご説明を
    レナード・ナイトレイ:むむ
    ターセム・ジュノ:ほほう!
    ビアンカ・ブラックロウ:なんやなんや
    GM:今キャンペーンではみなさんに一律の経験点を支給し
    GM:次回の成長を決めてもらいます。
    GM:では今回算出した経験点は何に使うのかと言うと…
    GM:今回オーヴァードとして覚醒した皇子を皆さんの手で成長させてもらいます。
    ビアンカ・ブラックロウ:な、なにーっ!
    レナード・ナイトレイ:皇子育成システム!
    ターセム・ジュノ:ウワーッそう来たか!!!
    ビアンカ・ブラックロウ:王子の貞操は
    GM:ですから、次の第二話で74点使って成長した皇子を考えてもらうんですね。
    ビアンカ・ブラックロウ:我々の調教次第で自由自在…ってコト!?
    GM:そういうこと!
    レナード・ナイトレイ:めっちゃ成長してる
    ターセム・ジュノ:フゥン?
    レナード・ナイトレイ:爆乳好きのステータスこっそり上げておこう
    GM:皇子はハヌマーン/ソラリス。ワークスはエグゼクティブ。
    ターセム・ジュノ:皇子の皇子を≪さらなる力≫するか
    GM:覚醒やライフパスは会えて埋めないでください。
    レナード・ナイトレイ:ハヌソラ支援だ!
    ビアンカ・ブラックロウ:テーマパークに来たみてえだぜ
    GM:今後明らかになったときに埋めてもらうからです。
    ターセム・ジュノ:了解!テンション上がるなあ~
    レナード・ナイトレイ:なるほどな~~~
    GM:麗しの容貌+快楽の香気+竹馬の友のように
    GM:超絶バリネコ皇子を作るもよし
    GM:実戦的なエフェクトを持たせて今後のキャンペーンに生かすもよしです。
    レナード・ナイトレイ:実践的でえっちなエフェクト……積もう!
    GM:あと、
    GM:当然ながらレベルキャップは設けさせてもらいます
    ターセム・ジュノ:ふむふむ
    GM:PCの経験点越えたらアカンからね
    ビアンカ・ブラックロウ:なるほどにゃー
    GM:前の話でPCに与えられた経験点がレベルキャップとします。
    ターセム・ジュノ:じゃあ次回の皇子の成長は
    ターセム・ジュノ:130点までってことね
    レナード・ナイトレイ:つまり何点かな
    GM:セッション終了後にキャラシURLを作るのでご確認くださいね。
    GM:そうそう
    GM:第二話で100億経験点得たとしても
    GM:皇子は130点までの成長になります
    レナード・ナイトレイ:理解!
    ターセム・ジュノ:SSR遺産!百億経験点!☆5スーパーランナー!
    GM:なおDロイスは取得不可とします。
    GM:これも今後明かされるかもしれないし明かされないかもしれない
    ターセム・ジュノ:全てを理解人間
    ビアンカ・ブラックロウ:いえっさー
    レナード・ナイトレイ:たのしみだな~~
    GM:ではEDに参りましょう
    ターセム・ジュノ:俺たちで手取り足取り教えこんで…やりますか!
    GM:最後までよろしくお願いします!
    ターセム・ジュノ:オッス!よろしくお願いします!
    ビアンカ・ブラックロウ:いえあー!
    レナード・ナイトレイ:いえ~!

    GM:フェニス主教は斃れた。
    GM:家族の死の真相の証拠をつかむまではいかなかったが、
    GM:家族を裏切った人間を裁き、その本性を白日の元に晒すことはできた。
    ビアンカ・ブラックロウ:「そんじゃ、とっととずらかろっか」
    ビアンカ・ブラックロウ:「いつまでもここにいるわけにはいかないでしょ」
    ターセム・ジュノ:「了解。Mr,コウに連絡を取ろう」
    フィーディ=キュクロス:背に生えた翼が縮み、
    レナード・ナイトレイ:「……そうだな。皇子を救出し、主教を倒した」
    レナード・ナイトレイ:「目的は達したわけだ、が……」
    フィーディ=キュクロス:やがて元の刺青へと戻る。
    ターセム・ジュノ:「迎えの車両を寄越して貰って、後はビールで乾杯だ」端末を取り出す。
    ターセム・ジュノ:「……にしても、きみが”アレータ”になるとはねえ」
    レナード・ナイトレイ:「皇子!」身体を支えに向かう
    フィーディ=キュクロス:「大丈夫。」
    フィーディ=キュクロス:「それよりもレナード。」
    フィーディ=キュクロス:エプロンを脱いで渡す。
    レナード・ナイトレイ:「は……はい」
    フィーディ=キュクロス:「前、見られるの嫌いでしょ?」
    レナード・ナイトレイ:「……お気遣い、痛み入ります」
    ビアンカ・ブラックロウ:「にゃはは!」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ハニーちゃんの方がお世話を焼かれちゃったにゃ」
    ターセム・ジュノ:「ほほう」きらりと眼鏡を掛け直す。
    レナード・ナイトレイ:「ぐ……返す言葉も無い」
    レナード・ナイトレイ:「では、代わりに……私の上着を羽織りください」
    ターセム・ジュノ:「レナードは前が弱点ということだね。CIAの秘密メモ帳に書き加えておくよ」けらけらと笑う。
    フィーディ=キュクロス:「?」
    フィーディ=キュクロス:「ありがとう」
    レナード・ナイトレイ:「皇子、いえ……フィーディ」
    レナード・ナイトレイ:「……ああ、本当に、無事でよかった……」涙を浮かべながら、華奢な体に抱き着く
    フィーディ=キュクロス:「僕も…みんなが…レナードが無事でよかった…」
    フィーディ=キュクロス:その体を抱き返す。
    ビアンカ・ブラックロウ:「あらら、泣いちゃった」
    フィーディ=キュクロス:「………………ッ!」
    フィーディ=キュクロス:フィーディも泣き始める。
    ビアンカ・ブラックロウ:「……ま、ちょっとくらいは大目に見るかにゃ」
    ターセム・ジュノ:「良いさ。泣きたい時に、泣くのは大事だぜ」
    ターセム・ジュノ:「大人になると難しくなるんだ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ハニーちゃんも王子様も、一生懸命がんばったもんねー」
    ビアンカ・ブラックロウ:「にゃは、二人とも泣いてるカオもかぁいーしね」
    フィーディ=キュクロス:……いや、これは
    フィーディ=キュクロス:感動の涙とか、歓喜の涙ではない。
    フィーディ=キュクロス:レナードから身体を離し、
    フィーディ=キュクロス:頭を抑え始める。
    ターセム・ジュノ:「違いないな。案外、きみと私は気が……おい」
    フィーディ=キュクロス:「あっ………ぐぅ…………!!」
    レナード・ナイトレイ:「な、フィ、フィーディ?!」
    ターセム・ジュノ:「おい!フィーディ!」駆け寄る。
    ターセム・ジュノ:「レナード!狼狽えるな!車を早く回させろ!」
    レナード・ナイトレイ:「く……急ぐぞ!」皇子を抱える
    フィーディ=キュクロス:「鐘の音が…………」
    フィーディ=キュクロス:「鐘の音が…僕の身体を……引き裂いている……!」
    ビアンカ・ブラックロウ:「っ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「どうしたの!王子様!?」
    ターセム・ジュノ:「……鐘?正教会の勢力圏一帯に、鐘は……」
    GM:やがて、君たちにも聞こえ始めるだろう。
    GM:   カ  ラン
    GM:遥か遠くの空から響いているようにも、
    GM:耳元で響いているようにも聞こえる。
    ターセム・ジュノ:「……!」銃を取り出そうとするが、先ほどの戦闘で破損している。
    レナード・ナイトレイ:「この音は―――」
    ターセム・ジュノ:「……まさか」
    フェニス主教:「…………あ、あああぁああぁ!!」
    フェニス主教:「この”鐘”はッ!!」
    フェニス主教:「やめろ!!やめるんだぁ!!」
    フェニス主教:もはや満身創痍の身体を引きずって、
    フェニス主教:フィーディの足元へと迫る。
    ターセム・ジュノ:「おい!フェニス主教!これは一体どういう――」
    ビアンカ・ブラックロウ:どす!!
    ビアンカ・ブラックロウ:その足を刀で貫き、
    ビアンカ・ブラックロウ:釘付けにする
    フェニス主教:「ぎゃああああ!!」
    ターセム・ジュノ:「……」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ッとにかく」
    ビアンカ・ブラックロウ:「王子様を守って!はやく脱出!」
    レナード・ナイトレイ:「く……」皇子を抱え、身体を引く
    ビアンカ・ブラックロウ:「ここから離れるよ!」
    レナード・ナイトレイ:「分かっている!」
    フェニス主教:「この”鐘”は…」
    フェニス主教:「世界から”個”を取り除く鐘の音」
    フェニス主教:「天使を…私の天使を……」
    ターセム・ジュノ:「……レナ、ビアンカ、先に行け」
    ターセム・ジュノ:「私が一番背負ってない。最後まで聞いてやる…それで?」
    フェニス主教:「世界から私の天使を奪おうというのか!!」
    フェニス主教:「一体誰がこんなことを…”呪術自治区”の連中か!!それとも、」
    フェニス主教:「”ノーザンスカイ”…貴様らなの、か…………」
    ターセム・ジュノ:「”ノーザンスカイ”……あの私兵集団の!」
    フェニス主教:「…………………」
    ターセム・ジュノ:「ああもう……!おい、しっかりしろって!まだ君に聞かなきゃならないことが山ほどあるんだよ!」揺さぶる。
    GM:カ  ラン    カ    ラ ン
    GM:………
    フェニス主教:鐘の音が絶えると同時に
    フェニス主教:フェニス主教も息を引き取った。
    ターセム・ジュノ:「……死んだ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「はやくはやく!」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ターセム走って!」
    ビアンカ・ブラックロウ:建物の外から手を振っている
    ターセム・ジュノ:ぶち、と彼の首元の十字架を引き千切る。
    ターセム・ジュノ:「……Amen.」
    ターセム・ジュノ:そして、外の方へと走り出す。
    GM:全速力で外へと
    GM:指定された合流ポイントまで
    GM:そこで待っていたのはリーである。
    レナード・ナイトレイ:「フィーディ……頼む、無事でいて……!」
    ターセム・ジュノ:(……”個”を取り除く?”ノーザンスカイ”?”呪術自治区”の名前も出て来た)
    ターセム・ジュノ:(そして、それらを取りまとめる”鐘”……それらは何を意味している?)
    ターセム・ジュノ:「……Mr,コウ」
    フィーディ=キュクロス:「……もう、大丈夫。レナード。」
    フィーディ=キュクロス:「鐘の音が消えたから。」
    レナード・ナイトレイ:「……良かった」
    ビアンカ・ブラックロウ:「王子様は、何か知ってるの?」
    フィーディ=キュクロス:「分かりません。音が消えると同時に頭痛も収まりました。」
    フィーディ=キュクロス:「けど、とても大事なものが、消えた気がするんです…。」
    レナード・ナイトレイ:「しかし念のため、暫くこのままで……」
    ターセム・ジュノ:「……あの鐘は、フィーとフェニスに影響していた」
    ターセム・ジュノ:「ひょっとすると、王家に何か関係があるのかもしれないけど……今は、そんなことを言ってる場合じゃあない」
    リー・コウ:「鐘の音がどうしたんだ。早く撤収するぞ。」
    リー・コウ:「レナード、ビアンカ、アメリア。」
    ターセム・ジュノ:「後で話す。作戦は成功。フェニスは死んだよ」
    リー・コウ:「……おい。」
    ターセム・ジュノ:「……もうアメリアじゃ……」
    ビアンカ・ブラックロウ:「んにゃ?」
    リー・コウ:「何故使用人を連れてきた?」
    リー・コウ:「それは作戦内容に含まれてないぞ。」
    リー・コウ:フィーディを指差す。
    レナード・ナイトレイ:「……は?」
    レナード・ナイトレイ:「……待て、どういう事だ」
    レナード・ナイトレイ:「冗談でも言っていいことと悪いことがある」
    レナード・ナイトレイ:「皇子の顔を忘れたと?」
    ビアンカ・ブラックロウ:「待ってハニーちゃん」
    リー・コウ:「こちらの台詞だ、レナード。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「どうにも冗談ってカオじゃないよ」
    ターセム・ジュノ:「……まさか」
    リー・コウ:「その使用人は、一体誰だ?」
    ターセム・ジュノ:「”個”を消す?」
    ターセム・ジュノ:「……おい、おい、おいおいおい」
    フィーディ=キュクロス:「……………」
    ターセム・ジュノ:「……私の考えが正しければ」
    ターセム・ジュノ:「”フィーディ・キュクロス”という個人は、存在しなくなった……そうなのか?」
    フィーディ=キュクロス:「そんな」
    レナード・ナイトレイ:「……そんな馬鹿な事が」
    ターセム・ジュノ:「……Mr,コウ。事情がある。彼を、CIAで保護するわけには行かないか」
    リー・コウ:「アメリア、お前まで………いや、」
    リー・コウ:「その顔、情に絆されたという訳でもなさそうだ。」
    リー・コウ:「………任務に必要な措置なんだな?」
    ターセム・ジュノ:「……私は、”フォーリング・アシュ”だよ。これまでもこれからも、ずっとね」
    ターセム・ジュノ:「ああ。CIAカソビア支局エージェント……」少しためらって。
    ターセム・ジュノ:「……ターセム・ジュノが、全責任を持ってそう判断する」
    ターセム・ジュノ:「彼を保護しろ。カソビアという国を左右する、最も大事な――」
    ターセム・ジュノ:コマではない。
    ターセム・ジュノ:「最も大事な、人間だ」
    リー・コウ:「……車に乗れ。速やかに。」
    リー・コウ:「………分かった。」
    フィーディ=キュクロス:「……………」
    ターセム・ジュノ:無言でフィーの手をつなぎ、車に乗り込む。
    フィーディ=キュクロス:「あっ」
    ターセム・ジュノ:「…………大丈夫だ」
    ターセム・ジュノ:「きみの名前を、ずっと覚えておいてやる。忘れたりなんかするもんか、絶対に……」
    レナード・ナイトレイ:「……フィーディは、ちゃんと此処に居ます」
    レナード・ナイトレイ:「だから、今は……落ち着いて」きゅ、と。優しく強く抱きしめる
    フィーディ=キュクロス:「……うん。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「これってもしかして」
    ビアンカ・ブラックロウ:「世界中でアタシたちだけが王子様を独占ってハナシ?」
    ビアンカ・ブラックロウ:「とんだ役得!楽しくなってきましたにゃ~」
    フィーディ=キュクロス:「…………」しばらくその発言に瞠目して
    ターセム・ジュノ:「かもなあ。そうなったら、南の島で仲良く暮らそうか」
    フィーディ=キュクロス:くす、と笑う。
    ビアンカ・ブラックロウ:「にゃはは」
    ビアンカ・ブラックロウ:「そうそう」
    ビアンカ・ブラックロウ:「楽しくいこうよ、誰に忘れられたって、キミはキミなんだから」
    レナード・ナイトレイ:「全く、楽観主義な……」そう言いながらも、口元は少し緩む
    フィーディ=キュクロス:「……ビアンカ、ありがとう。少しだけ気が楽になりました。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「こっちもそれでヨシ、なにも問題はナーシ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「イッツマイプレジャー」
    ビアンカ・ブラックロウ:わしわしとフィーディの頭をなでて、車に乗り込む
    レナード・ナイトレイ:「では……行きましょう、フィーディ」
    フィーディ=キュクロス:「………」す、と覚悟を決めたように息を吸う
    フィーディ=キュクロス:「はい。」
    レナード・ナイトレイ:「私は、何時までも……騎士として、家族として御傍に」
    レナード・ナイトレイ:「レナード・ナイトレイとして、隣に」
    フィーディ=キュクロス:レナードの手を取り、車の中へと。
    レナード・ナイトレイ:一緒に車へと、乗り込む
    GM:車はとぼとぼと夕焼けの街を奔る。
    GM:まるで、世界に一人きりのように。



    ■■■■■


     ???????:???

    GM:長いテーブルに、二人の男が座っている。
    ”アウリガ”:一人は後ろに金髪を撫でつけたハンサムな中年男性。
    ”アウリガ”:その洗練された立ち居振る舞いは、俳優と言われても信じてしまいそうなほどだ。
    ”ヘルクレス”:一方、こちらは正反対に厳つい老人。
    ”ヘルクレス”:軍服と胸に提げた勲章の数は彼が経験豊富な老兵であることを物語っているが、
    ”ヘルクレス”:その体躯は微塵も衰えを感じさせない。
    ”アウリガ”:「二つ、ご報告が。」
    ”アウリガ”:「一つ。内務大臣が死にました。」
    ”ヘルクレス”:「暗殺か?腎虚などと抜かしたら笑ってやるわい。」
    ”アウリガ”:「死因は不明ですが、」
    ”アウリガ”:「死体は”人造天使”の変異が見られました。」
    ”ヘルクレス”:フン、と鼻を鳴らす。
    ”ヘルクレス”:「十中八九交戦じゃ。」
    ”ヘルクレス”:「下手人は?」
    ”アウリガ”:「そこが問題です。」
    ”アウリガ”:「我々はその下手人をかねてから追っていた。」
    ”アウリガ”:「追っていた”はずです”。」
    ”アウリガ”:「ですが、誰もがその存在を忘却した。」
    ”アウリガ”:「鐘の音とともに。」
    ”ヘルクレス”:ガタ、と立ち上がる。
    ”ヘルクレス”:「あの遺産を、使ったのか!」
    ”アウリガ”:「我々の指示ではありません。現にあの遺産の所在すらわからないのですから。」
    ”ヘルクレス”:「…しかし、一体誰が消えたのだ?」
    ”アウリガ”:「現時点であれこれ考えても仕方がありません。」
    ”アウリガ”:ぱん、と手を叩く。
    ”アウリガ”:テーブルにパズルのピースが現れた。
    ”アウリガ”:「ピースが消えたとしたら、」
    ”アウリガ”:その内一つのピースを拾い上げて、
    ”アウリガ”:手の中に握り込む。
    ”アウリガ”:1、2、3
    ”アウリガ”:再び手を開くと、ピースはきれいに手の中から消えた。
    ”アウリガ”:「その他のピースをかき集め、整理して、」
    ”アウリガ”:他のピースを組み上げていく。
    ”アウリガ”:そして、一つのピース以外全てが組み上がったパズルが出来た。
    ”アウリガ”:「輪郭を浮かび上がらせる以外ないのです。」
    ”アウリガ”:指を鳴らすと、先ほど消えたピースが再び手の中に出現する。
    ”ヘルクレス”:「……一時保留か。」
    ”アウリガ”:「ええ。」
    ”アウリガ”:「今まで以上に防諜には気を付けねばなりません。」
    ”ヘルクレス”:「内務大臣の後任人事と、国内防諜組織の発足を急ぐべきじゃな。」
    ”ヘルクレス”:「共和国の不安材料は小さく無力なうちに消した方がいい。」
    ”ヘルクレス”:「煽れるか、国民を?」
    ”アウリガ”:「ショーは始まったばかりですよ。」
    ”アウリガ”:「そう不安にならないで。」
    ”ヘルクレス”:「道化首相、か………。」
    ”アウリガ”:「適任でしょう?サーカスを提供するのは得意ですから。」
    ”アウリガ”:「パンの方は知りませんが。」
    GM:部屋のドアが開く。
    ”オフィウシス”:現れたのは黒髪の少年。
    ”オフィウシス”:指先までしなやかで華奢な四肢。細い腰。
    ”オフィウシス”:そして幼さの残る可憐な美貌。
    ”オフィウシス”:それを包むのは腕や脚が大きく露出されるように改造された軍服。
    ”オフィウシス”:ストッキングに覆われた太腿から足先は、大人の女性にも劣らぬ造形美を備えている。
    ”アウリガ”:「”オフィウシス”。各地への連絡ご苦労でした。」
    ”アウリガ”:「”サジッタ”も。」
    ”サジッタ”:少年に付き従うように現れたのは、
    ”サジッタ”:少年よりも二回りほど大きい女性。
    ”サジッタ”:180を超える長身に猛獣を思わせる毛並みのよい長髪。
    ”サジッタ”:豊満さと力強さを兼ね備えた肢体。
    ”サジッタ”:オフィウシスのように改造してはいないが、同じ意匠の軍服を着ている。
    ”サジッタ”:しかし、その胸を服に納めることは出来ず、
    ”サジッタ”:ジャケットが大きく開かれている。
    ”オフィウシス”:「報告です。”アウリガ”。」
    ”オフィウシス”:小さな尻を老兵の膝に載せながら、甘ったるい声でアウリガに
    ”ヘルクレス”:「どかんか。小僧。」
    ”オフィウシス”:「内務大臣…ああ、いや。元、ですか。」
    ”オフィウシス”:「故フェニス主教のスキャンダルがばらまかれて、」
    ”オフィウシス”:「国内外のメディアが大わらわです。」
    ”アウリガ”:「……なるほど。」
    ”ヘルクレス”:「任命責任を問われるじゃろうな、”アウリガ”よ。」
    ”ヘルクレス”:「どうする?」
    ”アウリガ”:「むしろチャンスですよ。」
    ”アウリガ”:「”王族など政治に参画させるべきではない”という格好の材料になります。」
    ”オフィウシス”:「わるい人。」
    ”アウリガ”:「良いも悪いもありませんよ。」
    ”アウリガ”:「私はただ観客が盛り上がるようにしてるだけです。」
    ”サジッタ”:「………。」
    ”アウリガ”:「では各メディアに内務大臣の件について記者会見すると連絡を。」
    ”オフィウシス”:「了解。」
    ”アウリガ”:「”ヘルクレス”。軍部の中で諜報に長けた人間の選抜を急いでください。」
    ”ヘルクレス”:「了解。」
    ”アウリガ”:「”サジッタ”は──」
    ”サジッタ”:「アリスの護衛だ。」
    ”サジッタ”:「それ以外はする気はない。」
    ”オフィウシス”:「ここでは”オフィウシス”と呼んでください。」
    ”オフィウシス”:「いいですね、”サジッタ”?」
    ”サジッタ”:「………申し訳ありません、”オフィウシス”。」
    ”オフィウシス”:老兵の膝から降り、
    ”オフィウシス”:”サジッタ”の隣へ。
    ”オフィウシス”:「では行ってきます。それと──」
    ”オフィウシス”:「”サジッタ”の躾もしておきますから、どうかご容赦を。」
    ”オフィウシス”:”サジッタ”の腰を抱く。
    ”サジッタ”:びくん、と肩を震わせる。
    ”オフィウシス”:「記者会見の準備頑張ってね、ピエロさん。」
    ”オフィウシス”:扉を開き、外へ
    ”ヘルクレス”:「……好かん小僧じゃ。あんなナリで軍の士官服を着るなど、」
    ”ヘルクレス”:「カソビア国防軍の恥じゃ。」
    ”アウリガ”:「ですが、必要な人材ですよ。」
    ”アウリガ”:「”ノーザンスカイ”にとっては。」



     ”天使の国” キャンペーン
     第一話:記録抹消刑 ”ダムナティオ・メモリアエ”



     クリーングリーン社

    GM:作戦は成功したが、状況はさらに混沌化したと言えるだろう。
    GM:唯一救いと言えるのは…
    フィーディ=キュクロス:「僕のこと、誰も分かっていませんから」
    フィーディ=キュクロス:「これで普通に出歩けるようにはなりますね。」
    レナード・ナイトレイ:「そうですね、皇子の身を狙うものは現状いない……といってもいいのかもしれません」
    ビアンカ・ブラックロウ:「食べ歩きもしほーだいにゃー」
    ターセム・ジュノ:「そりゃいい。カソビア観光でもするかい?」クリーングリーン社に着くまでには、”正教会”の勢力圏も通り抜けたが…
    ビアンカ・ブラックロウ:「美味しいお店もいっぱい知ってるよ?」
    ターセム・ジュノ:まるで『忘れ去られた』かのように、誰も皇子に目を向けることはなかった。
    レナード・ナイトレイ:「……しかし」
    フィーディ=キュクロス:「観光はまた今度…。 ?」
    フィーディ=キュクロス:レナードに視線を向ける
    レナード・ナイトレイ:「ターセム、こういう広範囲の記憶操作……できる輩もオーヴァードには居たりするのか?」
    ターセム・ジュノ:「いるけどさ。言っちゃ悪いが、そういうのはマスター級……アホみたいな出力を持つOVだけだ」
    リー・コウ:「それに副作用もある。」
    ターセム・ジュノ:「その通り。そんな不確定な作用を、表面上はレネゲイドが絡んでいない小国の政変にドロップするとは思えない」
    レナード・ナイトレイ:「副作用?」
    リー・コウ:「出力がデカいというのは侵蝕も莫大ということだ。」
    ターセム・ジュノ:「きみもさ。あの時間を巻き戻す奴とか、何発も撃てないだろ?」
    リー・コウ:「普通のオーヴァードがやればたちまち理性を失うぞ。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ジャームだっていうんならその辺もお構いなしだけどー」
    リー・コウ:「……だが、」
    レナード・ナイトレイ:「……成程、概ね理解した」
    ビアンカ・ブラックロウ:「こーんなに大それた能力のくせにー」
    ビアンカ・ブラックロウ:「狙いが正確すぎるし、やり口が回りくどすぎ」
    リー・コウ:「それを可能にする道具なら、あるかもしれん。」
    リー・コウ:「”遺産”と呼ばれるものだ。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「堕天の技は普通もっと本能任せの力づくだからね」
    ターセム・ジュノ:「……あの時聞こえた”鐘”」
    ビアンカ・ブラックロウ:「あー、そっちのパターン」
    レナード・ナイトレイ:「遺産、か。先の講習では聞かなかったが……」
    レナード・ナイトレイ:「基本から外れるものという事か?」
    リー・コウ:「”前の仕事”で聞き覚えは?」
    リー・コウ:ターセムに顔を向ける
    ターセム・ジュノ:「カテゴリー・ブルーの目録は暗記してるけど、あんなものは知らない」
    ターセム・ジュノ:「……それこそ、”フライング・ダッチマン”なみの出力だろ?私が知ってたら、もっと早く正体に辿り着いてる」
    リー・コウ:「ではカソビア独自のものか…?」
    リー・コウ:「なんにせよ、この国とは関係なく放置出来ない問題だ。」
    ターセム・ジュノ:「あ、私はちょっと前、ジャポネで仕事してたんだ」
    ターセム・ジュノ:レナードとビアンカに向けて
    ビアンカ・ブラックロウ:「日本!?」
    ビアンカ・ブラックロウ:「いいなー、アタシの憧れの国だよー」
    レナード・ナイトレイ:「東国だな、ある程度は知識がある」
    ターセム・ジュノ:「そそ。現地のレネゲイド組織との協力とか、バチカン遺産管理局のエージェントとか、色々やっててさ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「いつかアタシもお金貯めて日本に渡って」
    ビアンカ・ブラックロウ:「本場のサムライとお手合わせしたいものですにゃー」
    ビアンカ・ブラックロウ:「しゅっしゅ!」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ちゃんちゃんばらばらー、にゃは!」
    レナード・ナイトレイ:「……待て、レネゲイドの事を考慮すると……現代にもいるのか?!サムライとニンジャは……」
    ターセム・ジュノ:「そういえば、きみの剣技って西洋剣術じゃないよね。カソビアの王宮剣術にもあんな型はないし」
    ターセム・ジュノ:「ンフフ。実際に行って確かめてみると良いよ」ニヤリとレナードに笑う
    ビアンカ・ブラックロウ:「そだよー、これ教えてくれた先生も、日本のヒトだったの」
    ビアンカ・ブラックロウ:「こいつも先生からの贈り物」
    ビアンカ・ブラックロウ:しゃらん、と刀の根付を鳴らす
    レナード・ナイトレイ:「成程、道理で見たことが無い動きを……」
    ビアンカ・ブラックロウ:「あとこれもね」
    ビアンカ・ブラックロウ:くるりとジャケットの背中を向ける、白塗りの”無頼”の文字。
    レナード・ナイトレイ:「……意味は分からんが、オリエンタルな風情がある字だな」
    ターセム・ジュノ:「あ、それ格好良いな。アサクサのカミナリモンって所で見た気がする」
    ターセム・ジュノ:「……とはいえ、王子の問題を片付けないと」
    ビアンカ・ブラックロウ:「どこにも寄り付かない、寄りかからないって意味だってさ」
    リー・コウ:「…………」
    リー・コウ:「それ」
    リー・コウ:「漢字間違ってるぞ。」
    ターセム・ジュノ:「ジャポネどころかカソビアも満喫できやしないよなあ……え?ウッソ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「え”、うそー!?」
    ビアンカ・ブラックロウ:「どこがどこが!?」
    リー・コウ:「正しくはこうだ。」
    レナード・ナイトレイ:「リーの方が日本には詳しいらしい」ふ、と笑う
    リー・コウ:”無”という漢字を紙に書く。
    ビアンカ・ブラックロウ:「……」
    ビアンカ・ブラックロウ:左右逆になっているジャケットの文字と見比べて
    ビアンカ・ブラックロウ:「違う?これ?」
    ターセム・ジュノ:「いや、おんなじだろ」
    レナード・ナイトレイ:「いや、点の数か……?ううん、分からん」
    リー・コウ:「………これは物体の消失とか、0を意味する漢字だ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「あ、あー?」
    ビアンカ・ブラックロウ:「逆じゃなくて、向き?」
    ビアンカ・ブラックロウ:「数じゃなくて、向き?」
    ビアンカ・ブラックロウ:「言われてみれば、上についてる点も……」
    ビアンカ・ブラックロウ:「よくわかったねリーさん」
    リー・コウ:「この世に”無”の人間など一人もいない。」
    リー・コウ:「しかし、」
    リー・コウ:「CIAの情報網で調べたところ、その少年には過去も現在も見つからなかった。」
    ターセム・ジュノ:「……それだよ。それが異常なんだ」
    レナード・ナイトレイ:「記憶だけではない、痕跡も……という事か?」
    リー・コウ:「我々の情報収集力でそんなことが起きるのは、ありえないと断言しよう。」
    ターセム・ジュノ:「我々は世界中に目を持っている。にも関わらず、まるで『取り除かれた』かのように、痕跡を追うことが出来ない」
    ターセム・ジュノ:「……当面は、あの”鐘”を追うべきだと私は進言するね」
    フィーディ=キュクロス:「記録がないことが、特異であるという証明、と?」
    リー・コウ:二人の言葉に頷く。
    レナード・ナイトレイ:「其処に居るだけで、何かしらの痕跡はあるはず……か」
    ビアンカ・ブラックロウ:「王子様王子様」
    フィーディ=キュクロス:「?」
    ビアンカ・ブラックロウ:スマホを向けて、かしゃりと写真を撮る
    ビアンカ・ブラックロウ:写真は残りますか?
    GM:残ります
    ビアンカ・ブラックロウ:「ふんふん、『これから』の記録は」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ちゃーんと残るみたいだにゃ」
    ターセム・ジュノ:「……まるで、天使が人に堕ちたようだね」
    ビアンカ・ブラックロウ:「あ、じゃあ」
    レナード・ナイトレイ:「……いや、でも少し安心した」
    ビアンカ・ブラックロウ:「あのセクシーランジェリーな王子様の写真は!?もしや!」
    ビアンカ・ブラックロウ:画像フォルダを探す
    GM:消えてます
    ビアンカ・ブラックロウ:「がっがーん!」
    ビアンカ・ブラックロウ:「なんてこったにゃーーー……!」
    レナード・ナイトレイ:「間違いなく、皇子は此処に居るんだからな」
    フィーディ=キュクロス:「……」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ね、ね、王子様」
    フィーディ=キュクロス:「はい。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「もっかいあの服着ようよー、ダメ?」
    レナード・ナイトレイ:「あのなぁ……」
    ビアンカ・ブラックロウ:「永久保存版~!わんもあちゃーんすー!」
    フィーディ=キュクロス:「恥ずかしいからダメです。」頬を赤らめて断る
    ターセム・ジュノ:「私からも頼むよ。わざわざきちんと慣れない洗濯までしたんだぜ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「そーんにゃー、とほほ」
    ターセム・ジュノ:「ビアンカと一緒に……」
    レナード・ナイトレイ:「……あの時の私の写真も、ついでに消しておいてくれると助かる」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ねー」
    ビアンカ・ブラックロウ:「そっちはばっちり残ってまーす」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ほれほれー」
    ターセム・ジュノ:「ああ、あの痴態を演じた衣装のことかい?」
    レナード・ナイトレイ:「おっ、おい!ちょ、やめろ!!恥ずかしいんだぞ?!」
    ターセム・ジュノ:「ダメだよ。王子の消失を示す重要な資料だ」
    ターセム・ジュノ:「CIAのデータベースにも残るよ。諦めたまえ」
    レナード・ナイトレイ:「ぐ……」
    フィーディ=キュクロス:「………皆さん。」
    フィーディ=キュクロス:す、と声を上げる
    ターセム・ジュノ:「……待ってたよ、王子様」
    ビアンカ・ブラックロウ:「うにゃん?」
    ビアンカ・ブラックロウ:レナードとじゃれあいながら顔を上げる
    レナード・ナイトレイ:顔だけは凛々しくなって、話を聞く体勢になる
    フィーディ=キュクロス:「僕は依然としてCIAと同盟を継続して、」
    フィーディ=キュクロス:「僕の家族と、”フィーディ=キュクロス”の消失について追及するつもりです。」
    フィーディ=キュクロス:「………尤も、そんな同盟は覚えていないかもしれませんが。」
    フィーディ=キュクロス:リーを見る。
    フィーディ=キュクロス:「それには消失した”フィーディ=キュクロス”が積み上げたもの、託されたものを補うに足る」
    フィーディ=キュクロス:「力が必要になります。」
    ターセム・ジュノ:「……Mr,コウ。私からも、要請する」
    ターセム・ジュノ:「フィーディ=キュクロスの保護と援助を継続するべきだ。この件は、思った以上に根が深い」
    ターセム・ジュノ:「合衆国の保安にも関わる案件だ。けれど、今回の一件で確信した」
    ターセム・ジュノ:「彼となら、我々は真実を見付けることができる。それが私達合衆国の鷲(CIAの、唯一の教義だったはずだ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「アタシは王子様についていくだけだよ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「キミの行く宛を、まだ見届けてない」
    レナード・ナイトレイ:「私も皇子の路を阻む障害を排除し、何としても護り抜かねばならん」
    レナード・ナイトレイ:「……それに、目指すものも同じだ」
    リー・コウ:「…………同盟者なら、」
    リー・コウ:「お前は我々に何を提供できるんだ?」
    フィーディ=キュクロス:「完全に身分の空白な”アレータ”を一人。」
    フィーディ=キュクロス:「諜報活動にはぴったりだと思いませんか?」
    フィーディ=キュクロス:唇に指を当て、微笑む
    ビアンカ・ブラックロウ:「ひゅーう」
    レナード・ナイトレイ:「……ふ」
    ターセム・ジュノ:「スパイの歴史とは偽経歴の歴史だ。きみも良く知ってるだろ?」
    ターセム・ジュノ:「完璧な経歴は存在しないが、ここに生きた例外がいる。……これでもまだ、釣り合わないかい?」
    リー・コウ:「……いいだろう。」
    リー・コウ:「不確定な要素が手元を離れるよりははるかにマシだ。」
    リー・コウ:「手綱はしっかり握っておけ、ターセム。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「にゃは!ホントに無茶する王子様だね」
    ターセム・ジュノ:「迷惑かけるね!今度一杯奢るよ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「すっかりたくましくなっちゃって」
    レナード・ナイトレイ:「……ああ、気付かないうちに」
    レナード・ナイトレイ:「大人顔負けになってしまったな、フィーは」
    フィーディ=キュクロス:「皆さんほどではありません。」くす、と笑う
    ビアンカ・ブラックロウ:「ハニーちゃん、寂しかったり?」
    ビアンカ・ブラックロウ:「アタシのムネで泣いてもいいよ~ほれ~」
    レナード・ナイトレイ:「……まあ、そうだな」
    ターセム・ジュノ:「これからどんどん成長するぞ?いつの間にか手綱を握られているのは私の方かも知れない」
    ターセム・ジュノ:「まあ、レナの場合はそれでもかまわないのかな?」
    レナード・ナイトレイ:「ええい近い近い!」
    レナード・ナイトレイ:「寂しい事ではあるが、これだけ誇らしいことは他にない」
    ビアンカ・ブラックロウ:「にゃふ、そうだね」
    ビアンカ・ブラックロウ:「アタシにとっても、退屈しなさそうでうれしい限り」
    ターセム・ジュノ:「とはいえ、めでたくこれで」
    ターセム・ジュノ:「我々は一つの部隊になったわけだ。ユニフォームでも作るかい?」
    ターセム・ジュノ:「チーム名を決めても良いかもね。夢が広がるなあ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「にゃはー、賛成賛成!」
    ビアンカ・ブラックロウ:ぱちぱち手を叩く
    ビアンカ・ブラックロウ:「王子様もアイデア出してよー」
    レナード・ナイトレイ:「……ユニフォームは兎も角、何かしらの通りが良い名前は作っておくに越したことはない、か」
    フィーディ=キュクロス:「名前、つけていいのかなあ…」
    ターセム・ジュノ:「早く決めないと『フィーディだいすきクラブ』にするからな」
    リー・コウ:「コードは必要だ。利便性の為にもな。常識的な範囲で好きにしろ。」
    ターセム・ジュノ:「アイアイ。”常識的な範囲”ね」
    ターセム・ジュノ:「……できる?」ビアンカをちらりと見る。
    ビアンカ・ブラックロウ:「善処する~」
    レナード・ナイトレイ:「心配だな……」
    ターセム・ジュノ:「ダメそうだなあ。やっぱりこういうのはレナかフィーが適任じゃないか?」
    ターセム・ジュノ:「ちなみに私は何もないぞ。下手すると本当にフィーディ大好きクラブになるからな」
    レナード・ナイトレイ:「……私もだ、あまり自身はない。どうしても固くなる」
    フィーディ=キュクロス:「それでは、」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ぷりぷりハニーちゃんの桃尻国士無双……いや」
    ビアンカ・ブラックロウ:「豊満天衣無縫……?」
    レナード・ナイトレイ:「善処してそれなのか?!」
    ビアンカ・ブラックロウ:真剣な表情で検討中だ
    フィーディ=キュクロス:「”アルゴ”……はどうでしょう。」
    ターセム・ジュノ:「ふむ」
    レナード・ナイトレイ:「アルゴ……というと、ギリシャ神話ですか」
    ビアンカ・ブラックロウ:「あ、知ってるー」
    ビアンカ・ブラックロウ:「お伽噺だよね、王子様が羊の毛皮を取りに行くんだっけ?」
    ビアンカ・ブラックロウ:「キラキラしてて、いいんじゃにゃいかにゃ」
    フィーディ=キュクロス:「はい。それと…旧い星座でもあります。」
    ターセム・ジュノ:「……星」オフィスの窓から見える、カソビアの国旗を見る。
    フィーディ=キュクロス:「今は既に消えてしまった星座だけど、」
    フィーディ=キュクロス:「アルゴ座はとも・ほ・りゅうこつ座に分かれて今尚瞬いています。」
    ターセム・ジュノ:「三つに分かれ、なおも一つのものとして輝く星か。良いんじゃないか?ちょうど私たちみたいだし」
    フィーディ=キュクロス:「一から船出するには、いい名前かな…と。」
    ターセム・ジュノ:「……うん。賛成だ――それにさ」
    ターセム・ジュノ:「覚えてるかい?きみらと初めて会った日も、夜だったんだ」
    ターセム・ジュノ:「店の喧噪と煙草の煙で、情緒も何もあったもんじゃなかったけれど……それでも星は奇麗だった」
    レナード・ナイトレイ:「……異論はありません、心から素晴らしいと思えます」
    レナード・ナイトレイ:「それに、宙と星は……ええ、私も好きですから」
    ビアンカ・ブラックロウ:「さっすがー、王子様はセンスもさえてるにゃー」
    ビアンカ・ブラックロウ:「じゃあ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ここはアタシの名案、”ぷりぷりハニーちゃんの豊満天衣無縫”との決選投票を……!」
    ターセム・ジュノ:「Mr,コウ。”アルゴ”で決まりだ」
    ターセム・ジュノ:ぴしゃりと言う。
    リー・コウ:「それがいい。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「スルー!」
    レナード・ナイトレイ:「ビアンカ、お前なぁ……」呆れ顔
    ターセム・ジュノ:「いけるわけないだろ。しかも二つくっつけるんじゃないよ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「武器はアピールしておいて損はないと思ったのにー」
    ターセム・ジュノ:「……馬鹿言うな。私は、きみらのこともそれなりに大切に思ってるんだ」
    ターセム・ジュノ:「出鱈目な名前にはしたくないよ」
    ターセム・ジュノ:湿度を帯びた声で言う。
    ターセム・ジュノ:「――我々は、CIAカソビア支局・特殊諜報カテゴリー”アルゴ”」
    ターセム・ジュノ:「うん。悪くないんじゃないか?」
    ビアンカ・ブラックロウ:「誰が出鱈目かー!ま、そうだにゃ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「素敵な名前っていうのは、認めてあげる」
    フィーディ=キュクロス:「よかった…」
    レナード・ナイトレイ:「……では、全員異論無しという事で」
    ビアンカ・ブラックロウ:「アタシたちの船の出航だ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「よーそろー!」
    リー・コウ:「待て。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「うにゃーん?」
    リー・コウ:「船出には乾杯が必要だろう。」
    リー・コウ:トン、トン、とそれぞれの前に冷蔵庫のジュースを置く。
    リー・コウ:「この程度しかないがな。」
    ターセム・ジュノ:「ンフフ。今度の中央へのきみの査定は、ちょっと私が色を付けて報告しておいてやるさ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「おおっ、コウさんってば気が利いてるにゃ~」
    ビアンカ・ブラックロウ:「この色男~、にゃはは!」
    フィーディ=キュクロス:「ありがとうございます。」
    レナード・ナイトレイ:「では、出航前の乾杯と往こうか」
    レナード・ナイトレイ:「私が注ごう、こういう事は慣れているからね」
    フィーディ=キュクロス:「レナードもありがとう。」
    ターセム・ジュノ:「助かるよ、”ハニーちゃん”」にやりと笑って。
    レナード・ナイトレイ:「はい……皇子が喜んでもらえるのなら、私も嬉しいですから」
    レナード・ナイトレイ:「……ターセム、もう酒でも入れたか?」
    ビアンカ・ブラックロウ:「割とこのヒトはこういうノリじゃない?」
    ビアンカ・ブラックロウ:「アタシは分かってきたよ、段々と」
    フィーディ=キュクロス:「でもターセムさんは優しい人ですよ。」
    ターセム・ジュノ:「……はあ!?」グラスを持ったままがたりと立ち上がる。
    レナード・ナイトレイ:「分かっている……売り言葉に買い言葉のようなものだ、深い意味はないさ」
    リー・コウ:「零れるからよせ…。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「あら、そこは照れるんだにゃー」
    ターセム・ジュノ:「ばっ……きみ、節穴なんじゃないのかい!?まったく呆れるなあ!お話にならないぜ!」
    ターセム・ジュノ:「ほら、やるぞ。これ以上あることないこと吹き込まれたらたまったもんじゃない」無遠慮にグラスを突き出す。
    ターセム・ジュノ:「レナも、嫌だったら言えよ。別に私はきみと喧嘩したいわけじゃないんだからな」
    フィーディ=キュクロス:「こうして僕の高さに合わせてくれるでしょ?」
    フィーディ=キュクロス:ターセムの掲げた位置にグラスを掲げる。
    ビアンカ・ブラックロウ:「おおホントだ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「いいひといいひとー」
    レナード・ナイトレイ:「……別に、軽口叩き合うくらいが丁度いいだろう?こういうのはな」全員に配り終え、自分の分を注ぐ
    ビアンカ・ブラックロウ:にやにや
    ターセム・ジュノ:「……そういうのがきみらのご主人様のやり口なわけだ。恐ろしい男だね」
    ターセム・ジュノ:「将来は何人ボンドガールを作ることやら」
    レナード・ナイトレイ:(……少し心配になってきた)
    ビアンカ・ブラックロウ:「それじゃ、王子様」
    ビアンカ・ブラックロウ:「音頭をどーぞ」
    フィーディ=キュクロス:「はい。…それでは、」
    フィーディ=キュクロス:「乾杯!」
    ターセム・ジュノ:「乾杯(Cherrs
    レナード・ナイトレイ:「……乾杯」
    ビアンカ・ブラックロウ:「にゃんにゃーん」
    フィーディ=キュクロス:家族と居場所を失い、何者でもなくなった少年は、
    フィーディ=キュクロス:騎士たちに支えられながら、再び荒れ狂うカソビアへと漕ぎ出だす。
    フィーディ=キュクロス:星の光は、まだ遠い。

    GM:ささやかな船出の祝宴が行われた後の夜。
    GM:ターセムが宛がわれた部屋の扉がノックされる。
    ターセム・ジュノ:「……」がしがしと、乱れた金髪を掻く。既に髪はほどけており、リラックスした状態だ。
    ターセム・ジュノ:「……まあ、いっか」
    ターセム・ジュノ:ブラジャーを纏わず、ショーツだけの状態で扉を開ける
    フィーディ=キュクロス:「……遅い時間にごめんなさい。」
    フィーディ=キュクロス:「少し、話せますか?…着替えた後でもかまいません。」
    ターセム・ジュノ:「あんまり動じないんだなあ……つまらない」辛うじて胸に掛けたタオルが揺れる。
    ターセム・ジュノ:「いいよ。フィー。入りな」
    ターセム・ジュノ:「ちょっと散らかってるけど……」
    フィーディ=キュクロス:「ありがとうございます。」
    ターセム・ジュノ:あてがわれた部屋は、酷い有様だった。衣類、武器、道具、工具、雑多な書類に下着、酒、酒、酒。そして大量の煙草の吸殻。
    ターセム・ジュノ:「ちょっとだけ、片付けは苦手なんだ。きみが来るって解ってれば、もう少しちゃんとしていたさ」
    ターセム・ジュノ:ベッドの上に腰かけ、煙草の煙を吐き出し妖艶に微笑む。
    フィーディ=キュクロス:「………」興味深そうに周囲を見渡す。
    ターセム・ジュノ:「すわんなよ」ぽん、と隣のスペースを叩いて
    フィーディ=キュクロス:「はい。」
    フィーディ=キュクロス:ちょこんとターセムの傍に座る。
    ターセム・ジュノ:……見えるのは、傷だらけのしなやかな白い裸身。そして、銃弾のように穿たれた煙草の焼き跡。
    ターセム・ジュノ:剥き身の女の匂いが、紫煙にけぶって微かに届くだろう。
    フィーディ=キュクロス:しばらく、沈黙が続く。互いの体温を感じ合う。
    ターセム・ジュノ:「……あったかいな。きみのカラダ」
    ターセム・ジュノ:「子供だから、体温が高いのかな」
    ターセム・ジュノ:すこし間延びした声で、とりとめもないことを喋る。
    フィーディ=キュクロス:「かもしれません。」
    ターセム・ジュノ:「ふふ。あんまり無防備だと、レナとビアンカが食べる前に私が取っちゃうぜ、きみのこと」
    フィーディ=キュクロス:くすり、と笑ってターセムの顔を見上げる
    フィーディ=キュクロス:「でも、優しく食べてくれるんでしょう?」
    フィーディ=キュクロス:「ターセムさんはいい人ですから。」
    ターセム・ジュノ:「よしなよ。天使様を食い散らかすかも知れないぜ」
    フィーディ=キュクロス:す、とターセムの手に手を重ねる。
    ターセム・ジュノ:「……」振りほどくことはしない。ぎゅっと、その指に指を絡める。
    ターセム・ジュノ:「これはさあ。作戦だよ」
    フィーディ=キュクロス:「ほら。」
    フィーディ=キュクロス:「手が、優しく食べられちゃいました。」
    ターセム・ジュノ:「ばか。作戦だって言ってるだろ……いい貌をして、きみのことをズブズブにして」
    ターセム・ジュノ:「最後の最後で、完璧に裏切るんだ。私は最高のエージェントだからね」
    フィーディ=キュクロス:「……。」
    フィーディ=キュクロス:「それを訊きに来たんです。」
    ターセム・ジュノ:「スパイに直接?きみは凄い奴だな」
    フィーディ=キュクロス:「だって、戦ってた時の真剣な表情も、」
    フィーディ=キュクロス:「僕たちを煙に巻く言葉の裏にある優しさも、」
    フィーディ=キュクロス:「嘘には思えなかったから。」
    ターセム・ジュノ:「……優しい奴は、子供の前で煙草を吸ったりなんかしないよ」
    ターセム・ジュノ:「でも、久しぶりだなあ。こんなに心が温かくなるのは」
    ターセム・ジュノ:「ねえ、どうしようか、フィー。ひとから褒めて貰うというのは、こんなにも嬉しいことだったんだなあ」
    ターセム・ジュノ:フィーディにのしかかるように、ゆっくりと体勢を変える。
    フィーディ=キュクロス:「………それじゃあ、提案があります。」
    ターセム・ジュノ:「提案?」見下ろすような形で
    フィーディ=キュクロス:「僕の騎士になってください。」
    フィーディ=キュクロス:「僕を裏切るまでは。」
    フィーディ=キュクロス:「そしたら、僕がうんと褒めます。うんと喜ばせるよう努めます。」
    フィーディ=キュクロス:「その代わりに、僕のことを出来るだけ優しく裏切ってくださいね?」
    ターセム・ジュノ:「……ふざけるんじゃないよ。その後は?」
    ターセム・ジュノ:「そんな君を裏切ったまま、私にずっと生きろって言うのか?」
    ターセム・ジュノ:「きみは私のことを優しいヤツだって言うけど」
    ターセム・ジュノ:「私はきみを絶対にそう言ってやらない。だってきみは、酷いヤツだ……こんなにも」
    フィーディ=キュクロス:「……。」
    ターセム・ジュノ:「私が任務で会ってきた誰の中にも、きみほど優しくてひどい人は居なかったな」
    ターセム・ジュノ:唇を落とす。
    フィーディ=キュクロス:「ん……………」
    ターセム・ジュノ:「……」ねっとりと、貪るような口づけ。甘い口蓋をなぞり、舌を生き物のように絡ませ合う。
    ターセム・ジュノ:ターセムの腰が肉食獣のように何度かうごめき、時計の分針がいくつか響くころに、やっと離れた。
    フィーディ=キュクロス:呼吸を整えてから、
    フィーディ=キュクロス:「では……どう、しますか?」
    フィーディ=キュクロス:「ターセムさんは、どうしたいですか?」
    ターセム・ジュノ:「……私は、」頬が上気している。
    ターセム・ジュノ:「……クソ。むかつくな!慣れ過ぎなんだ、きみは」
    フィーディ=キュクロス:「…………乱れた方がいいですか?」
    フィーディ=キュクロス:「こう見えても、どきどきしてるんです。」
    フィーディ=キュクロス:「外面があるから、表には出さないだけで。」
    ターセム・ジュノ:「ンフフ。なんだ……そうだったんだ。きみのこと、もっと可愛いって思えて来たなあ。ずるい」
    ターセム・ジュノ:「別に……私は、きみのことをどうこうしたいとか、私にどうこうしてほしいとか」
    ターセム・ジュノ:「そんなことは思っちゃいない。思えるような身でもないんだ」
    ターセム・ジュノ:「ただ、きみにも、レナードにも…そうだな、ビアンカにまで手を広げてやってもいい」
    ターセム・ジュノ:「……ただ、幸せになって欲しいんだ」
    ターセム・ジュノ:「私はさ。皆を幸せにするために、この業界に入ったんだ……少なくとも、私達の国の人々は幸せになるだろうって」
    ターセム・ジュノ:「私もきみと一緒だよ。外面があるから表には出さないだけで、色々なことを考えているのかも知れないし」
    ターセム・ジュノ:「……ひょっとしたら、何も考えていないのかも知れない。そんなちっぽけな願いは、自分の本当の名前と一緒に、捨ててしまったよ」
    フィーディ=キュクロス:「…似た者同士ですね。」
    フィーディ=キュクロス:「僕もみんなに幸せになって欲しいし、名前もついさっき失くしました。」
    ターセム・ジュノ:「そうだよ。だからきみは」ず、っと体重を預け、フィーディを抱きしめる
    ターセム・ジュノ:「私を利用することさえ、考えてくれればいいんだ」耳元でささやく。
    ターセム・ジュノ:吐息は悪甘い、煙草とチェリーのコークの香りがする。
    ターセム・ジュノ:「私も、きみを利用するからさ。それがきっとお互いのためで、それ以上の感情は任務の邪魔だ」
    ターセム・ジュノ:「……頼むよ。きみは、煙草よりも依存性が高くて、煙草よりも心臓に悪いんだ」
    フィーディ=キュクロス:「………」
    フィーディ=キュクロス:「分かりました。」
    フィーディ=キュクロス:頭を起こして、不意打ちのようにキスをする。
    ターセム・ジュノ:「ッ……ン~~~ッ!!」
    ターセム・ジュノ:ぎくん、と背筋がこわばり、その後恐る恐る正体を確かめるように、とろける。
    フィーディ=キュクロス:舌を絡め取り、抱擁するようなキス。
    フィーディ=キュクロス:やがて唇を離す。
    フィーディ=キュクロス:「うんと優しく、大事に利用します。」
    フィーディ=キュクロス:「僕はターセムさんにも幸せになって欲しいから。」
    ターセム・ジュノ:「……その内、本気になっても知らないからな。お互いに」
    ターセム・ジュノ:「知ってるかい?煙草の匂いは取れにくいんだ」
    ターセム・ジュノ:幸せそうに、目じりが少し垂れ下がる。
    フィーディ=キュクロス:「ズブズブにさせるのが狙いなんでしょう?」
    ターセム・ジュノ:「もちろんさ。ハニートラップなんて、女スパイの十八番だろ?」
    ターセム・ジュノ:「だから、いつか……私がいつか、うっかり君なしじゃ居られなくなったときは」
    ターセム・ジュノ:「その時は、私を騎士にしてくれ。骨の髄まで名前を憶えて、呼んで、とろかしてくれ」
    ターセム・ジュノ:「きみが望むなら、私はきっと……誰よりも、きみのためにそうしてやる」
    フィーディ=キュクロス:「分かりました。必ず、そうします。」
    ターセム・ジュノ:……背後のテレビには、ずっとBGMのようにカソビア産の映画が流れている。
    ターセム・ジュノ:テレビの上には、クリスタルの灰皿。そこにうずたかく積まれている銘柄はマルボロ。
    ターセム・ジュノ:「……私はさ。煙草だとマルボロが一番好きなんだ」
    フィーディ=キュクロス:「どうしてですか?」
    ターセム・ジュノ:「Man always remember love because of romance only」
    ターセム・ジュノ:「頭文字をとるとMARLBOROだろ?」
    ターセム・ジュノ:「『人は愛ゆえにロマンスを思い出す』」
    ターセム・ジュノ:「煙草の匂いに気付いて、それを吸いたくなるように」
    ターセム・ジュノ:「……きみはきっと、私にとっての煙草なんだろうな」
    ターセム・ジュノ:「なあ」
    ターセム・ジュノ:「いつか、私の本当の銘柄を……いつか、君だけに」
    ターセム・ジュノ:「忘れられないように、教えてやる。だから、きみは、私にどんなことがあっても、私を思い出せ」
    フィーディ=キュクロス:「……………はい。」
    フィーディ=キュクロス:力を抜いてベッドに横たわり、ターセムに身を任せる
    フィーディ=キュクロス:「吸いますか?」
    フィーディ=キュクロス:「落ち付くかも、しれません。」
    ターセム・ジュノ:「私の一服は長いよ」
    フィーディ=キュクロス:「寝る時間までにしてくださいね。」くす、とターセムの顔を見上げて微笑む。
    ターセム・ジュノ:「ンフフ。火は貸してやるから、付き合ってくれたまえよ」妖艶に微笑み、テレビを消す。
    ターセム・ジュノ:部屋には煙草の匂いと、灰皿にくすぶった火。そして、激しい衣擦れの音だけが人の気配を伝え、
    ターセム・ジュノ:しばらくのうちに、その火も消えた。

    GM:クリーングリーン社の敷地内。
    GM:ターセムの部屋から出たフィーディは、外の休憩所へと歩いている途中だった。
    ビアンカ・ブラックロウ:「英雄色を好むってやつ?」
    フィーディ=キュクロス:「…………えと、これは…」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ハニーちゃんが妬いちゃうよ、王子様」
    ビアンカ・ブラックロウ:にやにやと、猫のように目を細めて
    ビアンカ・ブラックロウ:月光の差し込む窓際に座っている。
    ビアンカ・ブラックロウ:「にゃはは、言い訳いらないよ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「キミの好きなようにすればいいんだから、業者さんは寂しがり屋さんだろうし」
    フィーディ=キュクロス:「…………僕も甘えたがりです。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「じっくり構ってあげるのも、本人のためでしょ」
    フィーディ=キュクロス:「優しくしてくれる人がいると、つい甘えてしまうんです。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「そうだね、随分寂しがりだにゃ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「それに欲張り、ひとりやふたりじゃ満足しにゃいんだもの」
    フィーディ=キュクロス:「…………。」頬を赤らめる
    ビアンカ・ブラックロウ:「にゃふふ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「こっち来な」
    ビアンカ・ブラックロウ:くいくいと指先でいざなう
    フィーディ=キュクロス:それについていく。
    フィーディ=キュクロス:騎士が主君を促す仕草ではないが、
    フィーディ=キュクロス:ビアンカにはそれを許してしまうような愛嬌と好意があった。
    ビアンカ・ブラックロウ:窓際、顔を上げて
    ビアンカ・ブラックロウ:天を仰ぐ
    ビアンカ・ブラックロウ:「月が綺麗だよ」
    フィーディ=キュクロス:「はい。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「夜の空と波が混じった藍色の上に、ぽっかりあいた穴ぼこみたいなお月様」
    ビアンカ・ブラックロウ:「この時間の海が一番好きなんだ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「キミにも見てほしかった」
    フィーディ=キュクロス:「………初めて見ました。」
    フィーディ=キュクロス:「夜は外に出れなかったから。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「……そっか」
    ビアンカ・ブラックロウ:その美しい髪を指で梳く
    フィーディ=キュクロス:「このひんやりとした空気に触れるのも、初めてです。」
    フィーディ=キュクロス:「あっ………。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「キミはよくやってるよ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「あんまり色々なことがありすぎて」
    ビアンカ・ブラックロウ:「普通だったらもう潰れちゃっててもおかしくない」
    ビアンカ・ブラックロウ:「やりすぎてるくらいだ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「だから」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ちょっとだけ、なーんにもしない時間を」
    ビアンカ・ブラックロウ:「アタシにくれないかにゃ?」
    フィーディ=キュクロス:「………はい。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「ん」
    フィーディ=キュクロス:「………………困っちゃいますね。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「困る?」
    フィーディ=キュクロス:「甘えたがりやさびしがりはこれから直さなくちゃ、」
    フィーディ=キュクロス:「って…思ってたのに。」
    フィーディ=キュクロス:「ビアンカさんは”もっと甘えていい”って言ってくれるんですから。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「にゃは」
    ビアンカ・ブラックロウ:「そんなこと言った覚えはないよ」
    ビアンカ・ブラックロウ:鼻先をつん、とつついて
    ビアンカ・ブラックロウ:「猫は気まぐれ、甘えるも甘やかすも気分次第」
    ビアンカ・ブラックロウ:「今だって、ほんとはアタシが寂しいだけかもにゃ」
    ビアンカ・ブラックロウ:「はてさて本当のところはどこなのか」
    ビアンカ・ブラックロウ:「王子様に解き明かせるのかにゃ~」
    フィーディ=キュクロス:「……あはは」
    フィーディ=キュクロス:「本当に、自由ですね。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「今更後悔しても遅いよ?」
    ビアンカ・ブラックロウ:「キミについてくって決めちゃったんだから」
    フィーディ=キュクロス:「僕は全然後悔してません。」
    フィーディ=キュクロス:「そんなあなたが眩しくて好きだから。」
    ビアンカ・ブラックロウ:「……にゃふふ」
    ビアンカ・ブラックロウ:月の光に、淡く染まった頬の色を隠すように
    ビアンカ・ブラックロウ:後はただ、二人で窓の外を見つめていた。

    GM:日付が変わるか変わらないかの時間帯。
    GM:ようやくフィーディは自分に宛がわれた部屋に戻り、
    GM:ベッドに横たわっていた。
    レナード・ナイトレイ:トン、トン と 部屋がノックされる
    フィーディ=キュクロス:「…はい。」
    フィーディ=キュクロス:レナードには気づくであろう、少しだけ眠たげな返事がして
    フィーディ=キュクロス:ドアが開く。
    レナード・ナイトレイ:―――騎士とは、鎧を纏い国や主に尽くすものだ
    レナード・ナイトレイ:しかし、その頑強にも見える鎧の中に居るのは
    レナード・ナイトレイ:……ふわり、柔らかな香水の香りと共に

    レナード・ナイトレイ:「……こんばんは、フィーディ」
    フィーディ=キュクロス:「レナード、どうしたの?」
    レナード・ナイトレイ:いつもの低めの口調とは違う……フィーディと家族だけが知っている、素の声
    レナード・ナイトレイ:「……一緒に居たくなって、ダメ?」
    フィーディ=キュクロス:「いいよ。」
    フィーディ=キュクロス:この時はフィーディの口調も年相応のものになる。
    フィーディ=キュクロス:ドアを開け、レナードを迎え入れる。
    レナード・ナイトレイ:「ありがとう」
    フィーディ=キュクロス:隠れ家にして日も浅いため、物はなく簡素な部屋だ。
    レナード・ナイトレイ:招かれるまま、部屋へと足を進める
    フィーディ=キュクロス:「好きなとこに座って。」
    フィーディ=キュクロス:「今お茶でも淹れるから。」
    レナード・ナイトレイ:「ん……じゃあ、淹れて貰っちゃおうかな」
    レナード・ナイトレイ:普段なら絶対に自分で淹れる……と言うところだが
    レナード・ナイトレイ:騎士の役職から少し離れている時は、出来る限り対等でいたい
    フィーディ=キュクロス:レナードの前に紅茶のカップが置かれる。
    レナード・ナイトレイ:だから、これは皇子と家族だけの秘密
    レナード・ナイトレイ:「……いい香り」
    レナード・ナイトレイ:ありがとう、と受け取ってそのまま口へと運ぶ
    フィーディ=キュクロス:こちらもカップに口を付ける。
    レナード・ナイトレイ:「こうやって二人きりでいるのも……しばらくぶり、かな」
    フィーディ=キュクロス:「うん。」
    フィーディ=キュクロス:「………ごめんね。」
    フィーディ=キュクロス:「辛いことがいっぱい、いっぱいあったのに。」
    レナード・ナイトレイ:「……フィーディ」
    フィーディ=キュクロス:「レナードには休まる時間をあげれなくて。」
    レナード・ナイトレイ:「あなたは何も悪くない……だから、謝らないで」
    フィーディ=キュクロス:「……うん。」
    レナード・ナイトレイ:「私の方こそ、ちょっと……ううん。沢山、取り乱しちゃった」
    レナード・ナイトレイ:「……ビアンカにも、ターセムにも。少し辛く当たっちゃったし」
    フィーディ=キュクロス:「大丈夫だよ。二人とも優しいから。」
    レナード・ナイトレイ:「……それに、危ない時にフィーディの傍に居てあげられなかった」
    フィーディ=キュクロス:「ううん。ずっと傍にいてくれたよ。」
    レナード・ナイトレイ:「……ダメなの、今でも」
    レナード・ナイトレイ:「フィーディが傍に居ないと、おかしくなっちゃいそうで」
    フィーディ=キュクロス:「……僕が受けた毒はね、」
    フィーディ=キュクロス:レナードの手を両手で包んで、相対する。
    フィーディ=キュクロス:「普通なら20分で意識なんて飛んじゃうんだって。解毒したリーさんが教えてくれた。」
    フィーディ=キュクロス:「でもずっと正気を保ててたのは、」
    フィーディ=キュクロス:「”レナードが来てくれる”って信じてたからなんだよ。」
    レナード・ナイトレイ:「―――」
    レナード・ナイトレイ:「……そっか」
    レナード・ナイトレイ:ふわり、と 少しだけ表情に笑顔が戻る
    フィーディ=キュクロス:「……今日は一緒に寝る?」
    レナード・ナイトレイ:「うん、一緒に……」
    レナード・ナイトレイ:「……でも、少しだけ夜更かし、しても……」
    フィーディ=キュクロス:「いいよ。」
    フィーディ=キュクロス:「今日はレナードに何でもしてあげる日にする。」
    フィーディ=キュクロス:短針と長針が12時を越えたのを見て、呟く
    レナード・ナイトレイ:「……うん、じゃあ」
    レナード・ナイトレイ:「めいいっぱい、甘えちゃう」
    レナード・ナイトレイ:柔らかな手を掴み、小指を咥える
    フィーディ=キュクロス:「んっ」
    レナード・ナイトレイ:二人きりの、"そういう事"をしたくなった時の合図
    フィーディ=キュクロス:「……………うん。」
    フィーディ=キュクロス:立ち上がって、ベッドに座る。
    レナード・ナイトレイ:その隣に自分も座り、肩を寄せる
    レナード・ナイトレイ:「……今日は、大丈夫な日だから」
    フィーディ=キュクロス:いつもとは違う点が一つ。
    フィーディ=キュクロス:石鹸の匂いに混じって、フィーディから煙草の香りがする。
    レナード・ナイトレイ:「……お姉ちゃん、嫉妬しちゃうな」
    フィーディ=キュクロス:「………話を聞きに行ったら、食べられちゃった。」
    フィーディ=キュクロス:「やっぱり、怒る?」
    レナード・ナイトレイ:「……ちょっとだけ」
    フィーディ=キュクロス:「今日は、レナードに何でもしてあげる日だから。」
    レナード・ナイトレイ:「じゃあ、許しちゃう」
    レナード・ナイトレイ:ふふ、と悪戯気味に微笑んで
    レナード・ナイトレイ:湿った唇と唇を、重ね合わせる
    フィーディ=キュクロス:「ん………ふぁ、ふぅ………う………」
    レナード・ナイトレイ:「ん……ぷぁ……」自然と舌が交じり合う、貪り合う
    フィーディ=キュクロス:「ぷぁ……あっ…………」
    フィーディ=キュクロス:「………いつもより、乱暴だね。」
    レナード・ナイトレイ:……最初は、確かフィーディの十歳の誕生日。性教育の為に年に一度、身体を預けていた
    レナード・ナイトレイ:唾液が橋のように広がりながら、唇を離す
    フィーディ=キュクロス:「いいよ。」
    フィーディ=キュクロス:「今日の僕は、お姉ちゃんのものだから。」
    フィーディ=キュクロス:「好きにして…いいよ?」
    レナード・ナイトレイ:「……寂しかったから。フィーディが目の前から居なくなって、私が私でいられなくなるみたいで」
    レナード・ナイトレイ:「だから」
    レナード・ナイトレイ:そのまま抱き合い、ベッドへと倒れ込む
    レナード・ナイトレイ:「お願い……私の中に、忘れられないくらいフィーディを……刻んで?」
    フィーディ=キュクロス:その言葉に応える代わりに、
    フィーディ=キュクロス:また唇を重ねた。

    GM:乱れたベッドの上で目を覚ます。
    フィーディ=キュクロス:ぱちくりと瞬きし、隣で寝ているはずの姉を探すも、見当たらない。
    レナード・ナイトレイ:「……おはようございます、フィーディ」
    フィーディ=キュクロス:そちらに目を向けると
    レナード・ナイトレイ:紅茶の香りと共に、いつものスーツを着ながら顔を近づける
    フィーディ=キュクロス:「おはよう、レナード。」
    レナード・ナイトレイ:「……此方を、砂糖とミルクはいつもの量で」
    フィーディ=キュクロス:「ありがと。だけど、」
    フィーディ=キュクロス:「今日はまだレナードに何でもしてあげる日だから、」
    フィーディ=キュクロス:「僕に任せてくれてもよかったのに。」
    フィーディ=キュクロス:くす、と笑い、紅茶を飲む。
    レナード・ナイトレイ:「たっぷり、甘えさせて貰いましたから」
    レナード・ナイトレイ:「それに……船出も始まり、忙しくなりそうですからね」
    フィーディ=キュクロス:「そっか……。」
    レナード・ナイトレイ:「……ま、まあ」
    レナード・ナイトレイ:「疲れて出航を1日遅らせる、というのなら、私は構いませんが……」真っ直ぐと立てていない。少し内股になっている
    フィーディ=キュクロス:「決めていいよ。」
    レナード・ナイトレイ:「…………」
    フィーディ=キュクロス:「どのみちすぐには動けないはずだから。」
    フィーディ=キュクロス:「したいこと教えて、レナード?」
    レナード・ナイトレイ:「……ならば、その……」
    レナード・ナイトレイ:「もう少し寝坊、していきますか?」
    レナード・ナイトレイ:そう言って、スーツのままベッドへと横になった
    フィーディ=キュクロス:その手を取り、小指を咥える。
    レナード・ナイトレイ:逆の人差し指を唇に当てながら
    レナード・ナイトレイ:「ただ……みんなを起こさないように静かに、ね?」
    フィーディ=キュクロス:「………うん。」
    GM:結局、二人は一番遅く起きて
    GM:残る三人に訝しがられるのであった。


     To be continued...




    GM:全行程終了
    GM:お疲れさまでした!
    レナード・ナイトレイ:お疲れさまでした~!
    ビアンカ・ブラックロウ:お疲れ様でした~!
    ビアンカ・ブラックロウ:楽しかった~~